保育士の過去問
令和4年(2022年)後期
保育の心理学 問4
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問題
保育士試験 令和4年(2022年)後期 保育の心理学 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、A~Dの子どもの行動の基盤となる発達に関する用語を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
A おもちゃを取られて泣いている他児に近づき、自分が手に持っているおもちゃを差し出す。
B 初めて見る物が目の前にあるときに、それを触ってよいかわからないので保育士の表情を見る。
C 「今、ここにある物」を「今、ここにない物」に見立てて遊ぶ。
D 乳児期初期に、他者の顔の動きを無意識に模倣する。
【語群】
ア 向社会的行動 イ 自己調整 ウ 象徴機能 エ 社会的参照
オ 安全基地 カ 共同注意 キ 共鳴動作 ク 延滞模倣
A おもちゃを取られて泣いている他児に近づき、自分が手に持っているおもちゃを差し出す。
B 初めて見る物が目の前にあるときに、それを触ってよいかわからないので保育士の表情を見る。
C 「今、ここにある物」を「今、ここにない物」に見立てて遊ぶ。
D 乳児期初期に、他者の顔の動きを無意識に模倣する。
【語群】
ア 向社会的行動 イ 自己調整 ウ 象徴機能 エ 社会的参照
オ 安全基地 カ 共同注意 キ 共鳴動作 ク 延滞模倣
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この過去問の解説 (2件)
01
A:ア 向社会的行動
向社会的行動とは、「他人あるいは他の人々の
集団を助けようとしたり、人々のためになることをしようと
する自発的な行為」と定義している。
おもちゃを取られて泣いている他児に近づき、
自分が手に持っているおもちゃを差し出す行為は
向社会的行動に当てはまります。
B:エ 社会的参照
社会的参照とは、自分だけで物事が決められない時に
周りの人の反応を見て行動を決定する現象のことをいいます。
初めて見る物が目の前にあるときに、
それを触ってよいかわからないので保育士の表情を見る行動は
社会的参照に当てはまります。
C:ウ 象徴機能
象徴機能とは、現実にないものをあるように見立て
表現する働きのことをいいます。
「今、ここにある物」を「今、ここにない物」に見立てて遊ぶ行為は
象徴機能に当てはまります。
D:キ 共鳴動作
共鳴動作とは、大人の動きに合わせて
意識したり意図したりせず、模倣することをいいます。
乳児期初期に、他者の顔の動きを無意識に模倣する行動は
共鳴動作に当てはまります。
正解です。
上記説明より、誤りです。
上記説明より、誤りです。
上記説明より、誤りです。
上記説明より、誤りです。
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02
A:ア 向社会的行動
向社会的行動とは、「他人や人々のために見返りを期待せずに行動するしようとする自発的な行為や態度」のことです。
アイゼンバーグにより定義された概念です。
選択肢にある「おもちゃを取られて泣いている他児に近づき、自分が手に持っているおもちゃを差し出す行為」は、向社会的行動に当てはまります。
B:エ 社会的参照
社会的参照とは、1歳前後の乳幼児が、自分の意思で決められないことに対し、
親しい者(親や保育士等)の表情や態度を見て行動を決定する現象のことをいいます。
選択肢にある「初めて見る物が目の前にあるときに、それを触ってよいかわからないので保育士の表情を見る行動」は、社会的参照に当てはまります。
社会的参照を繰り返していくことにより、子どもは知識を得ていきます。
C:ウ 象徴機能
象徴機能とは、目の前にない物を、別の物で表現することです。
象徴機能には、見立て遊びやごっこ遊びがあります。
選択肢の「今、ここにある物」を「今、ここにない物」に見立てて遊ぶ行為は象徴機能と言えます。
心理学者のピアジェは発達段階説の前操作期(2歳から7歳前後)では、象徴機能が発達するとしています。
D:キ 共鳴動作
共鳴動作とは、乳幼児期初期に他者の顔動作(舌を出したり)を真似する、無意識的な模倣のことです。
選択肢の「乳児期初期に、他者の顔の動きを無意識に模倣する行動」は共鳴動作と言えます。
メルツォフとムーアにより提唱されました。
本肢が正解です。
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