保育士の過去問
令和5年(2023年)後期
保育の心理学 問8
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問題
保育士試験 令和5年(2023年)後期 保育の心理学 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、幼児の学びの過程に関する記述である。A~Dに関する用語を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
A 病院で、注射の痛みで泣く経験をした子どもが、医者が着ている白衣に似たものを見ただけで泣き出す。
B 新入園児が、その保育所やクラスの行動様式を徐々に学び、身につけ、クラスに溶け込み、クラスの一員となっていく。
C 保育者の手伝いをして褒められた子どもが、次からは、褒めてもらうために手伝いをしたがる。
D 子どもが「昨日は家族で公園に行った」など、過去の自分の経験について話をする。
【語群】
ア 古典的条件づけ イ 外発的動機づけ ウ 正統的周辺参加 エ 手続き的記憶
オ 内発的動機づけ カ エピソード記憶 キ 認知的徒弟制 ク 観察学習
A 病院で、注射の痛みで泣く経験をした子どもが、医者が着ている白衣に似たものを見ただけで泣き出す。
B 新入園児が、その保育所やクラスの行動様式を徐々に学び、身につけ、クラスに溶け込み、クラスの一員となっていく。
C 保育者の手伝いをして褒められた子どもが、次からは、褒めてもらうために手伝いをしたがる。
D 子どもが「昨日は家族で公園に行った」など、過去の自分の経験について話をする。
【語群】
ア 古典的条件づけ イ 外発的動機づけ ウ 正統的周辺参加 エ 手続き的記憶
オ 内発的動機づけ カ エピソード記憶 キ 認知的徒弟制 ク 観察学習
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この過去問の解説 (2件)
01
古典的条件づけは、パブロフによって発見されました。
正統的周辺参加は、レイヴとウェンガーが提唱しました。
外発的動機づけは、ご褒美や罰が行動の動機となることをいいます。
反対に、内発的動機づけは、自分の内面から湧き上がる興味や意欲が行動の動機となることをいいます。
エピソード記憶とは、経験を思い出すことをいいます。
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02
子どもを取り扱う場でよく見られる光景です。どんな行動にも理由があり、研究が進められています。
・外発的動機づけは外部からの報酬や評価を得るために行動する動機づけです。反対に内発的動機付けとは、外部からの報酬や評価ではなく、個人の内部から湧き上がる興味や喜び、達成感に基づく動機付けのことです。
・正統的周辺参加は、初心者が経験豊富なメンバーの活動に徐々に参加し、周囲の環境や他者の振舞いを学びながらコミュニティの一員となるプロセスです。
・古典的条件づけは、特定の刺激(白衣)が、過去の経験(注射の痛み)と結びついて、同じ反応(泣く)を引き起こす現象です。例文は無関係なはずの注射の痛みと白衣が結びついてしまった場面です。
・エピソード記憶は、個人的な経験や出来事を時間や場所とともに記憶する能力です。
正答です。
これらの理論を学ぶことで、より具体的に子どもを支援する時の助けとなる事でしょう。
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