保育士の過去問
令和4年(2022年)後期
子ども家庭福祉 問13

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問題

保育士試験 令和4年(2022年)後期 子ども家庭福祉 問13 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、児童館に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  児童館は「児童福祉法」第40条に規定された児童厚生施設の1つで、児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、又は情操をゆたかにすることを目的とする児童福祉施設である。
B  「児童館数(公営・民営別)の推移」(厚生労働省)をみると、児童館は昭和40年代から50年代にかけて急激に増加したものの、その後は緩やかとなり、ここ数年はほぼ横ばいで推移していることが確認できる。
C  児童館には、児童の遊びを指導する者を置かなければならない。
D  2018(平成30)年10月に改正された「児童館ガイドライン」(厚生労働省)には、児童福祉法改正及び児童の権利に関する条約の精神にのっとり、子どもの意見の尊重、子どもの最善の利益の優先等について示されている。
E  児童館の館長は、保育士、児童指導員、社会福祉士のうち、いずれかの資格を有するものでなければならない。
  • A:○  B:○  C:○  D:○  E:×
  • A:○  B:○  C:×  D:×  E:×
  • A:○  B:×  C:○  D:○  E:×
  • A:×  B:○  C:○  D:×  E:○
  • A:×  B:×  C:×  D:○  E:○

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この過去問の解説 (4件)

01

A. 「児童福祉法」第40条をみると、児童館について次のように書かれています。

「第四十条 児童厚生施設は、児童遊園、児童館等児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、又は情操をゆたかにすることを目的とする施設とする。」とあります。

したがってAは適切です。

B. Microsoft PowerPoint - 230126更新時研修_説明資料(厚生労働省子育て支援課) (mhlw.go.jp)にアクセスして説明とグラフをご覧ください。説明には次のように書かれています。

○ 児童館は、昭和40年代から50年代にかけて、高度経済成長がもたらした子どもの事故の多発やいわゆる「かぎっ子」の増加等により急激に増加した。

○ その後上昇カーブは緩やかになり、平成18年をピークに、ここ数年はほぼ横ばいで推移している。

○ 公営・民営別では、公営が平成7年をピークに減少に転じているものの、民営は最近でも徐々に増えている傾向にある。

児童館数(公営・民営別)の推移 ※ 社会福祉施設等調査より(各年10月1日現在の数値) (注)児童館には、小型児童館、児童センター、大型児童館及びその他児童館を含む。

これより、Bは適切です。

C. 「児童福祉施設 の設備及び運 営に関する基 準 (昭和23年厚生 省令第63号)」をご覧ください。

「第六章 児童厚生施設(職員)

第38条 児童厚生施設には、児童の遊びを指導する者を置かなければならない。」

とあります。児童館は児童厚生施設ですのでこの法律が当てはまります。

これより、Cは適切です。

D. 2018(平成30)年10月に改正された「児童館ガイドライン」には次のように書かれています。

「児童館ガイドラインの改正について(通知)

このたび、平成 23 年3月に策定した「児童館ガイドライン」を別紙のとおり改正をした ので通知する。 改正の方向性としては、昨今の児童福祉法改正や、子どもの福祉的な課題への対 応、子育て支援に対する児童館が持つ機能への期待を踏まえたものであり、主に次の 観点から改正を行っている。

・児童福祉法改正及び児童の権利に関する条約の精神にのっとり、子どもの意見の 尊重、子どもの最善の利益の優先等について示したこと (以下略)」

これより、Dは適切です。

E.館長は、自治体の人事調整によるため、法律や規則などによる資格は特に定められていません。換言すれば、資格なしでなれます。したがって、保育士・児童指導員・社会福祉士などの資格は不要です。

これより、Eは誤りです。

選択肢1. A:○  B:○  C:○  D:○  E:×

正解の選択肢です。

選択肢2. A:○  B:○  C:×  D:×  E:×

CとDは適切です。

選択肢3. A:○  B:×  C:○  D:○  E:×

Bは適切です。。

選択肢4. A:×  B:○  C:○  D:×  E:○

AとDは適切です。Eは誤りです。

選択肢5. A:×  B:×  C:×  D:○  E:○

A・B・Cは適切です。Eは誤りです。

まとめ

児童館の定義、児童館の職員資格、児童館数の推移はよく確認しておきましょう。「児童福祉法」、「児童館ガイドライン」、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」も頻出なので原文を読んでおきましょう。

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02

「児童福祉法 第40条 児童厚生施設」、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」、「児童館ガイドライン」に関する問題です。

A:正解です。児童厚生施設(第40条)に、「児童遊園、児童館等児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、又は情操をゆたかにすることを目的とする施設」と記載されています。

