保育士の過去問
令和5年(2023年)前期
子どもの食と栄養 問8
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問題
保育士試験 令和5年(2023年)前期 子どもの食と栄養 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年厚生労働省)の「2 離乳の支援の方法(2)離乳の進行」の≪離乳後期(生後9か月~11か月頃)≫に関する記述として、不適切な記述を一つ選びなさい。
- 歯ぐきでつぶせる固さのものを与える。
- 離乳食は1日3回にし、食欲に応じて、離乳食の量を増やす。
- 手づかみ食べは、積極的にさせたい行動である。
- 食べさせ方は、丸み(くぼみ)のある離乳食用のスプーンを下唇にのせ、上唇が閉じるのを待つ。
- 食べる時の口唇は、左右対称の動きとなり、噛んでいる方向によっていく動きがみられる。
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この過去問の解説 (2件)
01
離乳食に関しては、ポイントを押さえて学んでいきましょう。
この問題では、生後9か月から11か月ごろの離乳後期の子どもが対象となっています。離乳完了期に向けてどのようにしていけばいいのかを発達段階と合わせて覚えていきましょう。
この問題では、不適切な記述を選ぶことにも気を付けましょう。
生後6か月から9か月ごろから歯が生え始めてきますが、まだすべての歯が生えていません。
そのため、歯ぐきでつぶせる固さのものを与えることで、噛んで食べるという習慣が身に付いてきます。
以上のことから、本選択肢は適切です。
生後9か月ごろでは、栄養を食事からとることが増えてきます。
そのため、食事の回数を1日3回にします。
また、食欲がある場合は、栄養のバランスも考えながら離乳食の量も増やします。
母乳やミルクを欲しがるときは与えながらも回数や量を減らします。
以上のことから、本選択肢は適切です。
手づかみ食べは、食べ物を触ることで、食べ物の固さや触感を体験する事ができる他に、自分から食べようとする意欲にもつながる行動です。
また、手づかみ食べは、目と手と口の協調運動を促すため、その後のスプーンやお箸を使った食べ方につながっていくため、積極的にさせたい行動でもあります。
以上のことから、本選択肢は適切です。
食べさせ方は、スプーンを下唇にのせ、上唇が閉じるのを待ちます。この行動は、自分の唇や舌を使って食べ物を口の奥に運ぶ練習になります。
スプーンを口の奥に入れすぎると、食べる練習の妨げになる他、食べ物をのどにつまらせることになりますので注意しましょう。
以上のことから、本選択肢は適切です。
食べるときの唇は、左右非対称の動きになります。
これは、食べ物を左右に送り、歯茎や歯を使ってすりつぶすためです。
したがって、本選択肢は不適切です。
この問題は、離乳食の与え方について問われていました。
離乳食に関しては、それぞれの段階で違いますので、授乳・離乳の支援ガイドや資料を参考に、ポイントをまとめておきましょう。
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02
離乳食についての問題はよく出題されますが、覚えることも多いのでポイントを押さえて学んでいくのが大切です。
まず、この問題は離乳後期(生後9か月〜11か月頃9)についてなので、その頃の発達段階も踏まえながら考えていきましょう。
その通りです。
生後9か月くらいになると歯が何本か生えてきている子もいますが、食品は歯ぐきでつぶせる固さが目安です。
バナナくらいの柔らかさになります。
その通りです。
朝・昼・夕と3回食になります。
その通りです。
手づかみ食べは、目と手と口の協調運動で、摂食機能の発達の上で重要な役割を担います。
手づかみ食べがうまくできるようになると、食器、食具が上手に使えるようになっていきます。
その通りです。
子どもの食べる意欲を大切にするために、子ども自ら食材を口に取り入れるのを待ちます。
柔らかめのものを前歯でかじり取らせるようにします。
不適切です。
口唇は左右非対称の動きとなり、噛んでいる方向によっていく動きがみられます。
覚えることが多いところですが、離乳食早見表などを活用するとわかりやすいです。
授乳・離乳の支援ガイドは一読しておきましょう。
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