保育士の過去問
令和5年(2023年)前期
子どもの保健 問14
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問題
保育士試験 令和5年(2023年)前期 子どもの保健 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【Ⅰ群】の病名と、【Ⅱ群】の内容を結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A A型肝炎
B B型肝炎
C ジフテリア
D ポリオ
【Ⅱ群】
ア 糞口感染で伝播する。発熱、倦怠感などに続いて血清トランスアミナーゼが上昇する。典型的な症例では黄疸、肝腫大、濃色尿、灰白色便などが認められる。
イ 上気道粘膜疾患のひとつ。灰色がかった偽膜が形成され、気道が閉塞することもある。
ウ 血液・体液を介して感染し、感染した時期、感染時の宿主の免疫能によって、一過性感染に終わるものと持続感染するものとに大別される。子どもへの感染は、母子感染が一般的である。
エ 脊髄神経前角の運動神経核を侵すことで四肢を中心とする全身の筋肉の運動障害、いわゆる弛緩性麻痺(だらりとした麻痺)を起こす急性ウイルス感染症である。
【Ⅰ群】
A A型肝炎
B B型肝炎
C ジフテリア
D ポリオ
【Ⅱ群】
ア 糞口感染で伝播する。発熱、倦怠感などに続いて血清トランスアミナーゼが上昇する。典型的な症例では黄疸、肝腫大、濃色尿、灰白色便などが認められる。
イ 上気道粘膜疾患のひとつ。灰色がかった偽膜が形成され、気道が閉塞することもある。
ウ 血液・体液を介して感染し、感染した時期、感染時の宿主の免疫能によって、一過性感染に終わるものと持続感染するものとに大別される。子どもへの感染は、母子感染が一般的である。
エ 脊髄神経前角の運動神経核を侵すことで四肢を中心とする全身の筋肉の運動障害、いわゆる弛緩性麻痺(だらりとした麻痺)を起こす急性ウイルス感染症である。
- A:ア B:イ C:ウ D:エ
- A:ア B:ウ C:イ D:エ
- A:イ B:ア C:ウ D:エ
- A:イ B:ウ C:エ D:ア
- A:ウ B:エ C:イ D:ア
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題のように、感染症について問われる問題は多くあります。
感染症に関する問題を解くためには、感染症名と症状を結び合わせて覚える必要があります。
出題された感染症名や症状をまとめておき、問題に挑戦していきましょう。
出題されているAからDの病名を説明すると以下のようになります。
AのA型肝炎は、A型肝炎ウイルス(HAV)によって感染します。さらに、ウイルスは、糞口感染で伝播します。
症状は、食欲不振、全身倦怠感、腹痛、嘔吐、黄疸などがあります。
A型肝炎は、ワクチンの接種があります。
BのB型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)により感染する急性肝炎です。血液や体液、または性交渉などに感染します。また、B型肝炎に感染している母親の出産時に、母親の血液が赤ちゃんにふれることで感染することがあります。
症状は、全身倦怠感、食欲不振、嘔吐、黄疸などがあります。また、肝臓肥大もあります。
Cのジフテリアは、風邪などと同じ上気道粘膜疾患の1つで、飛沫感染です。症状は、扁桃や気道に偽膜を形成し、呼吸困難を起こします。
日本は、三種混合ワクチンの定期接種を行っているため、現在では患者の報告はないとのことです。
Dのポリオは、ポリオウイルスによって感染します。ウイルスが血液から中枢神経に達し、脊髄の運動神経に感染します。5歳以下の子どもは感染しやすいので注意が必要です。以前は小児マヒと呼ばれていました。
症状は、感染者の9割ほどは無症状ですが、残りの割合で、発熱や倦怠感などがあり、さらに感染者の200人に1人の割合で下肢にマヒが現れます。
以上を踏まえ、解答していきましょう。
AのA型肝炎は、アの説明で〇です。
BのB型肝炎は、血液や体液で感染することから、イの説明ではありません。
Cのジフテリアは、飛沫感染することから、ウの説明ではありません。
Dのポリオは、エの説明で〇です。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
AのA型肝炎は、アの説明で〇です。
BのB型肝炎は、ウの説明で〇です。
Cのジフテリアは、イの説明で〇です。
Dのポリオは、エの説明で〇です。
以上のことから、本選択肢は適切です。
AのA型肝炎は、糞口感染で伝播することから、イの説明ではありません。
BのB型肝炎は、血液や体液で感染することから、アの説明ではありません。
Cのジフテリアは、飛沫感染することから、ウの説明ではありません。
Dのポリオは、エの説明で〇です。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
AのA型肝炎は、糞口感染で伝播することから、イの説明ではありません。
BのB型肝炎は、ウの説明で〇です。
Cのジフテリアは、飛沫感染することから、エの説明ではありません。
Dのポリオは、運動障害があることから、アの説明ではありません。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
AのA型肝炎は、糞口感染で伝播することから、ウの説明ではありません。
BのB型肝炎は、血液や体液で感染することから、エの説明ではありません。
Cのジフテリアは、イの説明で〇です。
Dのポリオは、運動障害があることから、アの説明ではありません。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
この問題は、病名と説明を結び付ける内容でした。
感染症は多く、覚えていくのが大変ですので、例えば、B型肝炎は、血液や体液で感染、母子感染するなど、病名とポイントとなるキーワードを覚えていきましょう。
そうすると、解答が導き出されやすくなるでしょう。
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02
感染症の問題は、よく出題されます。
どのような感染症なのか、また感染経路はどこなのかはセットで覚えるようにして対策しましょう。少し時間をかけて、一つひとつの感染症について理解を深める必要があります。
BとCの組み合わせが違います。
まず、 BのB型肝炎は、B型肝炎ウイルス(HBV)の含まれる血液や体液が体内に入ることにより起こります。
子どもへの感染は、HBVに感染した母親から産まれる際に起こることが多く、母子感染が一般的です。
Cのジフテリアは、ジフテリア菌を有する人が咳やくしゃみをすることによる飛沫感染です。
発症すると鼻水や発熱などの感冒症状がみられますが、特に特徴的なのは、喉に偽膜が形成されることです。
そのことにより、咽頭痛が生じ、食事の摂取量も落ちます。
ジフテリアワクチンにより、日本における発症状況は激減しておりワクチンによる予防対策が重要だと言えます。
正しい組み合わせです。
A、B、Cの組み合わせが違います。
AのA型肝炎は、A型肝炎ウイルス(HAV)に感染することで生じる急性肝炎です。
糞口感染で、発熱や倦怠感、腹痛、嘔吐などに加え、特徴的な症状は黄疸、尿の色が濃くなる、便が白くなるなどです。
A、C、Dの組み合わせが違います。
Dのポリオは、急性白髄炎または、脊髄性小児麻痺と呼ばれています。
小さな子どもがかかることの多い病気で、手足がだらんとする(四肢を中心とする全身の筋肉の運動障害が麻痺)麻痺症状が特徴です。
A、B、Dが間違いになるため不適切な解答です。
Dのポリオは、経口感染、接触感染が主です。
まず自分が知っている、または聞いたことのある病名から調べて学んでいくことをお勧めします。
その方が、覚えやすく頭に入りやすいでしょう。
問題の中で、一つでも確実にわかっているものがあれば消去法で確率が上がるので諦めずに問題を解きましょう。
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