保育士の過去問
令和5年(2023年)前期
保育実習理論 問11
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問題
保育士試験 令和5年(2023年)前期 保育実習理論 問11 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
実習生Mさんは、保育所の5歳児クラスで実習をしている。5歳児クラスの担当保育士と相談をして、実習の後半に、Mさんが主になってレストランごっこの活動を担うことになった。そこでMさんは、「友達とレストランごっこを楽しむ」と「日常生活の中で、文字などで伝える楽しさを味わう」というねらいをもって、レストランごっこの指導計画を立てることにした。
【設問】
次の文のうち、実習生Mさんが実習の指導計画の「実習生の活動」に記載した内容として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A レストランやみんなで食事を楽しむ様子が描かれた絵本を読む。
B 「レストランには何があるかな?」とレストランごっこのイメージが膨らむような言葉掛けをする。
C 友達と相談しながら、メニュー表にメニューの名前が書けるように、スペースや画材を準備する。
D Mさんが判読できない文字を書いている子どもには、「まちがっているよ」と伝え、正しい書き方に直させる。
【事例】
実習生Mさんは、保育所の5歳児クラスで実習をしている。5歳児クラスの担当保育士と相談をして、実習の後半に、Mさんが主になってレストランごっこの活動を担うことになった。そこでMさんは、「友達とレストランごっこを楽しむ」と「日常生活の中で、文字などで伝える楽しさを味わう」というねらいをもって、レストランごっこの指導計画を立てることにした。
【設問】
次の文のうち、実習生Mさんが実習の指導計画の「実習生の活動」に記載した内容として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A レストランやみんなで食事を楽しむ様子が描かれた絵本を読む。
B 「レストランには何があるかな?」とレストランごっこのイメージが膨らむような言葉掛けをする。
C 友達と相談しながら、メニュー表にメニューの名前が書けるように、スペースや画材を準備する。
D Mさんが判読できない文字を書いている子どもには、「まちがっているよ」と伝え、正しい書き方に直させる。
- A:○ B:○ C:○ D:×
- A:○ B:○ C:× D:×
- A:○ B:× C:○ D:×
- A:× B:○ C:× D:○
- A:× B:× C:× D:○
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この過去問の解説 (2件)
01
保育士養成校に通っている方は、保育士資格を取得するために、保育実習というのがあり、保育所や児童福祉施設で実習を行います。
この問題は、保育実習を行っている方の事例問題です。
問題文にある「指導計画」とは、実習生が子どもたちにしようとしている保育内容をどのようなねらいを持って、どのような内容や配慮をして保育を行うか計画しているものを書面にしたものです。
子どもたちに活動を伝えたり、興味を持たせる「導入」からはじまり、計画内容の流れで実習を行います。
自分が実習生ならどのように注意して保育を行うか、想定しながら解いてみましょう。
Aの記述は〇で正しいです。
レストランごっこの活動に興味を持ってもらうため、絵本の読み聞かせなど導入をします。
Bの記述は〇で正しいです。
Cの記述は〇で正しいです。
Dの記述は×で正しいです。
「間違っているよ」と伝え正しい文字を書き直させることは、言葉や文字に興味を持っている又は持とうとしている子どもの意欲が下がってしまいます。
ねらいに「日常生活の中で、文字などで伝える楽しさを味わう」とあることから、例えば、「頑張って書いているね。何を書いたのかな?」など文字で伝えようとしている気持ちを汲み取りながら、一緒に書いてみるといった配慮をすることで、文字などで伝える楽しさを味わえるでしょう。
以上のことから、本選択肢は適切です。
Aの記述は〇で正しいです。
Bの記述は〇で正しいです。
Cの記述の×は間違いです。
ねらいに「友達とレストランごっこを楽しむ」とあることから、友達とレストランごっこをより楽しめるように、配慮を行います。
Dの記述は×で正しいです。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
Aの記述は〇で正しいです。
Bの記述の×は間違いです。
5歳児とはいえ、「レストランごっこを始めましょう」だけの声がけではイメージが膨らまない子どももいます。イメージが膨らみにくい子どもも楽しめるように、活動を始める前にイメージが膨らむような言葉がけをすることは適切です。
Cの記述は〇で正しいです。
Dの記述は×で正しいです。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
Aの記述の×は間違いです。
活動を始める前に、活動に関連した絵本の読み聞かせや歌、手遊びなどをすることを「導入」といいます。
Bの記述は〇で正しいです。
Cの記述の×は間違いです。
Dの記述の〇は間違いです。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
Aの記述の×は間違いです。
Bの記述の×は間違いです。
Cの記述の×は間違いです。
Dの記述の〇は間違いです。
以上のことから、本選択肢は不適切です。
この問題は、実習生に関する事例問題でした。
実習生という視点ではなく、自身が保育士として主で担当したのなら、子どもたちにどのように関わるのが適切なのかを考えながら解くといいでしょう。
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02
この問題のポイントは、「友達とレストランごっこを楽しむ」と「日常生活の中で、文字などで伝える楽しさを味わう」というねらいが達成できるように考えた時に保育士ができる適切な援助を考えることです。
では、問題を見ていきましょう。
正しい組み合わせです。
5歳児は友達との関わりを楽しみ、その中でいろいろな事への興味、関心を持つようになります。
子どもたちの自主性や意欲を大切にしながら環境を整えた後は見守ることも重要です。
Cが間違っています。
Cの記述の援助は適切です。
友達と相談したり、一緒に作業することを楽しめるように保育士が環境を整えます。
Bが間違っています。
Bの言葉がけは適切です。
「レストランには何があるかな?」と子どもたちが考えられるような言葉がけをするとイメージが広がります。
A、C、Dが間違っています。
Aの記述のように「レストランやみんなで食事を楽しむ様子が描かれた絵本を読む」事は適切です。
子どもたちは、絵本の中のイメージを膨らませ、ごっこ遊びへの期待を高めます。
すべて間違っています。
Dの対応は不適切な保育になります。
ねらいの一つである、「日常生活の中で、文字などで伝える楽しさを味わう」というのは、正しい文字を教えることではなく子どもたちが文字に興味を持ち、文字を使って遊ぶ楽しさを知ることです。
事例問題が出た時は、自分だったらどうするかという視点を持って考えてみましょう。
そして、そこから消去法で答えを絞っていきましょう。
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