保育士の過去問
令和5年(2023年)後期
保育の心理学 問12
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問題
保育士試験 令和5年(2023年)後期 保育の心理学 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、子どもの生活環境を捉える考え方の特徴を示したものである。この考え方を提唱した人物として正しいものを一つ選びなさい。
・子どもが所属し、多様な経験をする場として家庭、保育所、地域などがあるとした。
・きょうだいの誕生や就学など、人生の出来事が影響を及ぼすとした。
・しつけとして重視する内容は各家庭で異なっても、文化として共通する面もあるとした。
・人間を取り巻く環境を入れ子構造として捉えた。
・子どもが所属し、多様な経験をする場として家庭、保育所、地域などがあるとした。
・きょうだいの誕生や就学など、人生の出来事が影響を及ぼすとした。
・しつけとして重視する内容は各家庭で異なっても、文化として共通する面もあるとした。
・人間を取り巻く環境を入れ子構造として捉えた。
- コールバーグ(Kohlberg, L.)
- フェスティンガー(Festinger, L.)
- ブロンフェンブレンナー(Bronfenbrenner, U.)
- バルテス(Baltes, P.B.)
- ブルーナー(Bruner, J.S.)
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この過去問の解説 (2件)
01
キーワードは
です。
コールバーグ:道徳性の発達段階
善悪の判断を下す際にどのような基準を用いるのかを年齢で段階的に分類しました。
フェスティンガー:認知的不協和理論
他人と自分を比較して自己評価し、自分の明確な位置づけができるようになることです。
ブロンフェンブレンナーは生態学的システムを提唱しました。
よって本肢が正解です。
バルテス:生涯発達心理学
人間が獲得と喪失を繰り返しながらどう発達していくか、発達に影響を与える要因を説きました。
ブルーナー:発見学習
子ども自身に学習の本質を発見させ結論までの過程をたどることで、学習の仕方を学び、学習能力が向上するという考え方です。
人物問題は必ずといってよいほど出題がありますので、
他の人物についても押さえておきましょう。
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02
人間を取り巻く環境を『入れ子構造』として捉えた、部分に着目しましょう。
コールバーグは、善悪の判断など倫理的な判断をどの発達段階で出来るようになるのかを3つの水準と6つの段階に分けて説明しました。
フェスティンガーは認知的不協和理論を提唱しました。彼の実験では、少ない報酬をもらった学生が作業を楽しんだと報告しました。日常生活では、喫煙者が健康に悪いと知りながらも「ストレス解消」と言い訳する例があります。
この考え方を提唱したのは、ブロンフェンブレンナーです。彼は、生態学的システム論を提唱し、子どもを取り巻く環境をマイクロシステム、メゾシステム、エクソシステム、マクロシステムの4つに分けました。これらのシステムは、ロシアのマトリョーシカのように入れ子構造になっています。
バルテスの生涯発達心理学は、人が一生を通じて成長し続けることを強調する理論です。発達には、生物学的な要因、歴史的な要因、そして個人的な出来事が影響します。成長と衰えは常に一緒に進みます。
ブルーナーの発見学習は、学習者が自分で知識を見つけて学ぶ方法です。学習者が積極的に学ぶことで、深く理解し、長く覚えられます。この方法は、課題を理解し、仮説を立て、仮説を試し、発展させる4つのステップから成ります。
人物名と提唱した理論、キーワードをセットで覚えておくと良いでしょう。
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