保育士の過去問
令和6年(2024年)前期
保育原理 問7
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問題
保育士試験 令和6年(2024年)前期 保育原理 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
次の保育所の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
5歳児クラスの子どもたちが水着に着替え、保育士と一緒に園庭に大きなたらいを出して水遊びの用意を始める。保育士が大きなたらいやバケツにホースで水を入れる。ホースを持つ子どももいる。水がたまってくると、子どもたちは水鉄砲やマヨネーズなどの空き容器に水を入れる。水鉄砲を上に向けて水を出して、雨のように水を降らせて、水をかぶったり、友達に「かけて」と伝えて自分のお腹に水鉄砲の水をあててもらったりする。そのうちに、走って追いかけながら、互いに水鉄砲で水をかける。水が顔にかかるのは嫌だという子どももいて、保育士は友達の顔や頭にかけないようにしようと伝える。そこにいる子どもたち全員分の水鉄砲はない。空き容器でも水を飛ばしてみるが、水鉄砲のようにうまく飛ばすことができない。水鉄砲がない子どもは、たらいのそばで大きな声で「だれかー、かわってー」と声をかける。まわりの子どもに水鉄砲を渡してもらって、また別の子どもが「かわって」と声をかけて、水鉄砲を交替して使いながら水かけっこは続く。
【設問】
次のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」及び第2章「保育の内容」に照らし、担当保育士の振り返りとして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 水鉄砲の数が少ないために、同じ物を同じように使う経験が十分にできなかった。人数分の水鉄砲を用意できるまでは、水遊びは控えよう。
B 水鉄砲を代わってもらうことがスムーズにいくように、保育士が厳密にルールを設定するべきだった。
C 水鉄砲の数が人数分なかったことで、子ども達同士で互いに代わったり、共有して使いながら遊ぶことができていた。
D 自分の気持ちを言葉にして相手に伝えながら、遊ぶことができていた。
E 顔や頭に水がかかると嫌そうな子どももいたため、友達の顔や頭にはかけないようにしようと伝えたが、もっと子どもに任せて保育士は一切入るべきではなかった。
【事例】
5歳児クラスの子どもたちが水着に着替え、保育士と一緒に園庭に大きなたらいを出して水遊びの用意を始める。保育士が大きなたらいやバケツにホースで水を入れる。ホースを持つ子どももいる。水がたまってくると、子どもたちは水鉄砲やマヨネーズなどの空き容器に水を入れる。水鉄砲を上に向けて水を出して、雨のように水を降らせて、水をかぶったり、友達に「かけて」と伝えて自分のお腹に水鉄砲の水をあててもらったりする。そのうちに、走って追いかけながら、互いに水鉄砲で水をかける。水が顔にかかるのは嫌だという子どももいて、保育士は友達の顔や頭にかけないようにしようと伝える。そこにいる子どもたち全員分の水鉄砲はない。空き容器でも水を飛ばしてみるが、水鉄砲のようにうまく飛ばすことができない。水鉄砲がない子どもは、たらいのそばで大きな声で「だれかー、かわってー」と声をかける。まわりの子どもに水鉄砲を渡してもらって、また別の子どもが「かわって」と声をかけて、水鉄砲を交替して使いながら水かけっこは続く。
【設問】
次のうち、「保育所保育指針」第1章「総則」及び第2章「保育の内容」に照らし、担当保育士の振り返りとして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 水鉄砲の数が少ないために、同じ物を同じように使う経験が十分にできなかった。人数分の水鉄砲を用意できるまでは、水遊びは控えよう。
B 水鉄砲を代わってもらうことがスムーズにいくように、保育士が厳密にルールを設定するべきだった。
C 水鉄砲の数が人数分なかったことで、子ども達同士で互いに代わったり、共有して使いながら遊ぶことができていた。
D 自分の気持ちを言葉にして相手に伝えながら、遊ぶことができていた。
E 顔や頭に水がかかると嫌そうな子どももいたため、友達の顔や頭にはかけないようにしようと伝えたが、もっと子どもに任せて保育士は一切入るべきではなかった。
- A:○ B:○ C:× D:○ E:○
- A:○ B:○ C:× D:× E:×
- A:× B:○ C:○ D:○ E:×
- A:× B:× C:○ D:○ E:×
- A:× B:× C:○ D:× E:○
