「保育所保育指針」、1歳以上3歳未満児の保育に関する問題です。
一つ一つ選択肢をみていきましょう。
A. 第2章 保育の内容
2. 1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容 (1) 基本的事項
「イ 本項においては、この時期の発達の特徴を踏まえ、保育の「ねらい」及び「内容」について、心身の健康に関する領域「健康」、人との関わりに関する領域「人間関係」、身近な環境との関わりに関する領域「環境」、言葉の獲得に関する領域「言葉」及び感性と表現に関する領域「表現」としてまとめ、示している。」
とあります。これより、Aは適切です。
B. 第1章 総則 3 保育の計画及び評価、 (2) 指導計画の作成
イ 指導計画の作成に当たっては、第2章及びその他の関連する章に示された事項のほか、子ども一人一人の発達過程や状況を十分に踏まえるとともに、次の事項に留意しなければならない。
「(ア) 3歳未満児については、一人一人の子どもの生育歴、心身の発達、活動の実態等に即して、個別的な計画を作成すること。」と書かれています。
「必要に応じて」でなく、「必ず」です。よってBは不適切です。
C. 第2章 保育の内容 2 1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容 (1) 基本的事項
ア (略)このように自分でできることが増えてくる時期であることから、保育士等は、子どもの生活の安定を図りながら、自分でしようとする気持ちを尊重し、温かく見守るとともに、愛情豊かに、応答的に関わることが必要である。
よって、Cは適切です。
D. 第2章 保育の内容 2 1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容
(2) ねらい及び内容 ア 健康
(ウ) 内容の取扱い
④ 食事、排泄、睡眠、衣類の着脱、身の回りを清潔にすることなど、生活に必要な基本的な習慣については、一人一人の状態に応じ、落ち着いた雰囲気の中で行うようにし、子どもが自分でしようとする気持ちを尊重すること。また、基本的な生活習慣の形成に当たっては、家庭での生活経験に配慮し、家庭との適切な連携の下で行うようにすること。
これより、基本的な生活習慣の形成は、「家庭からの要望を第一に優先して進める」のでなく、適切に連携して行うことがわかります。
よってDは不適切です。
E 第2章 保育の内容 2 1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容
(2) ねらい及び内容 イ 人間関係
(ウ) 内容の取扱い
③ この時期は自己と他者との違いの認識がまだ十分ではないことから、子どもの自我の育ちを見守るとともに、保育士等が仲立ちとなって、自分の気持ちを相手に伝えることや相手の気持ちに気付くことの大切さなど、友達の気持ちや友達との関わり方を丁寧に伝えていくこと。
これより、Eは適切です。
したがって正解は、「A.〇 B.✕ C.〇 D.✕ E.〇」です。