問題
A 食物アレルギーのアレルゲンは、ほとんどが食品中に含まれるたんぱく質である。
B 食物アレルギーに関与する主な抗体は、免疫グロブリンA(IgA)である。
C 乳幼児の食物アレルギーの原因食物として最も多いのは、エビ、カニなどの甲殻類である。
D 保育所では、乳幼児が食事の自己管理ができないために、除去食品の誤食が発生する可能性があり、保育士は注意が必要である。
この問題のポイントは以下のとおりです。
アレルゲンや関与する抗体、
乳幼児の食物アレルギーを覚えましょう。
では、問題を見ていきましょう。
・食物アレルギーに関与しているのは、
免疫グロブリンlgEです。
・保育所では乳幼児が食事の自己管理ができないので、
除去食品の誤植が発生する可能性があり、
保育者は注意が必要です。
・乳幼児の食物アレルギーの原因食物として最も多いのは、
鶏卵・牛乳・小麦・大豆・落花生です。
・食物アレルギーに関与しているのは、
免疫グロブリンlgEです。
・乳幼児の食物アレルギーの原因食物として最も多いのは、
鶏卵・牛乳・小麦・大豆・落花生です。
適切です。
・食物アレルギーのアレルゲンは、
ほとんどが食品中に含まれるたんぱく質です。
・食物アレルギーに関与しているのは、
免疫グロブリンlgEです。
・食物アレルギーのアレルゲンは、
ほとんどが食品中に含まれるたんぱく質です。
・乳幼児の食物アレルギーの原因食物として最も多いのは、
鶏卵・牛乳・小麦・大豆・落花生です。
・保育所では乳幼児が食事の自己管理ができないので、
除去食品の誤植が発生する可能性があり、
保育者は注意が必要です。
乳幼児の食物アレルギーの原因食物として最も多いのは、
鶏卵・牛乳・小麦・大豆・落花生です。
アナフィキラシーについても覚えておきましょう。
食物アレルギーのある子供の食に関する問題です。
「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」 厚 生 労 働 省 平成 23 年3月
4 食物アレルギー・アナフィラキシー (1)食物アレルギー をご覧ください。
一つ一つ選択肢をみていきましょう。
A 適切です。
P.32 には、次のように書かれています。
「定義 特定の食物を摂取した後にアレルギー反応を介して皮膚・呼吸器・消化器あるいは全身性に生じる症状のことをいう。そのほとんどは食物に含まれるタンパク質が原因で起こる。食物に含まれる物質そのものによる反応や症状は食物アレルギーには含めない」
B 不適切です。
P.37 ③ IgE 抗体等検査結果陽性(血液検査/皮膚テスト) 食物アレルギーの関与する乳児アトピー性皮膚炎では IgE 抗体の感作だけで除去している場合が多い。まだ食物負荷試験も行えないような状況では③が診断根拠とならざるを得ない。 幼児期に鶏卵や牛乳などに対する IgE 抗体価がよほど高値の場合には、③だけを根拠に診断する場合もあるが、一般的には血液や皮膚の検査結果だけで食物アレルギーを正しく診断することはできない。IgE 抗体検査が陽性であっても、実際はその食品を食べられる子どもが 多いのも事実である。したがって、生活管理指導表において IgE 抗体検査の結果を記載することは意味が少ないので記載を求めない。 (以下略)
したがって、食物アレルギーに関与する主な抗体は、免疫グロブリンA(IgA)ではなく、免疫グロブリンE(IgE)です。
ちなみに免疫グロブリンA(IgA)は、粘膜の表面や初乳に存在し、病原体やウイルスの侵入を防ぐ働きに関わっています。
C 不適切です。
P.32「原因 原因食物は多岐にわたるが、保育所で除去されている食物は鶏卵が最も多く、次いで乳製品である。その他の原因食物としては小麦、ピーナッツ、大豆製品、そば、ゴマ、甲殻類(エビ、カニ)などである。」
D 適切です。
乳幼児は未熟で食事の自己管理ができません。そのため食事時には保育士の注意が必要です。
これより。正解は 「A:○ B:× C:× D:○」 です。
B・C・Dが誤りです。
Cが誤りです。
正解の選択肢です。
AとBが誤りです。
A・C・Dが誤りです。
食物アレルギーのアレルゲン・食物アレルギーに関与する抗体・乳幼児の食物アレルギーの原因食物・除去食品に関して、「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」( 厚 生 労 働 省 平成 23 年 3月 ) 4 食物アレルギー・アナフィラキシー (1)食物アレルギー に目を通し、内容理解に努めましょう。
A:適切です。
B:不適切です。
アレルギーに関与免疫グロブリンE(IgE)です。
免疫グロブリンA(IgA)は、初乳に大量に含まれるものです。新生児が初乳を
飲むと、IgAが腸管の表面を覆い、病原体の侵入を防ぎます。
C:不適切です。最も多いのは、鶏卵です。
D:適切です。
上記説明により、誤りです。
上記説明により、誤りです。
上記説明により、正解です。
上記説明により、誤りです。
上記説明により、誤りです。
正解は「A:○ B:× C:× D:○」です。