保育士の過去問
令和5年(2023年)後期
保育原理 問5

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問題

保育士試験 令和5年(2023年)後期 保育原理 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、保育所における保育士の子どもへの対応として、「保育所保育指針」第1章「総則」、第2章「保育の内容」に照らし、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  1歳児が他児に噛みついた時に、その子の手をつねり、いけないことだと伝えた。
B  悔しくて涙を流している4歳児に「赤ちゃんみたいに泣かないの」と伝えた。
C  5歳児が昼食のおかわりを希望しても「前日に昼食を残したからあげることはできない」と伝えた。
D  2歳児が園外での散歩の際、車道に出ようとするのをとっさに後ろから抱きかかえて止めた。
  • A:○  B:×  C:×  D:×
  • A:×  B:○  C:×  D:×
  • A:×  B:×  C:○  D:×
  • A:×  B:×  C:×  D:○
  • A:×  B:×  C:×  D:×

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この過去問の解説 (1件)

01

「保育所保育指針」第1章「総則」(5)保育所の社会責任 ア には、

【保育所は、子どもの人権に十分配慮するとともに、子ども一人一人の人格を尊重して保育を行わなければならない。】

と記載されています。

つまり、子どもの発達や個人差等にも留意し、国籍や文化の違いを認めることが大切です。

また、子どものプライバシーを守りつつ、身体的・精神的苦痛を与えることがないように保育を行う必要があります。

子どもに対する体罰や言葉の暴力が決してあってはいけません。

 

「保育所保育指針」第1章「総則」(2)養護に関わるねらい及び内容  ア 生命の保持 (イ)内容② には、 

家庭との連携を密にし、嘱託医等との連携を図りながら、子どもの疾病や事故防止に関する認識を深め、保健的で安全な保育環境の維持及び向上に努める。と記載されています。

事故防止は、子どもの発達や特性を踏まえ、子どもの行動を予測し、起こりやすい事故を想定し、環境に留意して事故防止に努めることが必要です。

子どもの命を守るために、重大事故に繋がらないために、安全に配慮する必要があります。

 

 

A:不適切な対応です。

保育士は子どもに対して身体的な罰を与えるべきではありません。 

            

B:不適切な対応です。

保育士が子どもの感情を否定するような言葉がけはしてはいけません。

保育者は子どもの悔しくて泣きたい気持ちに寄り添い、子どもが気持ちが切り替えられるように関わる必要があります。

 

C:不適切な対応です。

その日の食事摂取量は、子どもの体調や保育活動の量によって変わります。

子どもの食べたいという気持ちに寄り添い、おかわりの分を残さず食べられるかを子どもと相談しながら、保育者が量を調整する等の配慮が必要です。

 

D:適切な対応です。

保育士の最も重要な役割の一つは、子どもの安全を確保することです。 

車道に出て乗り物と接触した場合、重大事故に繋がってしまいます。

選択肢4. A:×  B:×  C:×  D:○

適切な選択肢です。

まとめ

保育者が子どもに体罰を与えたり、子どもの人格を否定するような言動は決して行ってはいけないことを念頭におきましょう。

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