保育士の過去問
令和5年(2023年)後期
保育の心理学 問18

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問題

保育士試験 令和5年(2023年)後期 保育の心理学 問18 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、児童虐待に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  虐待が疑わしい段階では通告義務はないが、児童虐待を受けたと思われる児童を発見した者は、速やかに都道府県、市町村の福祉事務所や児童相談所に通告しなければならない。
B  2019(令和元)年公布、2020(令和2)年施行の「児童虐待の防止等に関する法律(児童虐待防止法)」の改正では、親権者による体罰の禁止、児童虐待の再発防止を目的とした医学的または心理学的知見に基づく保護者の指導などを定めた。
C  「令和2年度福祉行政報告例」によると、児童虐待相談における主な虐待者は「実母」が最も多く、次いで「実父」が多い。
D  不適切な養育を表すマルトリートメントは、過保護や過干渉、年齢不相応な厳しい教育など、子どもの健全な成長を阻害するような養育態度や環境を広く含むものである。
  • A:○  B:○  C:×  D:×
  • A:○  B:×  C:○  D:×
  • A:○  B:×  C:×  D:○
  • A:×  B:○  C:○  D:○
  • A:×  B:×  C:○  D:○

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題の解説は以下のとおりです。

 

A:×

虐待が疑わしい段階でも、通告義務は発生します

 

B:

記述のとおりです。

 

C:

記述のとおりです。

主な養育者が母親である割合が大きく、主な虐待者として「実母」の割合が最も高いことはありますが、「実父」の割合も年々増加しています。

 

D:

記述のとおりです。

家庭内のみならず、保育現場においても、マルトリートメントは子どもの健やかな成長に大きな影響を及ぼします。(不適切保育

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02

この問題は児童虐待に関する基本的な概念を理解しているかを問うものです。

 

児童虐待が疑わしい場合でも、通告する義務があります。児童虐待防止法では、「児童虐待を受けたと思われる児童」を見つけた人は、すぐに福祉事務所児童相談所に通告しなければならないと定められています。

マルトリートメントは、不適切な養育を指し、過保護や過干渉、年齢に合わない厳しい教育など、子どもの健全な成長を妨げる養育態度や環境を広く含むものです。

「令和2年度福祉行政報告例」によると、児童虐待相談で最も多い虐待者は「実母」で、次に「実父」が多いとされています。

2019年に公布され、2020年に施行された改正児童虐待防止法では、親が子どもに体罰をすることを禁止し、児童虐待の再発を防ぐために、医学的や心理学的な知識に基づく親の指導が定められました。

選択肢4. A:×  B:○  C:○  D:○

正答です。

まとめ

児童虐待は年々発見が増え続け、かつ規律が厳しくなっています。情報が更新され続ける事を意識しておきましょう。

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