保育士の過去問
令和6年(2024年)前期
保育原理 問8

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問題

保育士試験 令和6年(2024年)前期 保育原理 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、保育所、幼稚園及び認定こども園に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  保育所は「児童福祉法」に基づく児童福祉施設、幼稚園は「学校教育法」に基づく学校、そして認定こども園は「児童福祉法」及び「学校教育法」に基づく教育施設であり、3歳以上児の教育に関わる側面のねらい及び内容はそれぞれ大きく異なる。
B  保育所は、「児童福祉法」第39条に「日々保護者の委託を受けて、保育に欠けるその乳児又は幼児を保育することを目的とする」と示されている。
C  保育士となる資格を有する者が保育士となるには、現住所のある市町村にあらかじめ保育士の登録をしておかなければならない。
D  「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和23年厚生省令第63号)では、保育所の保育士の数は乳児おおむね3人につき1人以上、満1歳以上満3歳未満の幼児おおむね6人につき1人 以上、満3歳以上満4歳未満の幼児おおむね20人につき1人以上、満4歳以上の幼児おおむね30人につき1人以上とされている。
E  「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和23年厚生省令第63号)では、乳児又は満2歳未満の幼児を入所させる保育所には、乳児室又はほふく室、医務室、調理室及び便所を設けることとされている。

児童福祉施設の設備及び運営に関する基準等の一部が改正(令和6年4月1日施行)され、保育士等の職員配置基準について、要件の変更がありました。
<参考>

  • A:○  B:×  C:○  D:×  E:○
  • A:○  B:×  C:○  D:×  E:×
  • A:×  B:○  C:×  D:○  E:○
  • A:×  B:×  C:○  D:○  E:×
  • A:×  B:×  C:×  D:×  E:○

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題では、保育所・幼稚園・認定こども園の違いについて問われています。各選択肢をみていきます。

 

A  保育所は「児童福祉法」に基づく児童福祉施設、幼稚園は「学校教育法」に基づく学校、そして認定こども園は「児童福祉法」及び「学校教育法」に基づく教育施設であり、3歳以上児の教育に関わる側面のねらい及び内容はそれぞれ大きく異なる

→狙いは保育所・幼稚園ともに「健康」、「人間関係」、「環境」、「言葉」、「表現」の5領域から示されており、認定こども園は幼稚園と保育園のやり方に従います。よって、ねらい及び内容はほとんど変わらないので、×となります。


B  保育所は、「児童福祉法」第39条に「日々保護者の委託を受けて、保育に欠けるその乳児又は幼児を保育することを目的とする」と示されている。

→「児童福祉法」第39条を以下に示します。

「第三十九条 保育所は、保育を必要とする乳児・幼児を日々保護者の下から通わせて保育を行うことを目的とする施設(利用定員が二十人以上であるものに限り、幼保連携型認定こども園を除く。)とする。

② 保育所は、前項の規定にかかわらず、特に必要があるときは、保育を必要とするその他の児童を日々保護者の下から通わせて保育することができる。」

よって、×となります。


C  保育士となる資格を有する者が保育士となるには、現住所のある市町村にあらかじめ保育士の登録をしておかなければならない。

→登録は都道府県知事に行うため、×となります。


D  「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和23年厚生省令第63号)では、保育所の保育士の数は乳児おおむね3人につき1人以上、満1歳以上満3歳未満の幼児おおむね6人につき1人 以上、満3歳以上満4歳未満の幼児おおむね20人につき1人以上満4歳以上の幼児おおむね30人につき1人以上とされている。

2024年現在は法改正により、「3歳児は15人につき1人、4歳以上児は25人につき1人」に変更となりました。

→よって、×となります。


E  「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」(昭和23年厚生省令第63号)では、乳児又は満2歳未満の幼児を入所させる保育所には、乳児室又はほふく室、医務室、調理室及び便所を設けることとされている。

→正しい選択肢となります。

選択肢5.

A:×  B:×  C:×  D:×  E:○

これが正しい組み合わせとなります。

まとめ

法律について保育所・幼稚園・認定こども園を比較して覚えることが大切です。

参考になった数2

02

正解 A:×  B:×  C:×  D:×  E:○

 

A: ×(不適切)

「保育所保育指針」「幼稚園教育要領」「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」は内容的に整合性が図られています。

「大きく異なる」と記述されているので不適切です。

 

B: ×(不適切)

最新の規定では、保育所は「保育を必要とする子どもの保育を行い、健全な心身の発達を図ることを目的とする施設」とされています。

以前はこのような言葉が使われていましたが、現在の児童福祉法第39条では使用されていません。

 

C: ×(不適切)

保育士の登録は市町村ではなく、都道府県知事に対して行います。

 

D:2024年度より✕(不適切)

※2024年度より、人数配置の基準がかわったため、D : ✕が正解です。

2024年度からの新しい基準では、3歳児は15人につき1人、4歳以上児は25人につき1人に変更されています。

また、2025年度以降、1歳時の基準も6人から5人に改善される予定です。(2024.11月現在)

 

E: ○(適切)

乳児または満2歳未満の幼児を入所させる保育所の設備基準は正確に記述されています。

選択肢5.

A:×  B:×  C:×  D:×  E:○

正しいです。

まとめ

保育所、幼稚園及び認定こども園について、理解しておく必要があります。

また、児童福祉法や保育所保育指針など、法律や指針が改定されることがあるので、最新の情報かを確認して、学習しましょう。 

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