保育士の過去問
令和5年(2023年)前期
子どもの保健 問10

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問題

保育士試験 令和5年(2023年)前期 子どもの保健 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、乳幼児への薬の飲ませ方の工夫に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
  • 砂糖、シロップ、ココア、バニラなどの甘味料や香料を加えて飲ませる。
  • コップ一杯のスポーツドリンクやお茶などの飲料に溶かして飲ませる。
  • 薬を飲んだ後、ミルクや水を飲ませる。
  • 粉薬は少量のぬるま湯で練ってペースト状にし、上あご又は頬の内側にぬる。
  • 粉薬はおよそ10mlのぬるま湯で溶かし、スポイト等でなるべく口の奥に入れる。

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この過去問の解説 (2件)

01

乳幼児期は、感染症になりやすいことから薬を飲むことがよくありますが、うまく飲ませるには工夫も必要です。

この問題は、乳幼児への薬の飲ませ方の工夫が記述されているのでしっかり覚えて対応できるようにしましょう。

選択肢1. 砂糖、シロップ、ココア、バニラなどの甘味料や香料を加えて飲ませる。

適切な記述です。

子どもが薬の苦味を感じさせないように甘みを加えて飲ませることがあります。

少量ならば問題ありません。

選択肢2. コップ一杯のスポーツドリンクやお茶などの飲料に溶かして飲ませる。

間違いです。

スポーツドリンクや果汁の多いジュースなどは、薬の吸収や効果に影響を与えてしまうので、それらに溶かして飲ませないでください。

またお茶については、もともと苦味のあるものなのでうまく飲めない場合が多いでしょう。

選択肢3. 薬を飲んだ後、ミルクや水を飲ませる。

適切な記述です。

薬とミルクを混ぜると味が変わってしまい、ミルク嫌いになることがあるので混ぜないでください。

薬を飲んだらミルクや水を飲ませてあげましょう。

選択肢4. 粉薬は少量のぬるま湯で練ってペースト状にし、上あご又は頬の内側にぬる。

適切な記述です。

粉薬はそのままだと飲みづらいので、水で溶いてペースト状にして飲ませます。

上あごや頬の内側にぬると飲みやすいです。

選択肢5. 粉薬はおよそ10mlのぬるま湯で溶かし、スポイト等でなるべく口の奥に入れる。

粉薬を飲ませる方法として溶かした薬をスポイトで口の奥に入れる方法もあります。

よって、適切な記述になります。

まとめ

乳幼児に薬を飲ませるための工夫を色々知っておき、子どもの様子や状況によってあげ方を工夫できると良いです。

よくわからない時は、薬剤師や医師に相談することも大切です。

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02

乳幼児期は体調の変化もしやすいことから、薬を飲ませる機会が保育所ではあります。

薬は子どもにとって飲みにくいものもあるため、工夫が必要になります。

この問題を解きながら、薬の飲ませ方について学んでいきましょう。

選択肢1. 砂糖、シロップ、ココア、バニラなどの甘味料や香料を加えて飲ませる。

選択肢にあるように、砂糖やシロップなどの甘味料や香料を加えることにより、薬が飲みやすくなります。

したがって、本選択肢は適切です。

ただし、甘味料といってもハチミツを混ぜるのはやめましょう。ハチミツは、1歳までの子どもに与えるとボツリヌス中毒になる可能性があるからです。

選択肢2. コップ一杯のスポーツドリンクやお茶などの飲料に溶かして飲ませる。

選択肢にある、コップ一杯の飲み物に薬を混ぜた場合、飲み干せず残してしまうこともあります。

さらに、スポーツドリンクやお茶などに薬を溶かしてしまったり、一緒に飲んでしまうと、薬の成分が変わってしまうことがあります。

そのため、本選択肢は不適切です。

選択肢3. 薬を飲んだ後、ミルクや水を飲ませる。

薬を飲んだ後に、ミルクや水を飲ませることで、薬をうまく飲み込めます

したがって、本選択肢は適切です。

ただし、薬をミルクや水に混ぜる場合は、すぐに飲ませましょう。時間が経つと変色したり、成分が変わってしまうことがあるからです。

選択肢4. 粉薬は少量のぬるま湯で練ってペースト状にし、上あご又は頬の内側にぬる。

粉薬はそのまま飲ませると気管に入ってしまうこともあるので、ぬるま湯でペースト状にして与える方法があります。

また、ペースト状にした薬を上あごや頬の内側にぬることで、飲み込みやすくなります。

したがって、本選択肢は適切です。

選択肢5. 粉薬はおよそ10mlのぬるま湯で溶かし、スポイト等でなるべく口の奥に入れる。

粉薬は、そのまま飲ませると気管に入ってしまうこともあります。そのため、ぬるま湯で溶かし、スポイトやスプーンなどを使ってあげる方法もあります。

薬はなるべく少量ずつ、口の奥に入れてあげることで、吐き出したりこぼれたりするのを防ぎます。

したがって、本選択肢は適切です。

まとめ

薬は、味や食感などで飲むのが苦手な子どもは多いです。そのため、薬の与え方は工夫が必要となります。

子どもが、どうすれば負担が少なく薬を飲むことができるかを考えながらこの問題に取り組むといいでしょう。

また、薬を与えるときの注意点も合わせて覚えておくといいでしょう。

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