保育士の過去問
令和5年(2023年)前期
保育の心理学 問9
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問題
保育士試験 令和5年(2023年)前期 保育の心理学 問9 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、幼児期から学童期に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる用語を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
子どもたちが最初に出会う移行は、家庭生活から幼児期の集団参加が始まる時期である。子どもが経験する2つ目の移行は、幼児期から学童期への移行であり、日本では小学校の入学が大きな節目となる。認知発達において、6~7歳前後にピアジェ(Piaget, J.)のいう( A )から次の発達段階に移行する。この時期には、自己中心性をぬけだし( B )が可能となり、子どもは具体物の助けを借りながら論理的に一貫性を持った思考ができるようになり、( C )が成立する。
言語でも語彙や発音、文法の基本的言語システムを獲得し、話し言葉は一通りの完成をみる。小学校の入学頃までに、長音や拗音などの特殊音節の( D )が可能となり、書き言葉の基盤ができあがる。この時期には、仲間関係にも発展がみられ、大人が介在しないで、子ども同士で遊んだり活動したりできるようになる。
【語群】
ア 具体的操作期 イ 前操作期 ウ 帰納的推理 エ 保存の概念
オ 構音や調音 カ 音韻の分解や抽出 キ 脱中心化 ク 互恵的視点
子どもたちが最初に出会う移行は、家庭生活から幼児期の集団参加が始まる時期である。子どもが経験する2つ目の移行は、幼児期から学童期への移行であり、日本では小学校の入学が大きな節目となる。認知発達において、6~7歳前後にピアジェ(Piaget, J.)のいう( A )から次の発達段階に移行する。この時期には、自己中心性をぬけだし( B )が可能となり、子どもは具体物の助けを借りながら論理的に一貫性を持った思考ができるようになり、( C )が成立する。
言語でも語彙や発音、文法の基本的言語システムを獲得し、話し言葉は一通りの完成をみる。小学校の入学頃までに、長音や拗音などの特殊音節の( D )が可能となり、書き言葉の基盤ができあがる。この時期には、仲間関係にも発展がみられ、大人が介在しないで、子ども同士で遊んだり活動したりできるようになる。
【語群】
ア 具体的操作期 イ 前操作期 ウ 帰納的推理 エ 保存の概念
オ 構音や調音 カ 音韻の分解や抽出 キ 脱中心化 ク 互恵的視点
- A:ア B:キ C:ウ D:オ
- A:ア B:ク C:エ D:オ
- A:イ B:キ C:ウ D:カ
- A:イ B:キ C:エ D:カ
- A:イ B:ク C:ウ D:オ
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この過去問の解説 (2件)
01
幼児期から学童期の発達に関する用語を問われています。
ピアジェの発達段階をはじめ、発達に関する用語をまとめておきましょう。
Aは「イ 前操作期」が入ります。
ア 具体的操作期とは、7から11歳までの時期で、相手の気持ちを考えられるようになる時期です。
Bは「キ 脱中心化」が入るので、〇です。
Cは「エ 保存の概念」が入ります。
ウ 帰納的推理とは、個別の事例から共通する法則を見つけ出す方法をいいます。例えば「アリの足は6本、ちょうちょの足は6本、カブトムシの足は6本、つまり虫とは足が6本あるんだ」が考えられます。
Dは「カ 音韻の分解や抽出」が入ります。
オ 構音や調音とは、口やのど、舌などを動かし言葉を発声することを構音や調音といいます。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
Aは「イ 前操作期」が入ります。
ア 具体的操作期とは、7から11歳までの時期で、相手の気持ちを考えられるようになる時期です。
Bは「キ 脱中心化」が入ります。
ク 互恵的視点とは、人の世話をすれば恩返しがあるというように、お互いが利益があるように関わることを「互恵的」といいます。
Cは「エ 保存の概念」が入るため、〇です。
Dは「カ 音韻の分解や抽出」が入ります。
オ 構音や調音とは、口やのど、舌などを動かし言葉を発声することを構音や調音といいます。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
Aは「イ 前操作期」が入るため、〇です。
Bは「キ 脱中心化」が入るため、〇です。
Cは「エ 保存の概念」が入ります。
ウ 帰納的推理とは、個別の事例から共通する法則を見つけ出す方法をいいます。例えば「アリの足は6本、ちょうちょの足は6本、カブトムシの足は6本、つまり虫とは足が6本あるんだ」が考えられます。
Dは「カ 音韻の分解や抽出」が入るため、〇です。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
Aは「イ 前操作期」が入るため、〇です。
Bは「キ 脱中心化」が入るため、〇です。
Cは「エ 保存の概念」が入るため、〇です。
Dは「カ 音韻の分解や抽出」が入るため、〇です。
以上のことから、本選択肢は適切です。
Aは「イ 前操作期」が入るため、〇です。
Bは「キ 脱中心化」が入ります。
ク 互恵的視点とは、人の世話をすれば恩返しがあるというように、お互いが利益があるように関わることを「互恵的」といいます。
Cは「エ 保存の概念」が入ります。
ウ 帰納的推理とは、個別の事例から共通する法則を見つけ出す方法をいいます。例えば「アリの足は6本、ちょうちょの足は6本、カブトムシの足は6本、つまり虫とは足が6本あるんだ」が考えられます。
Dは「カ 音韻の分解や抽出」が入ります。
オ 構音や調音とは、口やのど、舌などを動かし言葉を発声することを構音や調音といいます。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
幼児期から学童期の発達に関する用語は、過去問を繰り返すことで出題されるキーワードが見えてきます。
発達段階や発達に関する用語をまとめながら、覚えていきましょう。
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02
子どもの幼児期から学童期の発達に関する問題です。
子どもたちが最初に出会う移行は、家庭生活から幼児期の集団参加が始まる時期である。子どもが経験する2つ目の移行は、幼児期から学童期への移行であり、日本では小学校の入学が大きな節目となる。認知発達において、6~7歳前後にピアジェ(Piaget, J.)のいう( A:イ 前操作期 )から次の発達段階に移行する。この時期には、自己中心性をぬけだし( B:キ 脱中心化 )が可能となり、子どもは具体物の助けを借りながら論理的に一貫性を持った思考ができるようになり、( C:エ 保存の概念 )が成立する。
言語でも語彙や発音、文法の基本的言語システムを獲得し、話し言葉は一通りの完成をみる。小学校の入学頃までに、長音や拗音などの特殊音節の( D:カ 音韻の分解や抽出 )が可能となり、書き言葉の基盤ができあがる。この時期には、仲間関係にも発展がみられ、大人が介在しないで、子ども同士で遊んだり活動したりできるようになる。
よって、括弧に入る言葉は、
A:イ 前操作期
B:キ 脱中心化
C:エ 保存の概念
D:カ 音韻の分解や抽出 となります。
ピアジェ(Piaget, J.)の提唱した認知発達理論の発達段階には
下記のように、4つの段階があります。
循環反応 対象の永続性
シェマの同化・調節を繰り返す
語句の意味の理解や、それぞれの段階での特徴について理解しておく必要があります。
正解です。
A:イ 前操作期
B:キ 脱中心化
C:エ 保存の概念
D:カ 音韻の分解や抽出
がそれぞれ入ります。
ピアジェ(Piaget, J.)に関しての問題は、保育の心理では頻出の問題となります。
順序立てて覚えていきましょう。
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