保育士の過去問
令和6年(2024年)前期
保育原理 問6
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問題
保育士試験 令和6年(2024年)前期 保育原理 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、子ども・子育て支援新制度(以下、新制度)に関する記述として、適切なものを一つ選びなさい。
- 新制度とは、2015(平成27)年に施行した「児童福祉法」「こども基本法」「子ども・子育て支援法」の子ども・子育て関連3法に基づく制度のことをいう。
- 新制度の趣旨は、地域が子育てについての第一義的責任を有するという基本的認識の下に、幼児期の学校教育・保育、地域の子ども・子育て支援を個別に充実させることである。
- 新制度では、都道府県が、地方版子ども・子育て会議の意見を聴きながら、地域型保育基本計画を策定し、実施することとなった。
- 新制度では、教育・保育を利用する子どもについて3つの認定区分が設けられた。そのうち1号認定は、保育を必要とする事由に該当する0~2歳児が受けられる。
- 新制度では、地域の実情に応じた子ども・子育て支援として、利用者支援、地域子育て支援拠点、放課後児童クラブなどの「地域子ども・子育て支援事業」の充実がはかられた。
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この過去問の解説 (2件)
01
「子ども・子育て支援新制度」について問われています。この制度では、待機児童の解消、小1の壁の打破、子育て不安の解消など、子どもや子育てをめぐる諸課題を解決し、少子化の進行を食い止め、子どもを産み、育てやすい社会の実現を目指して作られました。
「子ども・子育て関連3法」とは、「子ども・子育て支援法」、「認定こども園法の一部改正」、「子ども・子育て支援給付法」のことです。新制度はこれらの法律に基づいて制定されました。
この新制度の趣旨は、幼児期の教育・保育の質と量の向上と、子育て支援を包括的に提供することにあります。そのため、この選択肢は不適当となります。また、子育ての第一義的責任は保護者にあります。
新制度の取り組みは、市町村が中心となって進めます。
「家庭以外の保育」を必要とする3~5歳児が1号認定を受けることができます。その他には、「家庭以外の保育」を必要としない3~5歳児は2号認定を受けることができ、0~2歳児については、「家庭以外の保育」を必要としない場合は、3号認定を受けることができます。
これが正解となります。「子ども・子育て支援新制度」の意義の1つとして、「地域の実情に応じた子育て支援を展開する」とあります。
「子ども・子育て支援新制度」の趣旨を正しく理解し、正答を導けるようにしましょう。
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02
「子ども・子育て支援新制度」は2015年4月から始まった日本の子育て支援制度です。
この制度の主な目的と特徴を理解しておきましょう。
目的
・幼児期の教育・保育の質と量の向上
・地域の子育て支援の充実
・待機児童問題の解消
・子育て世帯への経済的支援
特徴
・市町村主導の運営
・認定制度の導入(1️号・2号・3号認定)
・施設の多様化(認定こども園、幼稚園、保育所に加え、地域型保育事業の創設)
・財源の確保
不正解✕です。
2012年に成立した「子ども・子育て関連3法」に基づき、2015年に「子ども・子育て支援新制度」が施行されました。
「児童福祉法」は子ども・子育て関連3法には含まれていません。
「こども基本法」は2022年に制定された法律であり、2015年の新制度施行時には存在していませんでした。
子ども・子育て関連3法とは
・「子ども・子育て支援法」
・「認定こども園法の一部改正」
・「子ども・子育て支法及び認定こども園法の一部改正法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律」
不正解✕です。
保護者が子育ての責任を有するという基本的認識の下で支援を行うものです。
不正解✕です。
都道府県ではなく、市町村が策定します。
不正解✕です。
1号認定は3〜5歳の幼稚園等での教育を希望する子どもに対するものです。
保育を必要とする0〜2歳は3号認定に該当します。
正解◯です。
市町村が地域の実情にあわせて策定し、それに基づいて支援を行っています。
この問題文は、子ども・子育て支援新制度の特徴を正しく記述しています。
「子ども・子育て支援新制度」は2015年4月から始まった日本の子育て支援制度です。
抑えておきたいポイント
目的
・幼児期の教育・保育の質と量の向上
・地域の子育て支援の充実
・待機児童問題の解消
・子育て世帯への経済的支援
特徴
・市町村主導の運営
・認定制度の導入(1️号・2号・3号認定)
・施設の多様化(認定こども園、幼稚園、保育所に加え、地域型保育事業の創設)
・財源の確保
この新制度により、すべての子育て家庭を対象とした総合的な支援体制の構築を目指し、質の高い教育・保育の提供と地域全体での子育て支援の環境づくりを進めています。
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