保育士の過去問
令和4年(2022年)後期
子どもの食と栄養 問20

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問題

保育士試験 令和4年(2022年)後期 子どもの食と栄養 問20 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、嚥下が困難な子どもの食事に関する記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  誤嚥しやすい飲食物には、水、味噌汁などがある。
B  酸味の強い食品は、むせやすく誤嚥しやすい。
C  摂食機能に合わせて、食物の形態(硬さ、大きさなど)を配慮することが必要である。
D  スプーンの幅は、口の幅より大きなものの方がよい。
  • A:○  B:○  C:○  D:×
  • A:○  B:○  C:×  D:○
  • A:○  B:×  C:○  D:×
  • A:×  B:○  C:×  D:○
  • A:×  B:×  C:○  D:○

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題のポイントは以下の通りです。

特別な配慮を要する子どもの食についての理解が必要です。

では、問題をみていきましょう。

選択肢1. A:○  B:○  C:○  D:×

適切です。

選択肢2. A:○  B:○  C:×  D:○

・摂食機能に合わせて、食物の形態(硬さ、大きさなど)を配慮することが必要です。

・液体は、誤嚥しやすいです。

・小さくて浅いスプーンがよいとされます。

選択肢3. A:○  B:×  C:○  D:×

酸味の強い食品は、むせやすく誤嚥しやすいです。

選択肢4. A:×  B:○  C:×  D:○

誤嚥しやすい飲食物は、水、味噌汁などです。

選択肢5. A:×  B:×  C:○  D:○

・ 誤嚥しやすい飲食物は、水、味噌汁などです。

・酸味の強い食品は、むせやすく誤嚥しやすいです。

・小さくて浅いスプーンがよいとされます。

まとめ

嚥下障害がある場合は、トロミのある食品を利用するなど、食事内容や食事形態を、工夫すると食べやすくなります。

参考になった数11

02

嚥下が困難な子どもの食事についての問題です。

誤嚥しやすい状態とはどのような状態なのでしょうか。また、誤嚥を防止するにはどのようにすればよいのでしょうか。

 主な食品の特徴(食品例)➡誤嚥防止のための対処 の形式で①~⑨まであります。

  (参考資料:http://curiko-kaigo-gohan.com/knowledge/goen-fusegu-keijou-cook/一部加筆あり

日本小児科学会 https://www.jpeds.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=123

① 大きさや形がふぞろい➡大きさや形をそろえる

① バラバラになる食べ物(おから・ひき肉・こんにゃく・れんこん・寒天など)

   ➡とろみをつけたりペースト状にしたりするなど全体に粘り気を加える

さらさらした液体・お茶・ジュース・汁物など)

   ➡液体はとろみをつけてゆっくり飲み込めるようにする

③ パサパサしている食品(パン・カステラ等)➡飲み込み易いものと合わせて利用

④ ペタペタ張り付く食材(キュウリの薄切り・わかめ・海苔・きな粉等)

   ➡飲み込み易いものと合わせて利用

酸味の強い食品(お酢・お酢を使った惣菜など)➡だし汁などで酸味を薄める

⑥ 丸くてつるっとしているもの(ピーナッツ・ミニトマト・サクランボ・ぶどう・あめ・白玉だんご・うずら卵・ぶどう等)

   ➡粉やさらさらした液体にならない程度に、小さくする

⑦ 粘着性が高く、唾液を吸収して飲み込みづらいもの(餅・ごはん・パン・やきいも・せんべい)

   ➡粉にならない程度に小さくするか、飲み込み易いものと合わせて利用

⑧ 固くて噛み切りにくいもの(いか・棒状のセロリ・りんご・エビ・貝類など)

   ➡2歳以上で食べるか、細かく切る

⑨ 弾力があり嚙み切りにくいもの(グミ・しめじ・まいたけ・エリンギ・エノキ等)

   ➡1cmくらいに切る、グミは1個ずつ食べるか、4歳以上になってから食べる

これより、

A  適切です。

B  適切です。

C  適切です。

「保育所における食事の提供ガイドライン」厚 生 労 働 省 平成 24 年 3月

P.55 第3章 保育所における食事の提供の具体的なあり方

食事の提供の留意事項   (3)一人一人に応じた対応について  ③咀嚼・嚥下がうまくできない には、

「離乳完了から 3歳頃までには、乳歯の奥歯が生え揃うに従って固い食べ物や食物繊維の多い食物を噛み潰すことが出来るようになるが、咀嚼力の発達は個人差があるので、一人一人の子どもに合った形態の食べ物を与えるようにすることが大切である」 と書かれています。

また、保育所・認定こども園における「食事の提供に係る業務」実施要領(改訂3版)

第3章 栄養管理

13 特別な配慮が必要な児への対応  (3)障害のある子供への対応 (P.28)

「咀しゃくやえん下機能に障害がみられる子ども(咀しゃく力が弱くうまく噛めない・えん下がうまくできない・舌が大きく動きが悪いなど)の場合、大きさ、硬さ、温度、粘度、飲み込みやすさなどの調理形態を配慮する」 と書かれています。

D  不適切です。

  口の幅より小さめで、スプーンホールは浅めがよいとされています。

これより、正解は「A:○  B:○  C:○  D:×」です。

選択肢1. A:○  B:○  C:○  D:×

正解の選択肢です。

選択肢2. A:○  B:○  C:×  D:○

CとDが誤りです。

選択肢3. A:○  B:×  C:○  D:×

Bが誤りです。

選択肢4. A:×  B:○  C:×  D:○

A・C・Dが誤りです。

選択肢5. A:×  B:×  C:○  D:○

A・B・Dが誤りです。

まとめ

誤嚥しやすい食品の特徴・食品例・誤嚥防止のための処理や対処方法について、表にして憶えておきましょう。

参考になった数7

03

A:適切です。

B:適切です。

C:適切です。

D:不適切です。口の幅より小さいスプーンが適切です。

選択肢1. A:○  B:○  C:○  D:×

上記説明により、正解です。

選択肢2. A:○  B:○  C:×  D:○

上記説明により、誤りです。

選択肢3. A:○  B:×  C:○  D:×

上記説明により、誤りです。

選択肢4. A:×  B:○  C:×  D:○

上記説明により、誤りです。

選択肢5. A:×  B:×  C:○  D:○

上記説明により、誤りです。

まとめ

正解は「A:○  B:○  C:○  D:×」です。

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