保育士の過去問
令和4年(2022年)後期
保育の心理学 問7
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問題
保育士試験 令和4年(2022年)後期 保育の心理学 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、保育所での子どもの遊びについての観察記録である。パーテン(Parten, M.B.)の遊びの社会的参加の分類に基づいて、A~Dに関する用語を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
A 3歳児3人がそれぞれ粘土を使って遊んでいたが、そのうちの一人がウサギの耳を作り始めると、それを見ていた他の2人も、真似をしてそれぞれ粘土で動物の耳を作り始めた。
B 5歳児数人が大型積み木で四角い枠を作り、温泉の看板を立てて、他の子どもたちに入場券を配って回った。すると、入場券をもらった子どもたちが、お客さんとして次々に温泉に入りに来た。
C 4歳児5人がテーブルの上に製作したカップケーキを並べて、お店屋さんごっこをしようとしていた。そのうちの一人は人形を椅子に座らせてお誕生日会を開こうとしているようであったが、他の4人にはイメージが共有されていなかった。
D 5歳児のS君がお誕生日会でクラスの友達にプレゼントするために、段ボールで黙々とケーキを製作していた。
【語群】
ア 見立て遊び イ 一人遊び ウ 構成遊び
エ 平行遊び オ 協同遊び カ 連合遊び
A 3歳児3人がそれぞれ粘土を使って遊んでいたが、そのうちの一人がウサギの耳を作り始めると、それを見ていた他の2人も、真似をしてそれぞれ粘土で動物の耳を作り始めた。
B 5歳児数人が大型積み木で四角い枠を作り、温泉の看板を立てて、他の子どもたちに入場券を配って回った。すると、入場券をもらった子どもたちが、お客さんとして次々に温泉に入りに来た。
C 4歳児5人がテーブルの上に製作したカップケーキを並べて、お店屋さんごっこをしようとしていた。そのうちの一人は人形を椅子に座らせてお誕生日会を開こうとしているようであったが、他の4人にはイメージが共有されていなかった。
D 5歳児のS君がお誕生日会でクラスの友達にプレゼントするために、段ボールで黙々とケーキを製作していた。
【語群】
ア 見立て遊び イ 一人遊び ウ 構成遊び
エ 平行遊び オ 協同遊び カ 連合遊び
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この過去問の解説 (2件)
01
A:エ 平行遊び
平行遊びとは、複数の幼児が近くにいても
関わりを持たずにそれぞれ違うことをして遊んでいる様子のことをいいます。
友達の真似をしたり、後をついていったりして、安心感を得ることがあります。
大体2~3歳頃に多く見られます。
よってAの用語に適切なのは(エ 平行遊び)です。
B:オ 協同遊び
協同遊びとは、子ども同士で遊びながら
その遊びの中で役割をそれぞれ分担して、
各々が違った役割を担って遊びを展開することをいいます。
このような遊びは、4歳以上に見られます。
よってBの用語に適切なのは(オ 協同遊び)です。
C:カ 連合遊び
連合遊びとは遊びの中で、子ども同士で
一つの遊びの中に円滑なやり取りがありますが、
役割を分担している様子が見られず、同じ遊びをしていても
イメージが異なっている様子が見られます。
このような様子は3~4歳児に多く見られます。
よってCの用語に適切なのは(カ 連合遊び)です。
D:イ 一人遊び
一人遊びとは他の子どもや遊びに興味を持たず
関わることがなく、
自分の遊びに夢中になる様子のことです。
ただし、一人遊びでも、玩具の取り合いは見られます。
このような様子は0か月~2歳頃に見られます。
よってDの用語に適切なのは(オ 一人遊び)です。
上記説明より、誤りです。
上記説明より、誤りです。
上記説明より、誤りです。
正解です。
上記説明より、誤りです。
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02
A:エ 平行遊び
平行遊びとは、近くで似たような遊びをするが、子ども同士は関わらず遊んでいる様子のことです。
よってAの用語に適切なのは(エ 平行遊び)です。
B:オ 協同遊び
協同遊びとは、仲間の中で役割分担をして遊ぶことです。
よってBの用語に適切なのは(オ 協同遊び)です。
C:カ 連合遊び
連合遊びとは、他の子どもたちとやりとりしながら、同じあそびをすることです。
協同遊びとちがい、イメージが共有されたり協力はされていません。
よってCの用語に適切なのは(カ 連合遊び)です。
D:イ 一人遊び
一人遊びとは他の子どもや遊びに関わることがなく、自分の遊びに夢中になる様子のことです。
活動内容によっては、5歳児でもみられることから、未熟であるということはなく、子どもの選択とされています。
よってDの用語に適切なのは(イ 一人遊び)です。
本肢が正解です。
パーテンはアメリカの心理学者で、保育士試験では頻出されます。
パーテンは、幼児の遊びを以下の6つの発達段階に分類しました。
①目的のない遊び(0歳から)
②ひとり遊び・見立て遊び(1歳頃から)
③傍観遊び(2歳頃から)
④平行遊び(3歳頃から)
⑤連合遊び(4歳頃から)
⑥協同遊び・ごっこあそび(5歳頃から)
この6つの発達段階は、ぜひ特徴も押さえておきたいですね。
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