保育士の過去問
令和5年(2023年)後期
保育の心理学 問19

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問題

保育士試験 令和5年(2023年)後期 保育の心理学 問19 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、保育場面でみられる幼児の行動についての記述である。A~Dの行動の基盤となる社会的発達に関する用語を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。

A  泣いている他児に近づき、その子の頭をなでながら自分のハンカチを差し出す。
B  10か月児が、はじめての場所でどのように行動してよいかわからないので保育士の表情を見る。
C  お店屋さんごっこで、それぞれがレジ係と客になり、やりとりをしている。
D  グループ対抗の大縄跳び競争に勝とうと、グループでの練習に欠かさず参加している。

【語群】
ア 向社会的行動  イ 道徳判断  ウ 役割取得  エ 安全基地
オ 社会的参照  カ 模倣  キ 対人葛藤  ク 帰属意識
  • A:ア  B:エ  C:ウ  D:キ
  • A:ア  B:オ  C:ウ  D:ク
  • A:イ  B:エ  C:ウ  D:ク
  • A:イ  B:エ  C:カ  D:キ
  • A:イ  B:オ  C:カ  D:ク

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この過去問の解説 (2件)

01

それぞれのキーワードの意味を理解しておきましょう。

 

A  泣いている他児に近づき、その子の頭をなでながら自分のハンカチを差し出す。

 

向社会的行動(見返りを求めないで行動すること)の具体例です。

 

B  10か月児が、はじめての場所でどのように行動してよいかわからないので保育士の表情を見る。

 

社会的参照(初めて見たものに対する行動を、養育者の姿を見て真似ること)の具体例です。
 

C  お店屋さんごっこで、それぞれがレジ係と客になり、やりとりをしている。

 

役割取得(自分に期待される役割を理解しふるまうこと)の具体例です。

 

D  グループ対抗の大縄跳び競争に勝とうと、グループでの練習に欠かさず参加している。

 

帰属意識(自分が集団の一員であると意識すること)の具体例です。

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02

この問題は、幼児の社会的発達についての基本的な考えを理解しているかを問うものです。

 

・10か月の子どもが初めての場所で保育士の表情を見る行動は、社会的参照と呼ばれます。これは、子どもが不安や困惑を感じたときに、周りの大人の反応を見て自分の行動を決めることです。

・泣いている子に近づいて、その子の頭をなでながら自分のハンカチを差し出す行動は、向社会的行動と呼ばれます。これは、他の人を助けたり、共感したりする行動で、幼児期から見られることがあります。

・グループ対抗の大縄跳び競争に勝とうと、グループでの練習に欠かさず参加する行動は、帰属意識と呼ばれます。これは、自分が特定のグループや集団の一員であるという意識や自覚を指します。

・お店屋さんごっこで、それぞれがレジ係と客になってやりとりをする行動は、役割取得と呼ばれます。これは、他の人の立場や役割を理解し、その役割を演じる能力です。

選択肢2. A:ア  B:オ  C:ウ  D:ク

正答です。

まとめ

幼児の何気ない仕草や行動にも理由があります。これらの用語を覚える事で、支援のヒントになるでしょう。

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