保育士の過去問
令和4年(2022年)後期
保育の心理学 問3
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問題
保育士試験 令和4年(2022年)後期 保育の心理学 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、社会的認知の発達に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる用語を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
人は行動の背後に心の状態があると想像する。例えば、物に手を伸ばしている人を見ると、その人は物を取ろうとしていると解釈する。そのような人の心に関する日常的で常識的な知識をハイダー(Heider, F.)は( A )と呼んだ。他人の心の働きを理解し、それに基づいて他人の行動を予測することができるかどうかについて、心理学の領域では( B )の問題として研究されてきた。( B )は( C )と呼ばれる次に示すような方法で評価される。
【状況説明】 Sちゃんは、母親に頼まれ、チョコレートを緑の棚にしまいました。
Sちゃんが遊びに行っている間、母親はお菓子作りのためにチョコレートを取り出し、それを緑の棚ではなく青の棚にしまいました。母親が部屋を出た後にSちゃんが帰ってきて、しまっておいたチョコレートを食べようとしました。
【質問】
Sちゃんはチョコレートを見つけるためにどこを探すでしょうか。
このような場所置き換え型の問題は単一の人物の( D )を問うものであり、4歳以降徐々に理解が進む。
【語群】
ア 人間心理学 イ 思考 ウ コミック会話 エ 信念
オ コミュニケーション カ 誤信念課題 キ 心の理論 ク 素朴心理学
人は行動の背後に心の状態があると想像する。例えば、物に手を伸ばしている人を見ると、その人は物を取ろうとしていると解釈する。そのような人の心に関する日常的で常識的な知識をハイダー(Heider, F.)は( A )と呼んだ。他人の心の働きを理解し、それに基づいて他人の行動を予測することができるかどうかについて、心理学の領域では( B )の問題として研究されてきた。( B )は( C )と呼ばれる次に示すような方法で評価される。
【状況説明】 Sちゃんは、母親に頼まれ、チョコレートを緑の棚にしまいました。
Sちゃんが遊びに行っている間、母親はお菓子作りのためにチョコレートを取り出し、それを緑の棚ではなく青の棚にしまいました。母親が部屋を出た後にSちゃんが帰ってきて、しまっておいたチョコレートを食べようとしました。
【質問】
Sちゃんはチョコレートを見つけるためにどこを探すでしょうか。
このような場所置き換え型の問題は単一の人物の( D )を問うものであり、4歳以降徐々に理解が進む。
【語群】
ア 人間心理学 イ 思考 ウ コミック会話 エ 信念
オ コミュニケーション カ 誤信念課題 キ 心の理論 ク 素朴心理学
- A:ア B:オ C:ウ D:イ
- A:ア B:キ C:カ D:エ
- A:ク B:オ C:ウ D:イ
- A:ク B:オ C:カ D:イ
- A:ク B:キ C:カ D:エ
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この過去問の解説 (2件)
01
A:ク 素朴心理学
物に手を伸ばしている人を見ると、その人は物を取ろうとしていると解釈する。
そのような人の心に関する日常的で常識的な知識を
ハイダー(Heider, F.)は(A素朴心理学)と呼びました。
したがって、Aには素朴心理学が入ります。
B:キ 心の理論
他人の心の働きを理解し、それに基づいて他人の行動を
予測することができるかどうかについて、
心理学の領域では(B心の理論)の問題として研究されてきました。
したがって、Bには心の理論が入ります。
C:カ 誤信念課題
心の理論は(C誤信念課題)と呼ばれる方法で評価されます。
誤信念課題とは、プレマックとウッドラフによって提唱されました。
心の理論を獲得しているか判断するためにこの方法を使用します。
したがって、Cには誤信念課題が入ります。
D:エ 信念
誤信念課題は、(D信念)を問うものであり、
4歳以降徐々に理解が進みます。
誤った信念を持ってしまうかどうかを調べます。
したがって、Dには信念が入ります。
上記説明より、誤りです。
上記説明より、誤りです。
上記説明より、誤りです。
上記説明より、誤りです。
正解です。
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02
A:ク 素朴心理学
人の心に関する日常的で常識的な知識をハイダー(Heider, F.)は( A 素朴心理学 )と呼んだ。
アメリカの心理学者のハイダーは、物に手を伸ばしている人を見ると、その人は物を取ろうとしていると解釈するというような、人の心に関する日常的な知識を「素朴心理学」といいました。
したがって、問題文のAには「素朴心理学」が入ります。
B:キ 心の理論
他人の心の働きを理解し、それに基づいて他人の行動を予測することが
できるかどうかについて、心理学の領域では( B 心の理論 )の問題として研究されてきた。
プレマックとウッドラフにより提唱された理論です。
心の理論とは、他者の心を推測して理解する能力です。
したがって、Bには心の理論が入ります。
C:カ 誤信念課題
( B 心の理論 )は( C 誤信念課題 )と呼ばれる次に示すような方法で評価される。
心の理論は(C 誤信念課題)と呼ばれる方法で評価されます。
心の理論と誤信念課題とは、プレマックとウッドラフによって提唱された理論です。
他者と自分は違う信念(誤信念)を持つことを理解できているかを試す課題は誤信念課題と言われます。
心の理論を獲得しているかを判断するために、用いられます。
したがって、Cには、誤信念課題が入ります。
D:エ 信念
場所置き換え型の問題は単一の人物の( D 信念 )を問うものであり、4歳以降徐々に理解が進む。
誤信念課題は、(D 信念)を問うものであり、他者の目を気にするようになる4歳以降徐々に理解が進みます。
したがって、Dには信念が入ります。
本肢が正解です。
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