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この過去問の解説 (2件)
01
今回の問題は「保育所保育指針」の内容を理解して、それを具体的事例に適応できるかを問われた問題でした。5歳児なので、「3歳以上の保育に関するねらい及び内容」を正しく理解しているかが大切になります。
A 水鉄砲の数が少ないために、同じ物を同じように使う経験が十分にできなかった。人数分の水鉄砲を用意できるまでは、水遊びは控えよう。
→「保育所保育指針」の文章に次のようなものがあります。
「様々な活動に親しみ、楽しんで取り組む。」よって、遊びを制限するのは、正しい策とは思えないので、×となります。
B 水鉄砲を代わってもらうことがスムーズにいくように、保育士が厳密にルールを設定するべきだった。
→「保育所保育指針」の文章に次のようなものがあります。
「保育士等との信頼関係に支えられて自分自身の生活を確立していくことが人と関わる基盤となることを考慮し、子どもが自ら周囲に働き掛けることにより多様な感情を体験し、試行錯誤しながら諦めずにやり遂げることの達成感や、前向きな見通しをもって自分の力で行うことの充実感を味わうことができるよう、子どもの行動を見守りながら適切な援助を行うようにすること。」よって、保育士によって厳密なルールを測定することは不適切と考えられるので、×となります。
C 水鉄砲の数が人数分なかったことで、子ども達同士で互いに代わったり、共有して使いながら遊ぶことができていた。
→「保育所保育指針」の文章に次のようなものがあります。
「友達との関わりを深め、思いやりをもつ。」「友達と楽しく生活する中できまりの大切さに気付き、守ろうとする。」よって、この振り返りは正しいので、〇になります。
D 自分の気持ちを言葉にして相手に伝えながら、遊ぶことができていた。
→「保育所保育指針」の文章に次のようなものがあります。
「自分の思ったことを相手に伝え、相手の思っていることに気付く。」よって、この振り返りは正しいので、〇になります。
E 顔や頭に水がかかると嫌そうな子どももいたため、友達の顔や頭にはかけないようにしようと伝えたが、もっと子どもに任せて保育士は一切入るべきではなかった。
→「保育所保育指針」の文章に次のようなものがあります。
「保育士等との信頼関係に支えられて自分自身の生活を確立していくことが人と関わる基盤となることを考慮し、子どもが自ら周囲に働き掛けることにより多様な感情を体験し、試行錯誤しながら諦めずにやり遂げることの達成感や、前向きな見通しをもって自分の力で行うことの充実感を味わうことができるよう、子どもの行動を見守りながら適切な援助を行うようにすること。」よって、保育士の指導の下で子供たちが自ら行動することが大切になるので、この選択肢は不適切となり、×となります。
この選択肢が正しく選べているので、正解となります。
「保育所保育指針」では、年齢ごとに内容が少し異なります。そのため、その内容を正しく理解することが大切です。
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02
A:× B:× C:○ D:○ E:×
「保育所保育指針」第1章「総則」及び第2章「保育の内容」を正しく理解できているかの問題です。
A: ×(不適切)
指針では、「子ども同士の関わり」や「協同的な活動」を重視しています。
水鉄砲の数が少ないことは、集団生活の中での「順番に使うこと」や「自分の番まで待つこと」など、むしろ子どもたちの社会性や協調性を育む機会となっています。
したがって、☓になります。
B: ×(不適切)
指針では、「子どもの主体的な活動」を促すことが強調されています。
保育士は、厳密なルールを設定するのではなく、子どもたちが主体的に解決策を見出すことができるように援助する必要があります。
したがって、☓になります。
C: ○(適切)
こちらは、指針の中に示されている協同的な活動や社会性の発達につながります。
水鉄砲の数が不足していたことで、子どもたちは自然と共有や交代の方法を学んでいます。
したがって、◯になります。
D: ○(適切)
指針の言葉の発達に関する内容です。
子どもたちが「かわって」と声をかけたり、「かけて」と要求したりする様子は、自分の気持ちを言葉で表現する力の発達を示しています。
したがって、◯になります。
E: ×(不適切)
指針では、子どもの安全を確保しつつ、適切な援助を行うことが示されています。
保育士が安全面での配慮をすることは必須です。
正解となります。
「保育所保育指針」第1章「総則」及び第2章「保育の内容」を正しく理解できるようにしておきましょう。
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