保育士の過去問
令和5年(2023年)前期
保育の心理学 問18
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問題
保育士試験 令和5年(2023年)前期 保育の心理学 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、災害後における子どもの反応に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 子どもの心の問題は、災害直後よりも、ある程度時間が経過し、日常生活が軌道にのり始めた頃に顕在化し始めることが多い。
B 幼児期・学童期の子どもでは、退行、分離不安、不安定な感情表出、身体症状など様々な形で表現される。例えば「災害ごっこ」を繰り返すなど、遊びで被災体験を表出することがある。
C 学童期以降の子どもでは、基本的な信頼感の喪失や周囲からの疎外感、日常生活の変化などが要因となって孤立を深めたり、逆に安心感を過度に求めて特定の友人関係に固執したりすることがある。
D 思春期の子どもでは、抽象的概念の理解が進み、生き残った罪悪感や、何もできなかった無力感、後悔など複雑な感情を抱くことがある。
A 子どもの心の問題は、災害直後よりも、ある程度時間が経過し、日常生活が軌道にのり始めた頃に顕在化し始めることが多い。
B 幼児期・学童期の子どもでは、退行、分離不安、不安定な感情表出、身体症状など様々な形で表現される。例えば「災害ごっこ」を繰り返すなど、遊びで被災体験を表出することがある。
C 学童期以降の子どもでは、基本的な信頼感の喪失や周囲からの疎外感、日常生活の変化などが要因となって孤立を深めたり、逆に安心感を過度に求めて特定の友人関係に固執したりすることがある。
D 思春期の子どもでは、抽象的概念の理解が進み、生き残った罪悪感や、何もできなかった無力感、後悔など複雑な感情を抱くことがある。
- A:○ B:○ C:○ D:○
- A:○ B:○ C:× D:×
- A:○ B:× C:× D:○
- A:× B:○ C:× D:×
- A:× B:× C:○ D:○
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この過去問の解説 (2件)
01
A:○
適切です。
「子どもの心の問題は、災害直後よりも、ある程度時間が経過し、日常生活が軌道にのり始めた頃に顕在化し始めることが多い。」といえます。
B:○
適切です。
「幼児期・学童期の子どもでは、退行、分離不安、不安定な感情表出、身体症状など様々な形で表現される。例えば「災害ごっこ」を繰り返すなど、遊びで被災体験を表出することがある。」といえます。
災害で心に傷を負った子どもたちは、その時の出来事を繰り返し思い出したり、遊びの中で再現するなどの症状に加え、情緒も不安定になりやすく生活に支障をきたすこともあります。
C:○
適切です。
「学童期以降の子どもでは、基本的な信頼感の喪失や周囲からの疎外感、日常生活の変化などが要因となって孤立を深めたり、逆に安心感を過度に求めて特定の友人関係に固執したりすることがある。」といえます。
D:○
適切です。
「思春期の子どもでは、抽象的概念の理解が進み、生き残った罪悪感や、何もできなかった無力感、後悔など複雑な感情を抱くことがある。」といえます。
災害で体験したことを繰り返し思い出して不安になったり、悪夢をみて眠れない、イライラするなどのストレス反応はおきる可能性があります。
適切です。
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02
この問題は、災害後における子どもの反応について問われています。
保育を行う中でいつ災害が起きるかはわかりません。
保育士は災害により心身の問題を抱える子どもに支援ができるように整えておかなければならないことを踏まえながら、問題に取り組みましょう。
Aの記述のように、子どもは、災害直後よりもある程度落ち着いたときに心の問題が現れることがあります。そのため、災害後でも子どもの日々の姿を確認し、少しでも変化がないか見守らなければなりません。
したがって、Aの解答は〇です。
Bの記述のように、災害により子どもの心は大きなストレスを抱えてしまいます。すると、退行や分離不安など様々な形でストレスを抱えていることを表現するのです。
実際に大きな地震があった後、保育園で遊ぶ子どもが災害時の様子を模倣する、いわゆる「災害ごっこ」で遊ぶ姿があったことも報告されています。
したがって、Bの解答は〇です。
Cの記述のように、災害後の様々な出来事により、信頼感の喪失や疎外感を感じる子どもは多くいます。そして、孤立や特定の友人に固執するなどの姿を見せることもあります。
大人でも同様の姿を見せることもありますが、子どもはストレスやショックをより感じやすいのです。
災害後の子どもの姿を確認し、適切な支援を行うことが大事になります。
したがって、Cの解答は〇です。
