保育士の過去問
令和5年(2023年)後期
保育の心理学 問7

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問題

保育士試験 令和5年(2023年)後期 保育の心理学 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

次のA~Cの記述に該当する語句の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

A  「ワンワン」という言葉を聞いて、目の前に「イヌ」がいなくても、頭の中に「イヌ」をイメージできる。
B  子どもが生得的にもつ能力を引き出すように、環境からの刺激を養育者が調整することによって、子どもは言葉を獲得する、と考えた。
C  しりとりができるためには、示された言葉から正しく語尾音を抽出する能力と、定められた音を語頭音としてもつ単語を心的辞書から検索する能力が必要である。
  • A:感覚機能  B:ブルーナー(Bruner, J.S.)  C:音韻意識
  • A:感覚機能  B:ピアジェ(Piaget, J.)    C:普遍文法
  • A:象徴機能  B:ブルーナー(Bruner, J.S.)  C:音韻意識
  • A:象徴機能  B:ピアジェ(Piaget, J.)    C:音韻意識
  • A:象徴機能  B:ピアジェ(Piaget, J.)    C:普遍文法

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この過去問の解説 (2件)

01

A:象徴機能

 「ワンワン」という言葉を聞いて、目の前に「イヌ」がいなくても、頭の中に「イヌ」をイメージできる。

 

B:ブルーナー

 子どもが生得的にもつ能力を引き出すように、環境からの刺激を養育者が調整することによって、子どもは言葉を獲得する、と考えた。
 

C:音韻意識

 しりとりができるためには、示された言葉から正しく語尾音を抽出する能力と、定められた音を語頭音としてもつ単語を心的辞書から検索する能力が必要である。

 

ピアジェについても押さえておきましょう。

 

ピアジェは、認知発達理論を提唱し、子どもの知能の発達を4つの段階(感覚運動期、前操作期、具体的操作期、形式的操作期)に分類し、子どもの知能の発達がどのように段階的に進んでいくのかを明らかにした人物です。

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02

この問題では子どもの認知・感覚機能の発達について取り扱っています。

 

・「ワンワン」という言葉を聞いて、目の前に「イヌ」がいなくても頭の中に「イヌ」をイメージできる能力は、象徴機能と呼ばれます。これは、具体的な対象がなくても言葉や記号を使ってイメージを形成する能力です。

ブルーナーは、子どもが生得的にもつ能力を引き出すために、環境からの刺激を養育者が調整することで言葉を獲得すると考えました。彼の理論は、子どもの発達における環境の役割を強調しています。

ピアジェは子どもの認知発達が段階的に進行する、4つの発達段階(感覚運動期、前操作期、具体的操作期、形式的操作期)を提唱しました。

・しりとりができるためには、言葉の語尾音を正しく抽出し、その音を語頭音とする単語を心的辞書から検索する能力が必要です。これらの能力は音韻意識と呼ばれ、言語発達において重要な役割を果たします。

選択肢3. A:象徴機能  B:ブルーナー(Bruner, J.S.)  C:音韻意識

正答です。

まとめ

子どもは突然言葉を扱うのではなく、まず脳の認知機能が発達していきます。ピアジェの発達理論も押さえておくと良いでしょう。

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