保育士の過去問
令和5年(2023年)前期
子どもの保健 問2

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問題

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、糖尿病についての理解が必要です。

糖尿病は、インスリン(血糖を下げる働きのあるホルモン)が十分に働かないために、血液中を流れる血糖が増えてしまう病気です。血糖の濃度(血糖値)が高いままの状態になっていると血管が傷つき、心臓病や失明、腎不全、神経症などの重い病気を引き起こします。

糖尿病は、その成り立ちによって大きく分けると1型糖尿病と2型糖尿病と糖尿病に分けられます。

1型糖尿病は、膵臓からのインスリンの分泌不足によるものです。そのため、インスリンを注射で補う治療が必要となります。

2型糖尿病の原因は、遺伝的な影響に加えて食べ過ぎや運動不足などの生活習慣の問題があります。

選択肢1. 糖が尿中に出る病気を糖尿病といい、尿検査によって診断される。

糖尿病が疑われる時は、血液検査や経口ブドウ糖負荷試験(空腹時に糖分が含まれた飲料を飲み、飲んだ前と後の血糖値の変化を調べる)が行なわれます。

選択肢2. 糖尿病は過食が原因であり、子どもには稀な疾患である。

小児糖尿病も1型糖尿病、2型糖尿病とに分けられます。

インスリン不足の1型糖尿病が多いですが、生活習慣が原因の2型糖尿病もあります。

選択肢3. 糖尿病は、ステロイドホルモンの分泌異常が主な原因である。

ステロイドホルモンの分泌異常ではなく、血糖を下げるホルモンであるインスリン不足によるものです。

選択肢4. 糖尿病の原因となっている臓器は、腎臓である。

血糖を下げるホルモンであるインスリンは、膵臓から分泌されます。

そのため、この場合は膵臓です。

選択肢5. 糖尿病が悪化すると、失明、腎不全、神経症などを起こす。

その通りです。

まとめ

糖尿病が、どのような病気であるか学んでおくといいでしょう。

特に、1型糖尿病と2型糖尿病の違いを理解するとわかりやすいです。

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02

「糖尿病」には、Ⅰ型糖尿病とⅡ型糖尿病があります。

Ⅰ型糖尿病

インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖が増えてしまう代謝異常症です。膵臓のβ細胞が破壊されて体内でインスリンが製造できなくなります。

インスリン注射をすることで体内のインスリンを補う必要があります。

幼い子どもに多く発症することから「小児糖尿病」ともよばれます。

Ⅱ型糖尿病

一般的に生活習慣が原因で発症する病気です。中高年層に多く発症し、糖尿病全体の95%を占めます。

生活習慣病としての糖尿病はⅡ型糖尿病のことです。

選択肢1. 糖が尿中に出る病気を糖尿病といい、尿検査によって診断される。

不正解です。

血液中を流れるブドウ糖が増えてしまう代謝異常症なので血液検査で診断されます。

選択肢2. 糖尿病は過食が原因であり、子どもには稀な疾患である。

不正解です。

1型糖尿病は代謝異常症であり、子どもに多く見られます。2型糖尿病は生活習慣病とも言われ、中高年層に多く発症します。

選択肢3. 糖尿病は、ステロイドホルモンの分泌異常が主な原因である。

不正解です。

ステロイドホルモンではなく、インスリンホルモンです。

選択肢4. 糖尿病の原因となっている臓器は、腎臓である。

不正解です。

インスリンは膵臓で分泌されます。

選択肢5. 糖尿病が悪化すると、失明、腎不全、神経症などを起こす。

正解です。

糖尿病の合併症と言われるものです。網膜症腎症神経障害があります。

まとめ

Ⅰ型糖尿病とⅡ型糖尿病の違いもチェックしておきましょう。

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