保育士の過去問
令和5年(2023年)後期
保育の心理学 問20

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問題

保育士試験 令和5年(2023年)後期 保育の心理学 問20 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、「保育所保育指針解説」(厚生労働省)における就学に向けた移行期に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  就学時期の子どもの心理的不安を軽減させる目的で、長時間の着席や文字や数を習得するなど小学校教育の先取りをすることは有効である。
B  卒園を迎える年度の子どもが、小学校の活動に参加するなどの交流活動を行うことは、就学に向けて自信や期待を高め、極端な不安を感じないようにする効果がある。
C  保育所児童保育要録は、小学校における基礎学力の資料として、一人一人の子どもが育ってきた過程を振り返り、指導の経過をまとめたものである。
  • A:○  B:○  C:○
  • A:○  B:×  C:×
  • A:×  B:○  C:×
  • A:×  B:×  C:○
  • A:×  B:×  C:×

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この過去問の解説 (2件)

01

A:×

心理的不安の軽減のために、長時間の着席や、過度な小学校教育の先取りは適切だとは言えません。子どもから文字や数に興味を持ち、取り組むことはよいことですが、子どもの負担にならない程度に取り組み、習得することよりも楽しいと思えることに重きを置いて取り組むことが大切です。

 

B:

記述のとおりです。

小学校に入学してからのイメージが湧き、自信や期待を高めることができます。

 

C:×

保育所保育要録は、基礎学力の資料ではなく、育ちを支えるための資料なので誤りです。

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02

この問題は就学に向けた移行期に関する基本的な概念を理解しているかを問うものです。

 

小学校に入る前に、小学校の勉強を先に教えることは、子どもの不安を減らすためには良くありません。長い時間座ったり、文字や数を覚えることを強調すると、子どもに大きなストレスを与えることがあります。

卒園を迎える年の子どもが、小学校の活動に参加することは、自信や期待を高め、不安を減らす効果があります。これにより、子どもは新しい環境にスムーズに慣れることができます。

保育所児童保育要録は、小学校での基礎学力の資料ではありません。子どもがどのように育ってきたかを振り返り、指導の経過をまとめたものです。これは、子どもの発達や学びの連続性を支援するための資料です。

選択肢3. A:×  B:○  C:×

正答です。

まとめ

保育現場ではこれらの知識を活用してスムーズに小学校生活に移行できるよう支援することが求められます。

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