保育士の過去問 令和5年(2023年)前期 子どもの食と栄養 問9
この過去問の解説 (2件)
乳幼児栄養調査は、乳幼児の栄養や食事を把握し、食生活改善のための資料です。この調査は、試験問題に出題されることがありますので、確認してまとめておきましょう。
この問題は、乳幼児栄養調査から「授乳について困ったこと」に関することを問われています。
0から2歳児の保護者は、授乳についてどのようなことで困っているのか、最も意見の多かったものは何かを想定しながら解いてみましょう。
「特にない」という回答は、22%であったため、最も高い回答ではありません。
「困ったことがある」と回答した保護者が約8割ほどいることから、授乳に関しては何らかの困りごとがあることがわかります。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
「相談する人がいない、もしくは、わからない」と回答した保護者は、1.7%であったため、最も高い回答ではありません。
数字だけで見ると小数ですが、「相談する人がいない、もしくは、わからない」と感じている保護者がいることを知っておき、保護者支援の1つと考えておきましょう。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
「子どもの体重の増えがよくない」と回答した保護者は、13.8%であったため、最も高い回答ではありません。
逆に「子どもの体重が増えすぎる」と回答した保護者が6.8%おり、反対の悩みを持つ保護者が存在することがわかります。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
「外出の際に授乳できる場所がない」と回答した保護者は、14.3%であったため、最も高い回答ではありません。
母乳栄養を与えている方からの意見が多かったことから、お店や病院などで授乳室を見かけることがありますが、実際にはまだ足りていないことがわかります。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
「母乳が足りているかどうかわからない」と回答した保護者は、40.7%であったため、最も高い回答となります。
特に混合栄養を与えている方からの解答が多くあったことから、授乳に関する栄養の違いについても学んでおくことが必要であることがわかります。
以上のことから、本選択肢は適切です。
この問題にある、「授乳について困ったこと」は、保育所でも保護者から問われる内容です。
回答された内容を把握し、自分なら相談されたときどのように対応するかを考えておきましょう。
また、乳幼児栄養調査は試験に出題されることがありますので、確認しておきましょう。
「乳幼児栄養調査」は、全国の乳幼児の栄養方法及び食事の状況等の実態を把握し、授乳・離乳の支援、乳幼児の食生活改善のための基礎資料を得ることを目的としています。
この問題は、その中で「授乳についてこまったこと」についてですが、授乳の良さや困りごとは、保育士の基本的な知識として必要なので普段から情報収集するなどの意識を持つようにすると身につきやすいです。
授乳について、10年前に比べ母乳栄養の割合が増加しています。
そのような状況の中で、困りごとが全くないという回答が一番多いのは考えにくいです。
何かしら困りごとがあると回答した人は、77.8パーセントになります。
相談する人がいない、もしくはわからないと回答した人は1.7パーセントでした。
このことから家族や医療機関・支援センターなど、相談できる環境が整っている人が多いことがわかります。
13.8パーセントの人が困りごととして、子どもの体重の増えがよくない、と回答しました。
特に、混合栄養の人が回答している割合が高いです。
14.3パーセントの人が困りごととして、外出の際に授乳できる場所がないと回答しました。
その中で、一番高い割合だったのが母乳栄養の人で、次は混合栄養の人です。
40.7パーセントの人が母乳が足りているがどうかわからないと回答し、これが最も高い割合なので、正解です。
「授乳について困ったこと」に加えて「母乳育児に関する指導状況」の出題されやすく、知識としても必要な部分なので大まかな流れや状況を把握しておきましょう。
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