保育士の過去問
令和4年(2022年)後期
保育実習理論 問11

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問題

保育士試験 令和4年(2022年)後期 保育実習理論 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
4歳児クラス担当のL保育士は、友達同士の対話が豊かになってきた様子を見て、子どもの手にちょうどよい大きさの封筒を使用すれば、人形を作り、人形劇遊びができるのではないかと考えた。ある日、朝の挨拶の際に、手作りの封筒人形が保育士役を演じる様子を見せたところ、子ども達は関心を持ち、人形をつくってみたいと言った。

【設問】
次のうち、保育士の今後の対応として、「保育所保育指針」と照らし合わせて適切ではないものを一つ選びなさい。

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この過去問の解説 (2件)

01

事例問題では、保育士の役割として

・子どもが主体的に行動できる環境を整えること

・保護者の思いを受け止めて、必要に応じて支援態勢を整えること

がポイントです。

選択肢1. 様々な色に気付くよう、多色のペンやシールを用意した。

適切です。

選択肢2. 人形を使って演じる際に、生活や遊びの中で触れた出来事の中で、感動したことを伝え合う楽しさを味わう機会にしたいと考え、自分の人形をつくることを提案した。

適切です。

選択肢3. 「かいたりつくったりすること」を楽しめるよう、描く用具や切る用具、貼る材料や用具を設定した。

適切です。

選択肢4. 人形劇を体験させるために、保育士が誕生会での上演と演じるお話を決め、繰り返しセリフの練習を行った。

不適切です。

「保育所保育指針」第2章「保育の内容」3「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」

イ「人間関係」(ウ)「内容の取扱い」において

② 自分で考え、自分で行動する。

⑧ 友達と楽しく活動する中で、共通の目的を見いだし、工夫したり、協力したりなどする。

と記載があります。

保育士が人形劇のお話を決めたり、セリフの練習に注力するのではなく、子どもたち自身が何をしたいかを考え、決めるために、保育士は援助することが重要です。

選択肢5. 自分のイメージを動きで表現したり、演じて遊んだりするなどの楽しさが味わえるよう、保育室内に舞台となる環境を設定した。

適切です。

まとめ

正解は「人形劇を体験させるために、保育士が誕生会での上演と演じるお話を決め、繰り返しセリフの練習を行った。」です。

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02

この問題で覚えておくポイントは以下の通りです。

3歳以上の保育「表現」では、

①いろいろなものの美しさなどに対する豊かな感性を持つ。

②感じたことや考えたことを自分なりに表現して楽しむ。

③生活の中でイメージを豊かにし、様々な表現を楽しむ。です。

では問題を見ていきましょう。

選択肢1. 様々な色に気付くよう、多色のペンやシールを用意した。

3歳以上児の保育の「表現」①に該当します。

選択肢2. 人形を使って演じる際に、生活や遊びの中で触れた出来事の中で、感動したことを伝え合う楽しさを味わう機会にしたいと考え、自分の人形をつくることを提案した。

3歳以上児の保育の「表現」②に該当します。

選択肢3. 「かいたりつくったりすること」を楽しめるよう、描く用具や切る用具、貼る材料や用具を設定した。

3歳以上児の保育の「表現」③に該当します。

選択肢4. 人形劇を体験させるために、保育士が誕生会での上演と演じるお話を決め、繰り返しセリフの練習を行った。

正解です。

子どもたちのイメージではなく保育者のイメージになってしまいます。

・「感じたことや思ったこと、

想像したことなどを様々な方法で自由に表現する。」

・「絵本、童話、視聴覚材料などを見たり聞いたりして、

イメージを広げ、言葉を豊かにする、」とあります。

選択肢5. 自分のイメージを動きで表現したり、演じて遊んだりするなどの楽しさが味わえるよう、保育室内に舞台となる環境を設定した。

3歳以上児の保育の「表現」③に該当します。

まとめ

事例問題はじっくりと何度も読み返すことが大切です。

保育所保育指針を熟読しなくても解ける問題ですが、

保育所保育指針から出題される問題が沢山あります。

何度も読んでおきましょう。

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