保育士の過去問
令和5年(2023年)前期
保育の心理学 問8

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問題

保育士試験 令和5年(2023年)前期 保育の心理学 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

次のA~Dの学習に関する記述について、関連する用語の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  他者の行動とその結果を観察するだけで学習は成立する。
B  問題を取り巻く状況全体を把握して構造を理解し、見通しをもつことにより問題を解決する。
C  ある学習をしたことがその後の別の学習に影響する。
D  大人の子どもに対する期待が子どもの学習に影響を与える。
  • A:モデリング   B:試行錯誤  C:学習曲線   D:ハロー効果
  • A:モニタリング  B:試行錯誤  C:学習曲線   D:ハロー効果
  • A:モニタリング  B:洞察    C:学習曲線   D:ピグマリオン効果
  • A:モデリング   B:洞察    C:学習の転移  D:ハロー効果
  • A:モデリング   B:洞察    C:学習の転移  D:ピグマリオン効果

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この過去問の解説 (2件)

01

学習に関する用語と意味の正しい組み合わせを解答する問題です。

学習に関する用語と意味、提唱した人物を過去問を解きながらまとめていきましょう。

選択肢1. A:モデリング   B:試行錯誤  C:学習曲線   D:ハロー効果

Aの記述は、「モデリング」のことを指すため、です。

「モデリング」とは、何かを見本にし、そのものの行動や動きと同じようにすることをいいます。

Bの記述は、「洞察」のことを指します。

選択肢にある「試行錯誤」とは、問題を解決するために様々な行動を試してみることをいいます。

Cの記述は、「学習の転移」のことを指します。

選択肢にある「学習曲線」とは、学習の時間と成果をグラフで表したものです。準備期・発展期・高原期というステージがあり、準備期から徐々に成果が現れ、高原期には成果が停滞します。この3つのステージを繰り返し、成長することをいいます。

Dの記述は、「ピグマリオン効果」のことを指します。

選択肢にある「ハロー効果」とは、体格や職種など特徴的なものに気を取られてしまい、評価を正確にできないことをいいます。

以上のことから、本選択肢は不適切です。

選択肢2. A:モニタリング  B:試行錯誤  C:学習曲線   D:ハロー効果

Aの記述は、「モデリング」のことを指します。

選択肢にある「モニタリング」とは、支援の途中で行う現状把握、振り返りのことをいいます。

Bの記述は、「洞察」のことを指します。

選択肢にある「試行錯誤」とは、問題を解決するために様々な行動を試してみることをいいます。

Cの記述は、「学習の転移」のことを指します。

選択肢にある「学習曲線」とは、学習の時間と成果をグラフで表したものです。準備期・発展期・高原期というステージがあり、準備期から徐々に成果が現れ、高原期には成果が停滞します。この3つのステージを繰り返し、成長することをいいます。

Dの記述は、「ピグマリオン効果」のことを指します。

選択肢にある「ハロー効果」とは、体格や職種など特徴的なものに気を取られてしまい、評価を正確にできないことをいいます。

以上のことから、本選択肢は不適切です。

選択肢3. A:モニタリング  B:洞察    C:学習曲線   D:ピグマリオン効果

Aの記述は、「モデリング」のことを指します。

選択肢にある「モニタリング」とは、支援の途中で行う現状把握、振り返りのことをいいます。

Bの記述は、「洞察」のことを指すため、です。

Cの記述は、「学習の転移」のことを指します。

選択肢にある「学習曲線」とは、学習の時間と成果をグラフで表したものです。準備期・発展期・高原期というステージがあり、準備期から徐々に成果が現れ、高原期には成果が停滞します。この3つのステージを繰り返し、成長することをいいます。

Dの記述は、「ピグマリオン効果」のことを指すため、です。

以上のことから、本選択肢は不適切です。

選択肢4. A:モデリング   B:洞察    C:学習の転移  D:ハロー効果

Aの記述は、「モデリング」のことを指すため、です。

Bの記述は、「洞察」のことを指すため、です。

Cの記述は、「学習の転移」のことを指すため、です。

Dの記述は、「ピグマリオン効果」のことを指します。

選択肢にある「ハロー効果」とは、体格や職種など特徴的なものに気を取られてしまい、評価を正確にできないことをいいます。

以上のことから、本選択肢は不適切です。

選択肢5. A:モデリング   B:洞察    C:学習の転移  D:ピグマリオン効果

Aの記述は、「モデリング」のことを指すため、です。

Bの記述は、「洞察」のことを指すため、です。

Cの記述は、「学習の転移」のことを指すため、です。

Dの記述は、「ピグマリオン効果」のことを指すため、です。

以上のことから、本選択肢は適切です。

まとめ

ちなみに、ピグマリオン効果は、「教師期待効果」ともいいます。相手に期待することで効果が現れ期待したい内容が達成されることをです。

このように、呼び名が複数ある用語もありますので、過去問を繰り返し解きながらまとめていきましょう。

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02

A:モデリング

パンデューラは、他者の行動とその結果を観察するだけで学習は成立すると提唱しました。
 

 

B:洞察  

問題を取り巻く状況全体を把握して構造を理解し、見通しをもつことにより問題を解決することです。

ケーラーのチンパンジーの実験があります。
 

 

C:学習の転移  

ある学習をしたことがその後の別の学習に影響することです。
 

 

D:ピグマリオン効果  

大人の子どもに対する期待が子どもの学習に影響を与えることです。

アメリカの心理学者ロバート・ローゼンターが

「人間は期待された通りに成果を出す傾向がある」

と提唱しました。

選択肢5. A:モデリング   B:洞察    C:学習の転移  D:ピグマリオン効果

正解です。

参考になった数6