保育士の過去問
令和5年(2023年)後期
保育の心理学 問17
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問題
保育士試験 令和5年(2023年)後期 保育の心理学 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、子どもの心の健康に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 選択性緘黙とは、DSM−5によれば、他の状況で話しているにもかかわらず、話すことが期待されている特定の社会的状況(例:学校)において、話すことが一貫してできない症状をいう。
B 起立性調節障害は、起立に伴う循環動態の変化に対応できず、低血圧や頻脈を起こし、症状が強いと失神することがある。小学校入学前頃に発症し、1年以上持続する。
C 自閉スペクトラム症については、心の理論説、実行機能説、中枢性統合説などによって説明されてきたが、どれか一つの理論のみで説明することは難しいとされている。
D 限局性学習症は、勉強ができない子ども一般をさすものであり、子どもの読み書きや計算における二つ以上の能力の低さを必ず併発するものである。
A 選択性緘黙とは、DSM−5によれば、他の状況で話しているにもかかわらず、話すことが期待されている特定の社会的状況(例:学校)において、話すことが一貫してできない症状をいう。
B 起立性調節障害は、起立に伴う循環動態の変化に対応できず、低血圧や頻脈を起こし、症状が強いと失神することがある。小学校入学前頃に発症し、1年以上持続する。
C 自閉スペクトラム症については、心の理論説、実行機能説、中枢性統合説などによって説明されてきたが、どれか一つの理論のみで説明することは難しいとされている。
D 限局性学習症は、勉強ができない子ども一般をさすものであり、子どもの読み書きや計算における二つ以上の能力の低さを必ず併発するものである。
- A:○ B:○ C:× D:×
- A:○ B:× C:○ D:×
- A:○ B:× C:× D:○
- A:× B:○ C:× D:×
- A:× B:× C:○ D:○
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題は、子どもの心の健康についての基本的な考えを理解しているかを問うものです。
・自閉スペクトラム症(ASD)は、心の理論説、実行機能説、中枢性統合説などで説明されますが、どれか一つの理論だけで完全に説明するのは難しいです。
・限局性学習症(SLD)は、特定の学習分野(読み、書き、計算)に困難があるもので、必ずしも二つ以上の能力の低さを併発するわけではありません。
・起立性調節障害は、立ち上がるときに血圧や心拍数が変わり、低血圧や頻脈を起こし、ひどいときは失神することがあります。主に小学校高学年から中学生に多いです。
・選択性緘黙(場面緘黙)は、DSM-5によると、他の場面では話せるのに、特定の場面(例:学校)では話せない症状です。
正答です。
障害児保育については年々、需要が高まり、かつ研究中の分野です。情報が常に更新されていく事を覚えておきましょう。
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02
この問題の解説は以下のとおりです。
A:○
記述のとおりです。(選択性緘黙)
言葉以外での意思表示(うつむく、震えるなどのジェスチャー)があったり、表情がこわばったりすることから孤立しがちです。周囲に理解を得られるよう、子どもをケアしてあげることが大切です。
B:×
起立性調節障害は、主に、小学校入学後の思春期前後に発症する自律神経の機能失調です。
発症時期が異なるため、誤りです。
C:○
記述のとおりです。(自閉スペクトラム症)
診断が難しいとされ、保育士試験では、自閉スペクトラム症を抱える子どもへのケアの仕方を問われることが多いです。自閉スペクトラム症の特徴やコミュニケーションなど支援についてチェックしておきましょう。
D:×
学習障害(LD)の説明なので誤りです。限局性学習症(SLD)と学習障害(LD)は、定義や診断基準に違いがあります。
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