保育士の過去問
令和5年(2023年)後期
子どもの保健 問15

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問題

保育士試験 令和5年(2023年)後期 子どもの保健 問15 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)」(厚生労働省)の第Ⅰ部「基本編」1「保育所におけるアレルギー対応の基本」(3)「緊急時の対応(アナフィラキシーが起こったとき(「エピペン®」の使用)」に関する記述として、不適切なものを一つ選びなさい。
  • 消化器症状として、繰り返し下痢をするようであれば、「エピペン®」の使用や119番通報による救急車の要請など、速やかな対応をすることが求められる。
  • 呼吸器症状として、のどや胸が締め付けられる、声がかすれる、犬が吠えるような咳、持続する強い咳込み、ゼーゼーする呼吸、息がしにくいといった状態であれば、「エピペン®」の使用や119番通報による救急車の要請など、速やかな対応をすることが求められる。
  • 全身の症状として、唇や爪が青白い、脈が触れにくい・不規則、意識がもうろうとしている、ぐったりしている、尿や便を漏らすといった状態であれば、「エピペン®」の使用や119番通報による救急車の要請など、速やかな対応をすることが求められる。
  • 「エピペン®」を使用した後は、速やかに救急搬送し、医療機関を受診する必要がある。
  • 「エピペン®」を保管する際は、日光のあたる場所や冷蔵庫等を避けて15~30℃で保管する。

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この過去問の解説 (2件)

01

「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019年改訂版)」(厚生労働省)の第Ⅰ部「基本編」1「保育所におけるアレルギー対応の基本」(3)「緊急時の対応(アナフィラキシーが起こったとき(「エピペン®」の使用)」からの問題です。

選択肢1. 消化器症状として、繰り返し下痢をするようであれば、「エピペン®」の使用や119番通報による救急車の要請など、速やかな対応をすることが求められる。

不適切です。

「一般向けエピペン®の適応」日本小児アレルギー学会(2014 年)によると

緊急性の高い消化器症状として「繰り返し吐き続ける 」「持続する強い(がまんできない)おなかの痛み」が挙げられており、下痢は含まれていません。

選択肢2. 呼吸器症状として、のどや胸が締め付けられる、声がかすれる、犬が吠えるような咳、持続する強い咳込み、ゼーゼーする呼吸、息がしにくいといった状態であれば、「エピペン®」の使用や119番通報による救急車の要請など、速やかな対応をすることが求められる。

適切です。

「一般向けエピペン®の適応」日本小児アレルギー学会(2014 年)では

緊急性の高い呼吸器症状として「のどや胸が締め付けられる」「声がかすれる」「犬の吠えるような咳」「持続する強い咳込み」「ゼーゼーする呼吸」「息がしにくい」が挙げられています。

このような症状が見られた場合はエピペンの使用や救急車の要請が求められます。

選択肢3. 全身の症状として、唇や爪が青白い、脈が触れにくい・不規則、意識がもうろうとしている、ぐったりしている、尿や便を漏らすといった状態であれば、「エピペン®」の使用や119番通報による救急車の要請など、速やかな対応をすることが求められる。

適切です。

「一般向けエピペン®の適応」日本小児アレルギー学会(2014 年)によると

緊急性の高い全身症状として

「唇や爪が青白い」「脈が触れにくい・不規則」「意識がもうろうとしている」「ぐったりしている」「尿や便をもらす」が挙げられています。

このような症状が見られた場合はエピペンの使用や救急車の要請が求められます。

選択肢4. 「エピペン®」を使用した後は、速やかに救急搬送し、医療機関を受診する必要がある。

適切です。

エピペンの使用後は速やかに医療機関を受診します。

 

選択肢5. 「エピペン®」を保管する際は、日光のあたる場所や冷蔵庫等を避けて15~30℃で保管する。

適切です。

エピペンは直射日光のあたる場所や寒い場所での保管は適していないため避け、15~30℃の場所で保管するようにします。

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02

アレルギー対応についての問いです。

選択肢1. 消化器症状として、繰り返し下痢をするようであれば、「エピペン®」の使用や119番通報による救急車の要請など、速やかな対応をすることが求められる。

不適切です。

繰り返し下痢をするだけでは、アナフィラキシーの緊急対応として「エピペン®」の使用や救急車の要請が必要とは限りません。

アナフィラキシーの緊急対応が必要な症状には、呼吸困難意識障害などが含まれます。

選択肢2. 呼吸器症状として、のどや胸が締め付けられる、声がかすれる、犬が吠えるような咳、持続する強い咳込み、ゼーゼーする呼吸、息がしにくいといった状態であれば、「エピペン®」の使用や119番通報による救急車の要請など、速やかな対応をすることが求められる。

これらの呼吸器症状アナフィラキシーの兆候であり、速やかな対応が必要です。

選択肢3. 全身の症状として、唇や爪が青白い、脈が触れにくい・不規則、意識がもうろうとしている、ぐったりしている、尿や便を漏らすといった状態であれば、「エピペン®」の使用や119番通報による救急車の要請など、速やかな対応をすることが求められる。

これらの全身症状アナフィラキシーの兆候であり、速やかな対応が必要です。

選択肢4. 「エピペン®」を使用した後は、速やかに救急搬送し、医療機関を受診する必要がある。

「エピペン®」を使用した後は、必ず医療機関での診察が必要です。

選択肢5. 「エピペン®」を保管する際は、日光のあたる場所や冷蔵庫等を避けて15~30℃で保管する。

「エピペン®」適切な温度で保管する必要があります。

まとめ

アナフィラキシーについての緊急対応について正しい知識を身につけておきましょう。

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