保育士の過去問
令和5年(2023年)後期
保育の心理学 問16

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問題

保育士試験 令和5年(2023年)後期 保育の心理学 問16 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、低出生体重児に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  出生体重が1,500グラム未満の児を低出生体重児と呼び、その中でも、1,000グラム未満の児を極低出生体重児、700グラム未満の児を超低出生体重児と呼ぶ。
B  出産後に母親の胸元で乳児と肌を触れ合わせるレスパイトケアは、子どもの発達、母子相互作用、愛着形成の促進などの効果が指摘されている。
C  超低出生体重児は予定日よりも3~4か月も早く生まれ、医療ケアのため長期の入院を余儀なくされる。その間、母子分離の状態におかれるため、母子の愛着形成不全が生じる危険性がある。
D  低出生体重児の母親は、小さく産んだ自責の念や、罪悪感、子どもの状態や治療に不安や緊張などのネガティブな気持ちをもって子育てに向かうことがある。
  • A:○  B:○  C:○  D:○
  • A:○  B:○  C:×  D:×
  • A:○  B:×  C:○  D:×
  • A:×  B:○  C:×  D:○
  • A:×  B:×  C:○  D:○

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題の解説は以下のとおりです。

 

A:×

低出生体重児は、出生体重が2,500グラム未満の児を呼び、超低出生体重児は、その中でも1,000グラム未満の児を呼びます。

 

B:×

レスパイトケアではなく、カンガルーケアの説明なので誤りです。

レスパイトケアとは、保護者が育児から一時的に解放され、休息をとれるための支援のことです

 

C:

記述のとおりです。

 

D:

記述のとおりです。

 

低出生体重児の出産(出生)は、母子ともに精神的・肉体的負担がかかります。

医療ケアが長引き、母子のスキンシップが図りにくいことから始まり、子どもの将来、金銭面、周囲の理解など、不安が多く出現します。

周囲のサポートや理解がとても重要であるといえます。

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02

この問題は、低出生体重児についての基本的な考えを理解しているかを問うものです。

 

出生体重1,500グラム未満の赤ちゃんを極低出生体重児と呼び、1,000グラム未満の赤ちゃんを超低出生体重児と呼びます。低出生体重児2,500グラム未満の赤ちゃんを指します。

レスパイトケアは、介助者の負担を減らすためのサービスです。母親が赤ちゃんを胸に抱いて肌を触れ合わせるケアカンガルーケアと呼ばれ、子どもの発達や母子の絆を深める効果があります。

低出生体重児の母親は、赤ちゃんが小さく生まれたことに対する自責の念や罪悪感、赤ちゃんの状態や治療に対する不安や緊張などのネガティブな気持ちを抱くことがあります。

超低出生体重児は予定日よりも3~4か月早く生まれることが多く、長い間病院に入院することが多いです。その間、母子が離れて過ごすため、母子の絆が弱くなる危険があります。

選択肢5. A:×  B:×  C:○  D:○

正答です。

まとめ

乳児クラスや病院内保育の場で低出生体重児と出会う機会があるでしょう。これらの知識を使って低出生体重児とその家族を援助する事が求められます。

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