保育士の過去問
令和5年(2023年)前期
保育原理 問6
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問題
保育士試験 令和5年(2023年)前期 保育原理 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、乳児保育における保育の実施に関わる配慮事項に関する記述として、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」1「乳児保育に関わるねらい及び内容」に照らして、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。
A 保護者との信頼関係を築きながら保育を進めるとともに、保護者からの相談に応じ、保護者への支援に努めていくこと。
B 自我が形成され、子どもが自分の感情や気持ちに気付くようになる重要な時期であることに鑑み、情緒の安定を図りながら、子どもの自発的な活動を尊重するとともに促していくこと。
C 子どもの発達や成長の援助をねらいとした活動の時間については、意識的に保育の計画等において位置付けて、実施することが重要であること。
D 一人一人の子どもの生育歴の違いに留意しつつ、欲求を適切に満たし、特定の保育士が応答的に関わるように努めること。
A 保護者との信頼関係を築きながら保育を進めるとともに、保護者からの相談に応じ、保護者への支援に努めていくこと。
B 自我が形成され、子どもが自分の感情や気持ちに気付くようになる重要な時期であることに鑑み、情緒の安定を図りながら、子どもの自発的な活動を尊重するとともに促していくこと。
C 子どもの発達や成長の援助をねらいとした活動の時間については、意識的に保育の計画等において位置付けて、実施することが重要であること。
D 一人一人の子どもの生育歴の違いに留意しつつ、欲求を適切に満たし、特定の保育士が応答的に関わるように努めること。
- A,B
- A,C
- A,D
- B,C
- B,D
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この過去問の解説 (2件)
01
「保育所保育指針」 第2章「保育の内容」 1「乳児保育に関わるねらい及び内容」からの出題です。選択肢を一つ一つみていきましょう。
A.「1「乳児保育に関わるねらい及び内容 (3) 保育の実施に関わる配慮事項
エ 保護者との信頼関係を築きながら保育を進めるとともに、保護者からの相談に応じ、保護者への支援に努めていくこと。」とあります。
よって適切です。
B.「2 1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容 (3) 保育の実施に関わる配慮事項
ウ 自我が形成され、子どもが自分の感情や気持ちに気付くようになる重要な時期であることに鑑み、情緒の安定を図りながら、子どもの自発的な活動を尊重するとともに促していくこと。」 とあります。
よって不適切です。
C.「3 3歳以上児の保育に関するねらい及び内容 (3) 保育の実施に関わる配慮事項
イ 子どもの発達や成長の援助をねらいとした活動の時間については、意識的に保育の計画等において位置付けて、実施することが重要であること。なお、そのような活動の時間については、保護者の就労状況等に応じて子どもが保育所で過ごす時間がそれぞれ異なることに留意して設定すること。」とあります。
よって不適切です。
D.「1「乳児保育に関わるねらい及び内容」 (3) 保育の実施に関わる配慮事項
イ 一人一人の子どもの生育歴の違いに留意しつつ、欲求を適切に満たし、特定の保育士が応答的に関わるように努めること。」とあります。
よって正解です。
これらより正解は「A D」です。
ここで、1「乳児保育に関わるねらい及び内容」 (3) 保育の実施に関わる配慮事項
をみて、内容を確認しておきましょう。
ア 乳児は疾病への抵抗力が弱く、心身の機能の未熟さに伴う疾病の発生が多いことから、一人一人の発育及び発達状態や健康状態についての適切な判断に基づく保健的な対応を行うこと。
イ 一人一人の子どもの生育歴の違いに留意しつつ、欲求を適切に満たし、特定の保育士が応答的に関わるように努めること。
ウ 乳児保育に関わる職員間の連携や嘱託医との連携を図り、第3章に示す事項を踏まえ、適切に対応すること。栄養士及び看護師等が配置されている場合は、その専門性を生かした対応を図ること。
エ 保護者との信頼関係を築きながら保育を進めるとともに、保護者からの相談に応じ、保護者への支援に努めていくこと。
オ 担当の保育士が替わる場合には、子どものそれまでの生育歴や発達過程に留意し、職員間で協力して対応すること。
Bが誤りです。
Cが誤りです。
正解の選択肢です。
B、Cともに誤りです。
Bが誤りです。
「保育所保育指針」 第2章「保育の内容」 1「乳児保育に関わるねらい及び内容」、2 「1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容」、3 「3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」は頻出です。内容を確認しておきましょう。
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02
2018(平成30)年に保育士保育指針が改定され、保育のねらいや内容が具体的になりました。第2章 保育の内容」では、① 乳児の保育 ② 1歳以上3歳未満児の保育 ③ 3歳以上児の保育 の3つに再編され、そのカテゴリーごとの基本的事項・保育のねらい及び内容・配慮事項が具体的に示されています。
本問は、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」1「乳児保育に関わるねらい及び内容」からの出題です。
それぞれの記述が「乳児の保育」、「1歳以上3歳未満児の保育」、「3歳以上児の保育」のどれに関するものなのか、キーワードに注目しながら見ていきましょう。
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A
「 1 乳児保育に関わるねらい及び内容 (3) 保育の実施に関わる配慮事項
エ 保護者との信頼関係を築きながら保育を進めるとともに、保護者からの相談に応じ、保護者への支援に努めていくこと。」
B
「 2 1歳以上3歳未満児の保育に関わるねらい及び内容 (3) 保育の実施に関わる配慮事項
ウ 自我が形成され、子どもが自分の感情や気持ちに気付くようになる重要な時期であることに鑑み、情緒の安定を図りながら、子どもの自発的な活動を尊重するとともに促していくこと。」
C
「 3 3歳以上児の保育に関するねらい及び内容 (3) 保育の実施に関わる配慮事項
イ 子どもの発達や成長の援助をねらいとした活動の時間については、意識的に保育の計画等において位置付けて、実施することが重要であること。(後略)」
D
「 1 乳児保育に関わるねらい及び内容 (3) 保育の実施に関わる配慮事項
イ 一人一人の子どもの生育歴の違いに留意しつつ、欲求を適切に満たし、特定の保育士が応答的に関わるように努めること。」
以上より、乳児保育について述べているのは、AとDです。
誤りです。
誤りです。
正解です。
誤りです。
誤りです。
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