保育士の過去問
令和5年(2023年)後期
保育の心理学 問10

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問題

保育士試験 令和5年(2023年)後期 保育の心理学 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、青年期に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  エインズワース(Ainsworth, M.D.S.)によると、青年期の発達課題は自律性の獲得である。
B  青年期の始まりは第二次性徴が現れることで特徴づけられ、この時期は、ピアジェ(Piaget, J.)のいう形式的操作期から抽象的操作期への移行の時期である。
C  マーシア(Marcia, J.E.)のアイデンティティ・ステイタスによると、親や年長者などの価値観を吟味することなく無批判に自分のものとして受け入れている状態を早期完了という。
D  青年期後期の特徴として、ある領域に特化した知識やスキルを精力的に習得し、新しいものの見方や考え方、技能を習得していく「熟達化」があげられる。
  • A:○  B:○  C:×  D:×
  • A:○  B:×  C:○  D:×
  • A:×  B:○  C:×  D:○
  • A:×  B:○  C:×  D:×
  • A:×  B:×  C:○  D:○

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題の解説は、以下のとおりです。

 

A:×

青年期の発達課題について提唱したのはエリクソンなので、誤りです。

 

B:×

時期の順番が違います。

ピアジェの提唱した認知発達理論では、感覚運動期→前操作期→具体的操作期→形式的操作期と、4段階に子どもの知能の発達を分類しています。

 

C:

記述のとおりです。

マーシアのアイデンティティ・ステイタスは、達成→モラトリアム→早期完了→拡散の4つに分類されています。

 

D:

記述のとおりです。

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02

青年期の発達に関する問題です。

 

エインズワースは、主に愛着理論で知られており、青年期の発達課題として自律性の獲得を提唱したのはエリクソンです。

思春期は体が大人に近づくこと(二次性徴)で始まりますが、ピアジェの理論では、形式的操作期は考え方がもっと深くなる(抽象的思考が可能になる)時期です。「形式的操作期から抽象的操作期への移行」という言い方は間違いです。

マーシアの理論では、親や年上の人の考えをよく考えずにそのまま受け入れることを「早期完了」と言います。

思春期の後半では、特定の分野で知識やスキルを一生懸命に学び、新しい考え方や技術を身につけることが「熟達化」と呼ばれます。

選択肢5. A:×  B:×  C:○  D:○

正答です。

まとめ

幼児期・学童期より更に複雑に『人間として』成長していく部分を押さえておきましょう。

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