この問題のように、感染症について問われる問題は多くあります。
感染症に関する問題を解くためには、感染症名と症状を結び合わせて覚える必要があります。
出題された感染症名や症状をまとめておき、問題に挑戦していきましょう。
出題されているAからDの病名を説明すると以下のようになります。
AのA型肝炎は、A型肝炎ウイルス(HAV)によって感染します。さらに、ウイルスは、糞口感染で伝播します。
症状は、食欲不振、全身倦怠感、腹痛、嘔吐、黄疸などがあります。
A型肝炎は、ワクチンの接種があります。
BのB型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)により感染する急性肝炎です。血液や体液、または性交渉などに感染します。また、B型肝炎に感染している母親の出産時に、母親の血液が赤ちゃんにふれることで感染することがあります。
症状は、全身倦怠感、食欲不振、嘔吐、黄疸などがあります。また、肝臓肥大もあります。
Cのジフテリアは、風邪などと同じ上気道粘膜疾患の1つで、飛沫感染です。症状は、扁桃や気道に偽膜を形成し、呼吸困難を起こします。
日本は、三種混合ワクチンの定期接種を行っているため、現在では患者の報告はないとのことです。
Dのポリオは、ポリオウイルスによって感染します。ウイルスが血液から中枢神経に達し、脊髄の運動神経に感染します。5歳以下の子どもは感染しやすいので注意が必要です。以前は小児マヒと呼ばれていました。
症状は、感染者の9割ほどは無症状ですが、残りの割合で、発熱や倦怠感などがあり、さらに感染者の200人に1人の割合で下肢にマヒが現れます。
以上を踏まえ、解答していきましょう。