保育士の過去問
令和5年(2023年)後期
保育の心理学 問2
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
保育士試験 令和5年(2023年)後期 保育の心理学 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、発達理論に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A ジェンセン(Jensen, A.R.)は、人は経験によって変化しうるとし、行動主義の創始者となった。
B ワトソン(Watson, J.B.)は、自分で自分の心の働きを振り返る、省察や内観をもとにした心理学研究の分野を確立した。
C バンデューラ(Bandura, A.)は、条件づけをもとにした学習理論を社会的学習理論へと発展させ、人の行動を観察し、その人に罰や報酬が与えられるのを見たりすることによって、行動が変容することを実験によって明らかにした。
D ゴールトン(Galton, F.)は、個人差の大部分が遺伝によるものであるとし、遺伝的に優れた人同士が数世代にわたって子孫を残すことで、人類は高い才能をつくり出しうると考えた。
A ジェンセン(Jensen, A.R.)は、人は経験によって変化しうるとし、行動主義の創始者となった。
B ワトソン(Watson, J.B.)は、自分で自分の心の働きを振り返る、省察や内観をもとにした心理学研究の分野を確立した。
C バンデューラ(Bandura, A.)は、条件づけをもとにした学習理論を社会的学習理論へと発展させ、人の行動を観察し、その人に罰や報酬が与えられるのを見たりすることによって、行動が変容することを実験によって明らかにした。
D ゴールトン(Galton, F.)は、個人差の大部分が遺伝によるものであるとし、遺伝的に優れた人同士が数世代にわたって子孫を残すことで、人類は高い才能をつくり出しうると考えた。
- A:○ B:○ C:× D:×
- A:○ B:× C:○ D:×
- A:○ B:× C:× D:○
- A:× B:○ C:× D:×
- A:× B:× C:○ D:○
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
発達理論に関連のある人物について押さえておきましょう。
A:×
ジェンセンが提唱したのは、環境閾値説です。
B:×
ブント(内省法を提唱)の説明になっているため誤りです。
ワトソンが提唱したのは、環境説です。
C:○
記述のとおりです。
D:○
記述のとおりです。
他にも、遺伝説(生得説)や相互作用説、ゲゼルが提唱した成熟説「レディネス(学習準備性)」、シュテルンが提唱した輻輳説、ヴィゴツキーが提唱した発達の最近接領域なども押さえておきましょう。
参考になった数37
この解説の修正を提案する
02
この問題は、発達理論と提唱者が結びついているかがポイントとなります。人物名や理論名だけを覚えるのは容易ではありませんが、理論の内容を理解することで、正答率が上がります。
ジェンセンは、人間の遺伝的な性質や才能の発現はその人の環境によって左右されるという『環境閾値説』を提唱しました。
ワトソンが提唱したのは、氏よりも育ちとの考え方『環境優位説』です。省察や内観を基にした実験心理学を提唱したのはヴントです。
ゴールトンは競走馬の血統から、親の遺伝の影響が子どもに強く反映されると考える『優生学』を提唱しました。
バンデューラは他者の観察と模倣から学習が成立する『観察学習(モデリング)』を提唱しました。
正答です。
歴史的に「子どもの発達は何から影響を受けているか?」は議論が重ねられてきました。子どもの発達は「遺伝が全て」だ、いや「環境が全て」だ、という説から現代では「遺伝も環境も影響がある」との環境閾値(いきち)説が広く認知されています。その他、エリクソンの発達理論、ヴィゴツキーの発達の最接近領域、マズローの欲求の5段階なども覚えておくとよいでしょう。
参考になった数16
この解説の修正を提案する
前の問題(問1)へ
令和5年(2023年)後期問題一覧
次の問題(問3)へ