保育士の過去問
令和5年(2023年)前期
保育実習理論 問10
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問題
保育士試験 令和5年(2023年)前期 保育実習理論 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
U保育所は、地域の子育て支援センターとして、一時保育や園庭開放を実施している保育所である。U保育所に勤務するS保育士は、勤務6年目になる保育士であり、地域の子育て支援の役割や新任保育士の指導なども担当するようになってきている。そこでS保育士は、保育士の責務と倫理について振り返ることとした。
【設問】
次のS保育士の行動のうち、保育士の責務と倫理に照らして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 近隣の公民館で子育てサークルを定期的に開催している民生委員の方から依頼を受け、遊びの指導を行った。
B 保護者会で「子どもに野菜などを栽培する機会をもたせたい」という要望があったが、現在の園内には野菜を栽培するスペースがなかった。そこで地域の社会福祉協議会に相談したところ、近隣の農園で野菜の栽培を行っている老人会を紹介してもらい、子どもたちと一緒に栽培に参加した。
C 保育所からの帰宅途中、新任のJ保育士と同じ路線バスに乗り合わせた。J保育士は、保護者対応に悩んでいるようであり、その保護者のことについて相談をしてきたが、「ここでは話を聞けないので、明日保育所で相談する時間をつくります」と伝えて、バスの車内では話を聞かなかった。
【事例】
U保育所は、地域の子育て支援センターとして、一時保育や園庭開放を実施している保育所である。U保育所に勤務するS保育士は、勤務6年目になる保育士であり、地域の子育て支援の役割や新任保育士の指導なども担当するようになってきている。そこでS保育士は、保育士の責務と倫理について振り返ることとした。
【設問】
次のS保育士の行動のうち、保育士の責務と倫理に照らして、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 近隣の公民館で子育てサークルを定期的に開催している民生委員の方から依頼を受け、遊びの指導を行った。
B 保護者会で「子どもに野菜などを栽培する機会をもたせたい」という要望があったが、現在の園内には野菜を栽培するスペースがなかった。そこで地域の社会福祉協議会に相談したところ、近隣の農園で野菜の栽培を行っている老人会を紹介してもらい、子どもたちと一緒に栽培に参加した。
C 保育所からの帰宅途中、新任のJ保育士と同じ路線バスに乗り合わせた。J保育士は、保護者対応に悩んでいるようであり、その保護者のことについて相談をしてきたが、「ここでは話を聞けないので、明日保育所で相談する時間をつくります」と伝えて、バスの車内では話を聞かなかった。
- A:○ B:○ C:○
- A:○ B:○ C:×
- A:○ B:× C:○
- A:× B:× C:○
- A:× B:× C:×
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題のポイントは、保育士の責務と倫理がどういうものか理解できているかどうかです。
よくわかっていないという方は、全国保育士会倫理綱領にまとめられているので一読をオススメします。
正しい組み合わせです。
U保育所が、地域の子育て支援センターとして、一時保育や園庭開放を実施している保育所であるという点から、保育所だけの役割だけでなく地域の子育て支援にも積極的に関わことが求められていることがわかります。
Cが間違いです。
保育士の倫理のプライバシーの保護に関わります。
プライバシーの保護とは、保育を通して知り得た個人の情報や秘密を守ることです。
路線バスは公共の場所などで、そういう場所では保育の話はしません。
Bが間違いです。
Bは、保育士の倫理の利用者の代弁と地域の子育て支援に関わります。
保育士は保護者のニーズを受け止め、それを代弁していくことが求められます。
また、地域の人々や関係機関とともに子育てを支援し、そのネットワークにより、地域で子どもを育てる環境づくりに努めなければなりません。
A、Bが間違いです。
Aは、保育士の倫理の地域の子育て支援に関わります。
地域の関係機関と連携して子育て支援をしていくことは、保育士の大切な役割です。
すべて間違いです。
保育士の倫理には
1.子どもの最善の利益の尊重
2.子どもの発達保障
3.保護者との協力
4.プライバシーの保護
5.チームワークと自己評価
6.利用者の代弁
7.地域の子育て支援
8.専門職としての責務
があります。
一つでも理解していれば、この選択肢は選ばないはずです。
保育士になる上でも、保育士の倫理や責務はとても大切です。
この問題を通して、しっかり学びましょう。
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02
この問題は、保育士の責務や倫理について、保育士の目線から考える事例問題です。
地域の子育て支援を行う者としての意識や、行動の仕方について考えながら解いてみましょう。
AからCまですべて正しいです。
以上のことから、本選択肢は適切です。
Aの解答は正しいです。
個人的に子育てサークルの依頼があった場合は、自分が所属している管理職(所長や園長)の許可を取ってから受けましょう。
Bの解答は正しいです。
Cの×は間違いです。
バスの中で相談を受けると、自分が所属する保育所以外の人にも情報が伝わってしまいます。守秘義務を守るためにも、記述内容の行動は適切です。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
Aの解答は正しいです。
Bの×は間違いです。
保護者会からの要望に対して、地域との連携を行った結果、農園を借りることができるようになったことから、適切な方法で地域との連携ができています。
Cの解答は正しいです。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
Aの×は間違いです。
民生委員と地域の連携を行った結果、子育て支援を保育所以外の場でも行うことは適切な行動です。付け足すとしたら、依頼があった場合は、管理職(所長や園長)の許可を得てから依頼を受けましょう。
Bの×は間違いです。適切な方法で地域との連携ができています。
Cの解答は正しいです。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
Aの×は間違いです。適切な方法で地域との連携ができています。
Bの×は間違いです。適切な方法で地域との連携ができています。
Cの×は間違いです。保育士の守秘義務を守る点から、適切な行動ができています。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
この問題は、保育士の責務や倫理について問われているものでした。
保育士は地域の子育て支援を行う者として、地域との連携、守秘義務、倫理観、責務を持って保育を行いましょう。
また、個別で依頼を受ける場合は、管理職や上司に相談や許可を得ることを忘れずにしましょう。
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