保育士の過去問
令和5年(2023年)後期
保育の心理学 問14

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問題

保育士試験 令和5年(2023年)後期 保育の心理学 問14 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、子どもの貧困に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  生存に必要な食料や衣服、衛生、住居など、人間としての最低限の生存条件を欠くような貧困を相対的貧困という。
B  子どもの相対的貧困は、学習環境や、塾などの学校外での学習の機会を奪い、それらが複雑に絡みあって、学業達成に影響を及ぼす。
C  「2019年国民生活基礎調査」によれば、子どものいるひとり親世帯の約半数が相対的貧困の状態にある。そのため子どもが進学を諦めて就職したり、親が多くの仕事をかけもちしたりしなければならない状況が考えられる。
  • A:○  B:○  C:○
  • A:○  B:○  C:×
  • A:○  B:×  C:×
  • A:×  B:○  C:○
  • A:×  B:×  C:○

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題の解説は、以下のとおりです。

 

A:×

相対的貧困(何かと比較してある水準に満たない状態)の定義ではなく、絶対的貧困の定義なので誤りです。

 

B:

記述のとおりです。(子どもの相対的貧困

子どもの相対的貧困とは、所得水準などある一定の水準の半分以下しかない状況下で暮らす子どものことを指します。相対的貧困は、学習格差(機会の喪失・制限)や健康格差(栄養不足や十分な医療を受けられない等)、心理的・社会的格差(孤独を感じたり自信を失うこと)に影響を及ぼします。

 

C:

記述のとおりです。

上記のような格差を生んだり、ヤングケアラーの実態があります。

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02

この問題は、子どもの貧困に関する基本的な概念を理解しているかを問うものです。

 

・生きるために必要な食べ物や服、清潔な環境、住む場所がない状態絶対的貧困と言います。相対的貧困は、その国や地域の普通の生活と比べて困っている状態です。

・子どもの相対的貧困は、勉強する環境や塾に行く機会を奪い、成績に影響を与えることがあります。お金がないことで、教育の機会に差ができ、成績や将来の進路に影響を与えることが指摘されています。

「2019年国民生活基礎調査」によると、子どもがいるひとり親家庭の約半分が相対的貧困の状態にあります。これにより、子どもが進学を諦めて働いたり、親がたくさんの仕事を掛け持ちすることが考えられます。

選択肢4. A:×  B:○  C:○

正答です。

まとめ

子どもの貧困問題は年々深刻化しています。保育現場では、これらの知識を活用して、子どもの生活環境を改善するための支援を行うことが求められます。

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