保育士の過去問
令和5年(2023年)前期
社会的養護 問5
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問題
保育士試験 令和5年(2023年)前期 社会的養護 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、「社会的養育の推進に向けて」(令和4年厚生労働省)に示された「家庭と同様の養育環境」として、正しいものを○、誤ったものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 里親
B 養子縁組
C 地域小規模児童養護施設(グループホーム)
D 小規模グループケア(分園型)
A 里親
B 養子縁組
C 地域小規模児童養護施設(グループホーム)
D 小規模グループケア(分園型)
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この過去問の解説 (2件)
01
「社会的養育の推進に向けて」(令和4年厚生労働省)に示された「家庭と同様の養育環境」を問う問題です。
2.社会的養護の基本理念と原理 P.12の図をご覧ください。
〇施設
児童養護施設:1歳以上18歳未満(必要な場合0歳以上20歳未満)
乳児院: 乳児(0歳)、必要な場合幼児(小学校就学前)
〇良好な家庭的環境
施設(小規模型)
●地域小規模児童養護施設 (グループホーム)
本体施設の支援の下で地域の民間住宅などを活用して家庭的養護を行う
●小規模グループケア(分園型)
・地域において、小規模なグループで家庭的養護を行う
・1グループ6~8人(乳児院は4~6人)
〇家庭と同様の養育環境
●養子縁組(特別養子縁組を含む。)
●小規模住居型 児童養育事業 (ファミリーホーム)
・養育者の住居で養育を行う家庭養護
・定員5~6人
●里親
・家庭における養育を里親に委託する家庭養護
・児童4人まで
〇家庭
実親による養育
では選択肢をみていきましょう。
A 里親は、家庭と同様の養育環境です。
よってAは適切です。
B. 養子縁組は、家庭と同様の養育環境です。
よってBは適切です。
C.地域小規模児童養護施設(グループホーム)は、良好な家庭的環境です。
よってCは不適切です。
D.小規模グループケア(分園型)は、良好な家庭環境です。
よってDは不適切です。
これより、正解は「A 〇 B 〇 C ✕ D ✕ 」です。
Cが誤りです。
正解の選択肢です。
B、Cが誤りです。
A、Dが誤りです。
A、B、Cが誤りです。
「社会的養育の推進に向けて」(令和4年厚生労働省)に目を通しておきましょう。
里親・養子縁組・地域小規模児童養護施設(グループホーム)・小規模グループケア(分園型)などはどのようなものなのかについても理解しておきましょう。
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02
社会的養護の分類に関する問題です。
「社会的養育の推進に向けて」(令和4年厚生労働省)の「2.社会的養護の基本理念と原理」-「家庭と同様の環境における養育の推進」を見てみましょう。
社会的養護の3つの分類
「施設」
◎ 児童養護施設:1歳~18歳未満 (必要な場合は0~20歳未満)
大舎(20人以上)、中舎(13~19人)、小舎(12人以下)
◎ 乳児院:乳児(0歳) 、必要な場合は幼児(小学校就学前)
「良好な家庭的環境」 = 施設(小規模型)
◎ 地域小規模児童養護施設 (グループホーム**)
本体施設の支援の下で地域の民間住宅などを活用して家庭的養護*を行う
◎ 小規模グループケア(分園型):1グループ6~8人(乳児院は4~6人)
地域において、小規模なグループで家庭的養護を行う
「家庭と同様の養育環境」
◎ 里親:児童4人まで
家庭における養育を 里親に委託する家庭養護*
◎ 養子縁組(特別養子縁組を含む)
◎ 小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム):定員5~6人
注意
*「家庭的養護」と「家庭養護」は異なります。
「家庭的養護」= 家庭的な養育環境を目指して小規模化した施設での養護を指す。
「家庭養護」=「施設養護」に対する言葉で、里親、養子縁組、ファミリーホームを指す。
**「グループホーム」と「ファミリーホーム」を混同しないように注意。
ファミリーホームは、養育者の住居に住むので、「家庭に招き入れられる」という要素が強い一方、グループホームは職員の住居に住む訳ではないので、「家庭的」ではあっても、あくまでも小規模「施設」です。
************************
では、問題を見てみましょう。
A:里親は、「家庭と同様の養育環境」です。
B:養子縁組は、「家庭と同様の養育環境」です。
C:地域小規模児童養護施設(グループホーム)は、「良好な家庭的環境」です。
D:小規模グループケア(分園型)は、「良好な家庭的環境」です。
以上より、正解は「A:〇 B:〇 C:✕ D:✕ 」です。
誤りです。
正解です。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
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