保育士の過去問
令和5年(2023年)後期
保育の心理学 問11

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問題

保育士試験 令和5年(2023年)後期 保育の心理学 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、高齢期に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  コンボイモデルによると、高齢者の社会生活における人間関係は、補充や修正を行うことができず減少していくとされている。
B  バルテス(Baltes, P.B.)によると、高齢期は決して何かを失うばかりではなく、喪失することで失ったものの重要さを実感し、状況へ適応することを模索しながら、新たなものを得ようとまた挑戦していく過程であるとされている。
C  エリクソン(Erikson, E.H.)は、高齢期は人格を完成させることが発達課題であり、これまでの自分の人生に意義と価値を見出すことができることを「自我の統合」とした。
D  キャッテル(Cattell, R.B.)らによると、知能には、結晶性知能と流動性知能があり、経験と強く関係する結晶性知能は生涯にわたって伸び続ける。
  • A:○  B:○  C:○  D:×
  • A:○  B:○  C:×  D:○
  • A:○  B:×  C:○  D:×
  • A:×  B:○  C:○  D:○
  • A:×  B:×  C:○  D:○

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題の解説は、以下のとおりです。

 

A:×

「減少していくとされている」は誤りです。

補充や修正をし、新たに構築していくことができます。

 

B:

記述のとおりです。(バルテスのSOC理論

 

C:

記述のとおりです。(エリクソンの発達段階

 

D:

記述のとおりです。(キャッテルの知能

流動性知能(新しいことを学んでいくこと)、結晶性知能(過去の経験から身につけていること)を押さえておきましょう。

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02

この問題は、高齢期についての基本的な考えを理解しているかを問うものです。

 

コンボイモデルでは、高齢者は人間関係を変えたり新しくしたりできるとされています。高齢者は、友達や知り合いとのつながりを保ち、必要なときには新しい関係を作ることで、助けを受け続けることができます。

エリクソンは、高齢期の大事な課題として「自我の統合」を挙げています。これは、これまでの人生に意味や価値を見つけ、自分を受け入れることを指します。

バルテスの理論では、高齢期は失ったものを感じながら、新しいことに挑戦して適応する時期です。これは、選択的最適化と補償(SOC)理論に基づいています。

キャッテルの理論では、知能には結晶性知能流動性知能があります。結晶性知能は経験と関係が深く、年をとってもあまり変わりませんが、流動性知能は年をとると低くなる傾向があります。

選択肢4. A:×  B:○  C:○  D:○

正答です。

まとめ

保育や介護の現場では、これらの知識を使って高齢者を助けることが大切です。

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