保育士の過去問
令和5年(2023年)前期
保育実習理論 問7
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問題
保育士試験 令和5年(2023年)前期 保育実習理論 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
G保育所のT所長と新任のK保育士が、子どもがつけて遊ぶことができるお面づくりについて話をしています。
K保育士:子どもたちには今、流行りのキャラクターがとても人気なので、そのお面をつくろうと考えています。先生はどう思われますか。
T所長:キャラクターは、子どもたちの( A )として人気があるかもしれないですね。
K保育士:お面をつくれば、子どもたちはなりきって夢中になって遊ぶ気がします。
T所長:そうですね。子どもたちにとっては、友達との( B )遊びなど既存のイメージを共有した遊びを通して( C )意識が育つ側面はあるかもしれませんが、その反面、キャラクターを知らない子たちにも同じように楽しめる工夫をしたいですね。
K保育士:今、流行っているからといっても、制作する際にはその良さや子どもたちに与える様々な影響を考えないといけないですね。
【設問】
( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【事例】
G保育所のT所長と新任のK保育士が、子どもがつけて遊ぶことができるお面づくりについて話をしています。
K保育士:子どもたちには今、流行りのキャラクターがとても人気なので、そのお面をつくろうと考えています。先生はどう思われますか。
T所長:キャラクターは、子どもたちの( A )として人気があるかもしれないですね。
K保育士:お面をつくれば、子どもたちはなりきって夢中になって遊ぶ気がします。
T所長:そうですね。子どもたちにとっては、友達との( B )遊びなど既存のイメージを共有した遊びを通して( C )意識が育つ側面はあるかもしれませんが、その反面、キャラクターを知らない子たちにも同じように楽しめる工夫をしたいですね。
K保育士:今、流行っているからといっても、制作する際にはその良さや子どもたちに与える様々な影響を考えないといけないですね。
【設問】
( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
- A:憧れ B:ごっこ C:問題
- A:情報 B:感触 C:仲間
- A:情報 B:感触 C:安全
- A:情報 B:ごっこ C:問題
- A:憧れ B:ごっこ C:仲間
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題のポイントは、お面作りのねらいと語句の理解です。
お面作りは、子供たちのどういう部分を育てるのか、どういう遊びに発展してほしいのかを考えながら事例を読んでみてください。
言葉の違和感や会話の不自然さがヒントになるはずです。
Cが違うので、間違いです。
人気のあるキャラクターのお面を作り、遊ぶことで「問題意識」が育つというのは、不自然です。
また、問題意識が高まる、問題意識を持つという言い方はしますが、問題意識が育つというのは一般的に言わないのでそこでも違和感を感じられると思います。
A、Bが違います。
Aの選択肢は、「情報」か「憧れ」になります。
会話文に当てはめると憧れの方がしっくりきますが、それだけだとまだあっているかわからないので、Bの選択肢を見てみましょう。
お面をつけて発展する遊びは、「ごっこ遊び」と「感触遊び」だったらなりきる楽しさを知るごっこ遊びです。
そのため、この選択肢は適切でないと判断できます。
A、B、Cが間違いです。
Cは「安全意識」となりますが、既存のイメージを共有した遊びを通して安全意識が育つというのは、不自然なので、間違った選択肢と判断できます。
A、Cが間違いです。
ごっこ遊びを通して「問題意識」が育つというのは、不自然なので、間違った選択肢になります。
正しい組み合わせです。
ごっこ遊びを通して、同じイメージを共有したり、役割を分担したりする中で仲間意識が育ちます。
しかし、この場合人気のあるキャラクターを知らない子がいる可能性もあり、そういう子も楽しめるような配慮が必要です。
この会話文に出てくる、ごっこ遊びや感触遊び、問題意識、仲間意識など言葉の理解がしっかりできていると難しくない問題です。
遊びの種類やそのねらいは、頻出される所なので覚えておきましょう。
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02
この問題は、制作活動に関する事例問題です。
ここで考えるポイントは、「子どもに人気のあるキャラクターを保育に取り入れるメリットやデメリットは何か」、「流行っているからと取り入れることで子どもたちにどのような影響があるか」などです。
どのような方法が子どもたちにとっていいのか、考えながら解いてみましょう。
Aの「憧れ」は正解です。
Bの「ごっこ」は正解です。
Cの「問題」は間違いです。
共通した遊びを通すことによって、子どもたちの「仲間」意識が生まれます。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
Aの「情報」は間違いです。「憧れ」が正解です。
人気や流行のキャラクターは、子どもたちとって憧れの存在であるため、真似をしたいと思います。そこからごっこ遊びへとつながっていきます。
Bの「感触」は間違いです。「ごっこ」が正解です。
感触遊びとは、水や布、新聞紙といった身近な素材を、ちぎったり触ったりすることで指先の感覚が育ち、想像力や考える力を高めていきます。
Cの「仲間」は正解です。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
Aの「情報」は間違いです。「憧れ」が正解です。
Bの「感触」は間違いです。「ごっこ」が正解です。
Cの「安全」は間違いです。「仲間」が正解です。
ごっこ遊びは互いにコミュニケーションを取りながら遊びます。年齢が上がるごとにごっこ遊びは、役割やルールが決められていき、共通の遊びをしているという仲間意識が生まれます。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
Aの「情報」は間違いです。「憧れ」が正解です。
Bの「ごっこ」は正解です。
Cの「問題」は間違いです。
共通した遊びを通すことによって、子どもたちの「仲間」意識が生まれます。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
AからCまで正しい解答です。
以上のことから、本選択肢は適切です。
この問題は、制作活動をどのようにするかの事例問題でした。
問題文にもあるように、人気や流行のキャラクターだとしても全員が知っているわけではありません。
そのため、キャラクターを保育に取り入れるためには、どのように子どもたちに伝えるか、どのような影響があるかを考えなければいけません。
このように、様々な配慮やねらいを持って保育を行っていきましょう。
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