保育士の過去問
令和4年(2022年)後期
保育の心理学 問2
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問題
保育士試験 令和4年(2022年)後期 保育の心理学 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、「ある行動や能力の発現には、その特質がもつ遺伝的なものと環境の最適さが関係する」という記述に関する用語として、適切なものを一つ選びなさい。
- 環境閾値説
- 輻輳説
- 遺伝説(生得説)
- 生態学的システム論
- 環境説(経験説)
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この過去問の解説 (2件)
01
人間の発達要因には様々な説が提唱されており、
この問題を解くにはそれについて学んでおく必要があります。
適切です。
環境閾値説とは、ジェンセンが提唱した理論です。
ある行動や能力の発現には、その特質がもつ遺伝的なものと
環境の最適さが関係すると提唱しました。
ヒトの発達は遺伝と環境の掛け算だと考えています。
不適切です。
輻輳説とは、シュテルンが提唱した理論です。
人間の発達の諸要因は遺伝的要因のみによるものではなく、
環境的要因のみによるものでもなく、
両方の相互作用にあるものであるということを提唱しました。
ヒトの発達は遺伝と環境の足し算だと考えています。
不適切です。
遺伝説とは、ゲゼルが提唱した理論です。
発達は遺伝的素質により、生まれつき決められていると考えました。
不適切です。
生態学的システム論とは、ブロンフェンブレンナーが提唱した理論です。
個人とその個人の周りの環境と相互作用を通じて、
人間は発達していくという考えを提唱しました。
不適切です。
環境説とは、ワトソンが提唱した理論です。
ヒトの発達は、生まれた後の経験・学習などの環境に
よって決まるという考えを提唱しました。
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02
人間の発達要因についての問題です。
環境心理学を理解しているかが問われます。
正解です。
ある行動や能力の発現には、その特質がもつ遺伝的なものと環境の最適さが関係するという理論です。
環境閾値説とは、ジェンセンが提唱した理論です。
不正解です。
輻輳説は、シュテルンが提唱した理論です。
人間の発達は、遺伝と環境の足し算であり、互いには影響を及ぼさないという考え方です。
不正解です。
遺伝説は、主にゲゼルが提唱した理論です。
人間の発達の要因は、遺伝であるという考え方です。
不正解です。
生態学的システム論は、発達心理学者のブロンフェンブレンナーが提唱した理論です。
この理論は、個人とその周りの環境が相互に作用しあって人間は発達していくという考え方です。
不正解です。
こちらはワトソンが提唱した理論です。
人間の発達は生後の環境及び経験によって決まるという考え方です。
人間の発達理論は、提唱した人物と内容まで理解しておきましょう。
また、人物ごとにまとめて、違いを把握するとわかりやすいです。
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