保育士の過去問
令和5年(2023年)前期
保育実習理論 問5

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問題

保育士試験 令和5年(2023年)前期 保育実習理論 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

次のA~Dは、「積み木遊び」の発達に関わる特徴的な行動を示している。これらについて早く現れる順に並べた場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

A  一つの積み木を見立てて車として遊んだり、象徴的に意味付けしたりする。
B  積み木をもてあそんだり、積み木同士をぶつけたりして音などを楽しんでいる。
C  積み木を組み合わせて、家などを作るようになる。
D  見通しや構想を持って友達と協同しながら、町などを作るようになる。
  • A → B → C → D
  • B → A → C → D
  • C → B → D → A
  • C → D → A → B
  • D → C → A → B

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この過去問の解説 (2件)

01

積み木遊びの発達について問われています。

積み木は、創造力や集中力、空間認知能力などを促す玩具です。そのため、保育所では積み木で遊ぶ姿をよく見かけることでしょう。

積み木に関する発達については、保育所保育指針解説にいくつか記されています。

乳児期から幼児期にかけての発達を思い返してみれば、解ける問題でしょう。

その点を踏まえて問題に挑戦してみましょう。

選択肢1. A → B → C → D

Aの記述に関して、積み木を何かに見立てて遊べるようになるのは、1歳ごろなので、間違いです。

Bの記述に関して、積み木をもてあそんだり、ぶつけたり、音を楽しむ時期は、0歳ごろなので、間違いです。

Cの記述に関して、積み木で家など具体的になものを作るようになるのは、3歳ごろなので、正解です。

Dの記述に関して、見通しを持って、友達と協同する時期は、4歳以上なので、正解です。

以上のことから、本選択肢は不適切です。

選択肢2. B → A → C → D

Bの記述は、0歳ごろの発達なので、正解です。

Aの記述は、1歳ごろの発達なので、正解です。

Cの記述は、3歳ごろの発達なので、正解です。

Dの記述は、4歳以上の発達なので、正解です。

以上のことから、本選択肢は適切です。

選択肢3. C → B → D → A

Cの記述は、3歳ごろの発達なので、間違いです。

Bの記述は、0歳ごろの発達なので、間違いです。

Dの記述は、4歳以上の発達なので、間違いです。

Aの記述は、1歳ごろの発達なので、間違いです。

以上のことから、本選択肢は不適切です。

選択肢4. C → D → A → B

Cの記述は、3歳ごろの発達なので、間違いです。

Dの記述は、4歳以上の発達なので、間違いです。

Aの記述は、1歳ごろの発達なので、間違いです。

Bの記述は、0歳ごろの発達なので、間違いです。

以上のことから、本選択肢は不適切です。

選択肢5. D → C → A → B

Dの記述は、4歳以上の発達なので、間違いです。

Cの記述は、3歳ごろの発達なので、間違いです。

Aの記述は、1歳ごろの発達なので、間違いです。

Bの記述は、0歳ごろの発達なので、間違いです。

以上のことから、本選択肢は不適切です。

まとめ

積み木遊びの発達をまとめると、0歳ごろは持ったり、音を出して楽しむ時期、1歳ごろは何かに見立てて遊ぶ時期、3歳ごろは具体的に家や車などを作り出す時期、4,5歳ごろは、友達同士で遊んだり、協同しながら街やお店を作る時期という風に捉えておくといいでしょう。

具体的な発達に関しては、積み木遊びに関する指導案や保育に関する著書等がありますので、目を通しておくといいでしょう。

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02

積み木遊びは、子どもの五感を刺激します。

さらに、集中力や創造性、巧緻性、問題解決能力や空間認知能力の発達を促す遊びなので、保育所でも積極的に取り入れたい玩具ですね。

積み木は、1歳くらいから楽しめます。

発達によって遊び方が変わってくるので発達段階と合わせて学びましょう。

選択肢1. A → B → C → D

A→Bの順序が違っています。

0歳児は、まず積み木を握ったり、両手でつかんでぶつけたりしてその感触を楽しみます。

そして、1歳半すぎになり発語とともに積み木を象徴的に意味づけし「ブーブー」などと言って車を走らせるような遊びを始めます。

この順番だと、B→Aになるので不適切な選択肢になります。

選択肢2. B → A → C → D

適切な組み合わせです。

発達段階とともに遊び方が変わっていく積み木は、発達段階とともに遊び方が変わっていきます。

そのため、積み木の大きさや色など年齢に合ったものを選ぶようにしましょう。

選択肢3. C → B → D → A

順番すべてが間違いです。

Cの積み木を組み合わせて家などを作るなどという遊びは、集中力、巧緻性、創造性などが必要です。

そのため、3歳くらいの子どもの遊びになります。

積み木同士をぶつけて遊ぶよりは、発達段階が上そうだな、と比べてみると選択肢が狭まるかもしれません。

選択肢4. C → D → A → B

順番すべてが間違いです。

Dの記述の見通しや友達と共同しながら解いう点が、ヒントになります。

見通しをもって友達と一緒に遊べるようになるのは、4歳児くらいです。

選択肢5. D → C → A → B

順番すべてが間違いです。

Dの記述が最初にくるはずはないので、その時点で消去法で選ばないようにしたい選択肢です。

まとめ

積み木の問題ですが、子どもの発達段階の理解がしっかりできていれば、解ける問題です。

発達段階を学ぶと解ける問題が増えるので、時間をかけて勉強したいところです。

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