保育士の過去問
令和5年(2023年)前期
保育の心理学 問7
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問題
保育士試験 令和5年(2023年)前期 保育の心理学 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、学習のメカニズムに関する【Ⅰ群】の記述と【Ⅱ群】の用語を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A 学習の目標となる反応を増大させるための条件づけの手続きである。
B 生得的な反射を基礎にする刺激と反応の新たな連合の習得である。
C ある行動を引き起こし、その行動を持続させ、一定の方向に導くプロセスである。
D 課題をスモール・ステップに分割し、学習者が自分のペースで自発的に学習する方法である。
【Ⅱ群】
ア 古典的条件づけ
イ 動機づけ
ウ プログラム学習
エ 道具的条件づけ
オ 強化
カ 発見学習
【Ⅰ群】
A 学習の目標となる反応を増大させるための条件づけの手続きである。
B 生得的な反射を基礎にする刺激と反応の新たな連合の習得である。
C ある行動を引き起こし、その行動を持続させ、一定の方向に導くプロセスである。
D 課題をスモール・ステップに分割し、学習者が自分のペースで自発的に学習する方法である。
【Ⅱ群】
ア 古典的条件づけ
イ 動機づけ
ウ プログラム学習
エ 道具的条件づけ
オ 強化
カ 発見学習
- A:ア B:エ C:イ D:ウ
- A:ア B:エ C:ウ D:カ
- A:オ B:ア C:イ D:ウ
- A:オ B:ア C:イ D:カ
- A:オ B:ア C:ウ D:カ
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題は、学習のメカニズムについて問われています。
用語と意味を関連付けて問題に挑戦してみましょう。
Aの記述は、オの「強化」についての説明です。
「強化」とは、例えば、勉強に取り組むのが苦手な子どもに対して、ほめることでやる気が出るのであれば、勉強をはじめたらすぐにほめると続けて勉強をしはじめるという考えです。
Bの記述は、アの「古典的条件づけ」についての説明です。
「古典的条件づけ」とは、パブロフの犬の実験が有名で、生理的な反応をする刺激に対して、他の刺激を与え続けると、同じ反応が生じるようになるというものです。レスポンデント条件付けとも呼ばれています。
Cの記述は、イの「動機づけ」についての説明です。
「動機づけ」は、デシ(Deci, E.)が考えた「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」があります。
「外発的動機づけ」は、報酬により行動するというものです。例えば「おこづかいがもらえるからテスト勉強をがんばる」といったものです。
「内発的動機づけ」は、物事に対して興味や関心があるため、行動を起こすといったものをいいます。例えば、「絵を描くのが好きだから、絵を描く練習をする」といったものです。
Dの記述は、ウの「プログラム学習」についての説明です。
「プログラム学習」とは、課題にゴールを決め、ゴールまでの課題を細かく分け、1つずつクリアしていく学習方法です。スキナーが提唱した方法です。
以上のことから、「A:オ B:ア C:イ D:ウ」となります。
したがって、本選択肢は不適切です。
Aの記述は、オの「強化」についての説明です。
Bの記述は、アの「古典的条件づけ」についての説明です。
Cの記述は、イの「動機づけ」についての説明です。
Dの記述は、ウの「プログラム学習」についての説明です。
以上のことから、「A:オ B:ア C:イ D:ウ」となります。
したがって、本選択肢は不適切です。
Aの記述は、オの「強化」についての説明です。
Bの記述は、アの「古典的条件づけ」についての説明です。
Cの記述は、イの「動機づけ」についての説明です。
Dの記述は、ウの「プログラム学習」についての説明です。
以上のことから、「A:オ B:ア C:イ D:ウ」となります。
したがって、本選択肢は適切です。
Aの記述は、オの「強化」についての説明です。
Bの記述は、アの「古典的条件づけ」についての説明です。
Cの記述は、イの「動機づけ」についての説明です。
Dの記述は、ウの「プログラム学習」についての説明です。
以上のことから、「A:オ B:ア C:イ D:ウ」となります。
したがって、本選択肢は不適切です。
Aの記述は、オの「強化」についての説明です。
Bの記述は、アの「古典的条件づけ」についての説明です。
Cの記述は、イの「動機づけ」についての説明です。
Dの記述は、ウの「プログラム学習」についての説明です。
以上のことから、「A:オ B:ア C:イ D:ウ」となります。
したがって、本選択肢は不適切です。
この問題で出題されている、道具的条件づけ、発見学習に関しては以下に説明します。
道具的条件づけとは、「オペラント条件付け」とも呼ばれており、スキナーが発見しました。トークン(報酬)を与えて、行動の発生率を増加させることです。「強化」につながる学習といえるでしょう。
発見学習とは、ブルーナーが提唱した学習方法です。学習者が自分から学習に関する知識を発見し学習していく方法です。
学習のメカニズムに関しては、過去問を繰り返し解き、出題される用語を提唱した人物、用語、意味をまとめておきましょう。
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02
A:オ 強化
学習の目標となる反応を増大させるための条件づけの手続きのことです。
B:ア 古典的条件づけ
レスポンス条件づけとも呼ばれます。
生得的な反射を基礎にする刺激と反応の新たな連合の習得のことです。
たとえば、レモンを想像すると唾液が出てきます。
これも古典的条件づけの一種です。
イワンパブロフの犬の実験も有名です。
C:イ 動機づけ
ある行動を引き起こし、その行動を持続させ、一定の方向に導くプロセスのことです。
D:ウ プログラム学習
スキナーが提唱した理論です。
プログラム学習とは、オペラント条件づけの理論を用いた学習法のことです。
課題をスモール・ステップに分割し、学習者が自分のペースで自発的に学習する方法です。
A:オ「強化」
B:ア「古典的条件づけ」
C:イ「動機づけ」
D:ウ「プログラム学習」
となりますので、この選択肢が正解です。
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