保育士の過去問
令和4年(2022年)後期
子どもの保健 問7
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問題
保育士試験 令和4年(2022年)後期 子どもの保健 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、乳幼児の感染症についての記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 川崎病は、ヒトパルボウイルスによっておこる感染症である。
B 乳児では、結核に感染すると粟粒結核などの重篤な病気になりやすい。
C MRSA感染症とは、ペニシリン製剤が無効であるブドウ球菌によっておこる感染症である。
D 百日咳に罹患すると、特有の連続性、発作性の咳(スタッカート)がみられ、夜間に特にひどい。
E 突発性発疹は、インフルエンザ菌によっておこる感染症である。
A 川崎病は、ヒトパルボウイルスによっておこる感染症である。
B 乳児では、結核に感染すると粟粒結核などの重篤な病気になりやすい。
C MRSA感染症とは、ペニシリン製剤が無効であるブドウ球菌によっておこる感染症である。
D 百日咳に罹患すると、特有の連続性、発作性の咳(スタッカート)がみられ、夜間に特にひどい。
E 突発性発疹は、インフルエンザ菌によっておこる感染症である。
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この過去問の解説 (2件)
01
A:×
川崎病の原因は、さまざまな説があり
未だに解明されていません。
細菌やウイルスの感染、何らかの環境因子など
さまざまな原因があると言われています。
B:〇
乳児では、結核に感染すると粟粒結核などの
重篤な病気になりやすいです。
C:〇
MRSA感染症とは、ペニシリン製剤が無効である
ブドウ球菌によっておこる感染症です。
D:〇
百日咳に罹患すると、特有の連続性、
発作性の咳(スタッカート)がみられ、夜間に特にひどいです。
E:×
突発性発疹の原因は、ヒトヘルペスウイルス6型への
感染が原因です。
インフルエンザ菌によって引きおこる感染症ではありません。
上記説明より、誤りです。
上記説明より、誤りです。
正解です。
上記説明より、誤りです。
上記説明より、誤りです。
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02
乳幼児の感染症についての問題です。
選択肢を一つ一つみていきましょう。
A 不適切です。
川崎病の病因は不明で感染症なのか自己免疫疾患なのかは、はっきり特定されておらず、感染症説、スーパー抗原説、自己抗原説、RNAウイルス説など、様々な仮説がある。ただ発病は夏と冬に多く、地域流行性があることから、何らかの感染が引き金となって起こる可能性が示唆されている。
ちなみに、主要症状は以下の6つである。
(参考資料: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 )
ヒトパルボウイルス(ヒトパルボウイルスB19)は、伝染性紅斑(りんご病)の病原体である。
B 適切です。
子供の場合、結核菌が体に侵入すると、早い時期に、肺や肺の周りのリンパ節から結核菌が血液やリンパ液に流れてしまい、全身に結核菌がばら撒かれていきます。そのため、頭の方に流れて髄膜炎になったり、脳、肝臓、腎臓、骨、関節などに広がり「粟粒結核(ぞくりゅうけっかく)」と呼ばれた状態になったり、胸膜に広がり胸膜炎を起こしたります。
(参考資料:https://allabout.co.jp/gm/gc/377060/)
C 適切です。
最初にペニシリン製剤に耐性のあるブドウ球菌が登場しました。人間がその対策としてメチシリンという抗生物質を開発しました。現在ではセフェム系等ほかの抗生物質に対しても耐性のある菌も見つかっています。
一度感染してしまうと抗生物質が効かないため、治療困難になり患者さんがなくなる場合もあります。
感染経路は、患者が触った部分から第三者へと感染が広がる接触感染です。院内感染で話題になった感染症です。
D 適切です。
百日咳の特徴は、特有な咳(コンコンと咳込んだ後、ヒューという笛を吹くような音を立てて息を吸うもの)が特徴で、連続性・発作性の咳 が長期に続く。夜間眠れないほどの咳がみられることや、咳とともに嘔吐することもある。発熱することは少ない。
E 不適切です。
突発性発疹の病原体は、ヒトヘルペスウイルス6B、ヒトヘルペスウイルス7です。
症状や特徴は、生後6か月~2歳によくみられる。3日間程度の高熱の後、解熱するとともに紅斑 が出現し、数日で消えてなくなるという特徴をもつ。 比較的軽症の疾患であり、自然経過で治癒するが、熱性けいれん、脳炎・脳症、肝 炎等を合併することがある。
ヒトヘルペスウイルス7の初感染でも突発性発しんの特徴がみられることがある が、この場合は生後2~4歳頃に多いとされている。
これより、正解は「A:× B:○ C:○ D:○ E:×」です。
AとCが誤りです。
A・C・D・Eが誤りです。
正解の選択肢です。
DとEが誤りです。
BとEが誤りです。
乳幼児の感染症名・症状や特徴・感染経路・病原体・注意点などを表にまとめて覚えておきましょう。
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