Dの記述のように、思春期の子どもは抽象的概念の発達が進み、ある程度の大きなまとまりで考えられるようになります。
そのため、災害で人の生死に向き合ったり、ニュースなどで災害の様子を見たりするなどで、大きなストレスを抱えてしまうことがあります。
そのことから、心が不安定になったり、罪悪感を感じたりする子どもも現れたりするのです。
保育士は、乳幼児だけでなく、思春期の子どもに対する支援も心得ておくことは大切です。
したがって、Dの解答は〇です。
以上のことから、「A:〇 B:〇 C:〇 D:〇」となります。
そのため、本選択肢は適切です。
Aの記述のように、子どもは、災害直後よりもある程度落ち着いたときに心の問題が現れることがあります。したがって、Aの解答は〇です。
Bの記述のように、災害により子どもの心は大きなストレスを抱えてしまいます。すると、退行や分離不安など様々な形でストレスを抱えていることを表現するのです。
したがって、Bの解答は〇です。
Cの記述のように、災害後の様々な出来事により、信頼感の喪失や疎外感を感じる子どもは多くいます。そして、孤立や特定の友人に固執するなどの姿を見せることもあります。
したがって、Cの解答は〇です。
Dの記述のように、思春期の子どもは抽象的概念の発達が進むため、災害で人の生死に向き合ったり、ニュースなどで災害の様子を見たりするなどで、大きなストレスを抱えてしまうことがあります。
したがって、Dの解答は〇です。
以上のことから、「A:〇 B:〇 C:〇 D:〇」となります。
そのため、本選択肢は不適切です。
Aの記述のように、子どもは、災害直後よりもある程度落ち着いたときに心の問題が現れることがあります。したがって、Aの解答は〇です。
Bの記述のように、災害により子どもの心は大きなストレスを抱えてしまいます。すると、退行や分離不安など様々な形でストレスを抱えていることを表現するのです。
したがって、Bの解答は〇です。
Cの記述のように、災害後の様々な出来事により、信頼感の喪失や疎外感を感じる子どもは多くいます。そして、孤立や特定の友人に固執するなどの姿を見せることもあります。
したがって、Cの解答は〇です。
Dの記述のように、思春期の子どもは抽象的概念の発達が進むため、災害で人の生死に向き合ったり、ニュースなどで災害の様子を見たりするなどで、大きなストレスを抱えてしまうことがあります。
したがって、Dの解答は〇です。
以上のことから、「A:〇 B:〇 C:〇 D:〇」となります。
そのため、本選択肢は不適切です。
Aの記述のように、子どもは、災害直後よりもある程度落ち着いたときに心の問題が現れることがあります。したがって、Aの解答は〇です。
Bの記述のように、災害により子どもの心は大きなストレスを抱えてしまいます。すると、退行や分離不安など様々な形でストレスを抱えていることを表現するのです。
したがって、Bの解答は〇です。
Cの記述のように、災害後の様々な出来事により、信頼感の喪失や疎外感を感じる子どもは多くいます。そして、孤立や特定の友人に固執するなどの姿を見せることもあります。
したがって、Cの解答は〇です。
Dの記述のように、思春期の子どもは抽象的概念の発達が進むため、災害で人の生死に向き合ったり、ニュースなどで災害の様子を見たりするなどで、大きなストレスを抱えてしまうことがあります。
したがって、Dの解答は〇です。
以上のことから、「A:〇 B:〇 C:〇 D:〇」となります。
そのため、本選択肢は不適切です。
Aの記述のように、子どもは、災害直後よりもある程度落ち着いたときに心の問題が現れることがあります。したがって、Aの解答は〇です。
Bの記述のように、災害により子どもの心は大きなストレスを抱えてしまいます。すると、退行や分離不安など様々な形でストレスを抱えていることを表現するのです。
したがって、Bの解答は〇です。
Cの記述のように、災害後の様々な出来事により、信頼感の喪失や疎外感を感じる子どもは多くいます。そして、孤立や特定の友人に固執するなどの姿を見せることもあります。
したがって、Cの解答は〇です。
Dの記述のように、思春期の子どもは抽象的概念の発達が進むため、災害で人の生死に向き合ったり、ニュースなどで災害の様子を見たりするなどで、大きなストレスを抱えてしまうことがあります。
したがって、Dの解答は〇です。
以上のことから、「A:〇 B:〇 C:〇 D:〇」となります。
そのため、本選択肢は不適切です。
災害時に大人だけでなく子どもも被害にあうことがあります。
災害のように大きな出来事は、子どもにとって大きなストレスを感じてしまうということを念頭に置き、どのように支援するのがよいのかを考えましょう。
また、お住まいの災害マップや災害時の対応などを確認しておくと、どのように行動や支援した方がいいのか学べる機会にもなりますので、一度ご覧になってください。
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