保育士の過去問
令和5年(2023年)前期
社会的養護 問4
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問題
保育士試験 令和5年(2023年)前期 社会的養護 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、里親支援専門相談員(里親支援ソーシャルワーカー)に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 児童養護施設や乳児院に配置され、里親の支援に関わる職員である。
B 里親の新規開拓や里親委託の推進等を役割としている。
C 業務内容の範囲は里親委託までであり、委託後の里親支援については、児童相談所が担う。
D 資格要件は、保育士資格取得者でなければならないと定められている。
A 児童養護施設や乳児院に配置され、里親の支援に関わる職員である。
B 里親の新規開拓や里親委託の推進等を役割としている。
C 業務内容の範囲は里親委託までであり、委託後の里親支援については、児童相談所が担う。
D 資格要件は、保育士資格取得者でなければならないと定められている。
- A:○ B:○ C:○ D:×
- A:○ B:○ C:× D:×
- A:○ B:× C:○ D:×
- A:× B:○ C:× D:○
- A:× B:× C:○ D:○
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この過去問の解説 (2件)
01
本問は、「里親支援専門相談員」の業務内容および資格要件に関する問題です。
国は現在、施設養護(児童養護施設、乳児院など)から家庭養護(里親、ファミリーホーム)への移行を推進するとともに、里親支援制度を拡大しています。
その取り組みの一環として、2012(平成24)年から全国の児童養護施設・乳児院には、里親を支援し、施設と里親をつなぐ「里親支援専門相談員(里親支援ソーシャルワーカー)」が配置されています。
里親支援専門相談員(里親支援ソーシャルワーカー)とは?
*「週末里親」とは、児童福祉法で定められた里親制度(養育里親、養子縁組里親など)と異なり、各自治体事業としての里親制度。児童福祉施設に入所中で、親との面会や外泊などが少ない子どもを対象に、週末のみ家庭に迎え入れる制度。
注意)「里親支援専門相談員」は、「家庭支援専門相談員(ファミリーソーシャルワーカー)」とは異なります。
「家庭支援専門相談員」も、里親委託の推進や退所児童のアフターケアを行いますが、「児童の早期家庭復帰を支援すること」、「地域の子育て家庭に対する育児不安の解消のための相談援助」が主たる業務です。なお、家庭支援専門相談員は、児童養護施設および乳児院のほか、児童心理治療施設と児童自立支援施設にも配置義務があります。
***********************
では、問題を見てみましょう。
A、B:適切です。
C:不適切です。
里親支援専門相談員の業務範囲には、委託後の里親支援(里親家庭への訪問や電話相談を行い、関係機関と連携して対応)も含まれます。
D:不適切です。
保育士資格は、里親支援専門相談員の資格要件に含まれていません。
以上より、正解は「 A:〇 B:〇 C:✕ D:✕ 」です。
誤りです。
正解です。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
★★ 里親支援センターについて ★★
2022(令和4)年に改正児童福祉法が成立したことにより、里親支援を行う施設として「里親支援センター」をつくり、2024年4月から児童福祉法上に位置付けて国で支援していくことになっています。
里親支援センターでは、里親支援事業(里親の普及啓発、里親の相談に応じた必要な援助、里親の選定・調整、委託児童等の養育の計画作成)のほか、里親や委託児童等に対する相談支援等を行います。
※法改正による変更点や追加事項は、保育士試験で非常によく出題されます。こども家庭庁のHPで「資料3 改正児童福祉法の施行について」を見て、改正の概要をよく確認しておいてください。
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02
「里親支援専門相談員(里親支援ソーシャルワーカー)に関する問題です。
里親支援専門相談員とはどういうものでしょうか。
厚生労働省の「社会的養護における職種別任用要件等」によれば、
里親支援専門相談員 (里親支援ソーシャル ワーカー)
・社会福祉士若しくは精神保健福祉士の資格を有する者
・児童福祉法第13条第2項各号のいずれかに該当する者(児童福祉司資格)
・児童養護施設等(里親を含む)において児童の養育に5年以上従事した者であって、里親制度への理解及び ソーシャルワークの視点を有する
業務内容は、児童相談所の里親担当職員、里親委託等推進員、里親会等と連携して、
●所属施設の入所児童の里親委託の推進
●退所児童のアフターケアとしての里親支援
●所属施設からの退所児童以外を含めた地域支援としての里親支援を行う。
となっています。
また、東京都福祉局のサイト「ふくむすび」によれば、次のようになっています。
●里親支援専門相談員は、児童養護施設と乳児院に配置される職員で、里親支援ソーシャルワーカーとも呼ばれます。
●児童相談所の里親担当職員などと連携して、所属施設の入所児童の里親委託を推進します。
●里親の新規開拓や、里親向けの研修、アフターケアとしての相談対応などを行います。
では、選択肢を検討していきましょう。
A.里親支援専門相談員は、児童養護施設や乳児院に配置され、里親支援に関わる職員です。
よってAは適切です。
B.里親支援専門相談員は、里親の新規開拓や里親委託の推進などを役割としています。
よってBは適切です。
C.里親支援専門相談員の業務範囲は、里親委託までではなく、委託後の里親支援も含まれます。
よってCは不適切です。
D.里親支援専門相談員の資格要件は、社会福祉士もしくは精神保健福祉士の資格を有するものです。
よってDは不適切です。
これより、正解は「A 〇 B 〇 C ✕ D ✕ 」です。
Cが誤りです。
正解は「C ✕ 」です。
正解の選択肢です。
B、Cが誤りです。
正解は「B 〇 C ✕ 」です。
A、Dが誤りです。
正解は「A 〇 D ✕ 」です。
A、B、C、Dのすべてが誤りです。
正解は「A 〇 B 〇 C ✕ D ✕ 」です。
児童支援専門相談員(児童支援ソーシャルワーカー)とはどういう職員か、役割・資格要件・勤務場所・業務範囲などを整理しておきましょう。
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