B:正解です。子ども・子育てに関する施設数等についても、適宜確認しておきましょう。

C:正解です。「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」第6章 第38条に「児童館には、児童の遊びを指導する者を置かなければならない。」と記載されています。

D:正解です。「児童館ガイドライン」(厚生労働省)の記載のとおりです。

E:誤りです。児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」にそのような記載はありません。

選択肢1. A:○  B:○  C:○  D:○  E:×

上記説明により正解です。

選択肢2. A:○  B:○  C:×  D:×  E:×

上記説明により誤りです。

選択肢3. A:○  B:×  C:○  D:○  E:×

上記説明により誤りです。

選択肢4. A:×  B:○  C:○  D:×  E:○

上記説明により誤りです。

選択肢5. A:×  B:×  C:×  D:○  E:○

上記説明により誤りです。

まとめ

正解は、「A:〇、B:〇、C:〇、D:〇、E:×」です。

様々な児童福祉施設には、必ず配置しなければならない職員の種類が決まっており、必置の職員の種類を問う問題が保育士試験では多く出題されています。

児童福祉法の第36条から第44条の2には児童福祉施設の概要が述べられています。関連基準や指針、ガイドラインとあわせて、各施設の特徴や職員配置について確認しておきましょう。

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03

「児童福祉法 第40条 児童厚生施設」、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」、「児童館ガイドライン」に関する問題です。

A:正しいです。児童厚生施設のうちの1つとされている児童館は、「児童福祉法(第40条)」に、「児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、又は情操をゆたかにすることを目的とする施設」と記載されています。

B:正しいです。

C:正しいです。「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」第6章 第38条に「児童館には、児童の遊びを指導する者を置かなければならない。」と記載されています。

D:正しいです。「児童館ガイドライン」(厚生労働省)にあります。

E:誤りです。児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」にそのような記載はありません。

選択肢1. A:○  B:○  C:○  D:○  E:×

正解の選択肢です。

選択肢2. A:○  B:○  C:×  D:×  E:×

Cは正しいです。「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」第6章 第38条に「児童館には、児童の遊びを指導する者を置かなければならない。」と記載されています。

Dは正しいです。「児童館ガイドライン」(厚生労働省)にあります。

選択肢3. A:○  B:×  C:○  D:○  E:×

Bは正しいです。

選択肢4. A:×  B:○  C:○  D:×  E:○

Aは正しいです。児童厚生施設のうちの1つとされている児童館は、「児童福祉法(第40条)」に、「児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、又は情操をゆたかにすることを目的とする施設」と記載されています。

Dは正しいです。「児童館ガイドライン」(厚生労働省)にあります。

選択肢5. A:×  B:×  C:×  D:○  E:○

Aは正しいです。児童厚生施設のうちの1つとされている児童館は、「児童福祉法(第40条)」に、「児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、又は情操をゆたかにすることを目的とする施設」と記載されています。

Bは正しいです。

Cは正しいです。「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」第6章 第38条に「児童館には、児童の遊びを指導する者を置かなければならない。」と記載されています。

Eは誤りです。児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」にそのような記載はありません。

まとめ

児童福祉施設とは、児童福祉法をはじめとする法令に基づいて、児童福祉に関する事業を行う施設の総称です。

「児童福祉法」(第36条から第44条)に定めのある14施設については、確認しておきましょう。

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04

【児童館】

児童福祉法第40条に規定する児童厚生施設の1つです。

地域において児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、又は情操をゆたかにすることを目的とする児童福祉施設です。

実施主体は、都道府県、市町村、社会福祉法人等になります。

対象児童は、すべての児童(18歳未満)です。

事業内容は、児童の健全な遊び場の確保、健康増進、情操を高めることを目的とした事業です。

【設問】のA~Dについて解説をします。

A ○です。

設問のとおりです。

B ○です。

児童館数(公営・民営別)の推移(こども家庭庁)を参考にしてください。

C ○です。

「児童厚生施設には、児童の遊びを指導する者を置かなければならない。」(児童福祉施設の設備及び運営に関する基準第38条)と書かれています。

D ○です。

2018(平成30)年10月に改正された「児童館ガイドライン」の第1章総則1 理念に記載されています。

E ×です。

児童福祉施設の設備及び運営に関する基準にもそのような記載はありません。

よって、正解は以下のようになります。

「A:○ B:○ C:○ D:○ E:×」

選択肢1. A:○  B:○  C:○  D:○  E:×

正解です。

選択肢2. A:○  B:○  C:×  D:×  E:×

不正解です。

選択肢3. A:○  B:×  C:○  D:○  E:×

不正解です。

選択肢4. A:×  B:○  C:○  D:×  E:○

不正解です。

選択肢5. A:×  B:×  C:×  D:○  E:○

不正解です。

まとめ

設問Eが迷うところですが、基本的なことを押さえておけば消去法で解くことができます。

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