保育士 過去問
令和6年(2024年)前期
問55 (子ども家庭福祉 問15)
問題文
次の文は、「子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第18次報告)」(2022(令和4)年9月 厚生労働省)の2020(令和2)年4月から2021(令和3)年3月までの1年間の死亡事例についての記述である。適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。
A 「心中以外の虐待死」と、「心中による虐待死」を比較すると「心中による虐待死」の方が多い。
B 「心中以外の虐待死」で、加害者で最も多いのは「実母」である。
C 「心中以外の虐待死」で、最も多い子どもの年齢は「3歳」である。
D 「心中による虐待死」における加害の動機(背景)は、「保護者自身の精神疾患、精神不安」が最も多い。
A 「心中以外の虐待死」と、「心中による虐待死」を比較すると「心中による虐待死」の方が多い。
B 「心中以外の虐待死」で、加害者で最も多いのは「実母」である。
C 「心中以外の虐待死」で、最も多い子どもの年齢は「3歳」である。
D 「心中による虐待死」における加害の動機(背景)は、「保護者自身の精神疾患、精神不安」が最も多い。
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問題
保育士試験 令和6年(2024年)前期 問55(子ども家庭福祉 問15) (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、「子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第18次報告)」(2022(令和4)年9月 厚生労働省)の2020(令和2)年4月から2021(令和3)年3月までの1年間の死亡事例についての記述である。適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。
A 「心中以外の虐待死」と、「心中による虐待死」を比較すると「心中による虐待死」の方が多い。
B 「心中以外の虐待死」で、加害者で最も多いのは「実母」である。
C 「心中以外の虐待死」で、最も多い子どもの年齢は「3歳」である。
D 「心中による虐待死」における加害の動機(背景)は、「保護者自身の精神疾患、精神不安」が最も多い。
A 「心中以外の虐待死」と、「心中による虐待死」を比較すると「心中による虐待死」の方が多い。
B 「心中以外の虐待死」で、加害者で最も多いのは「実母」である。
C 「心中以外の虐待死」で、最も多い子どもの年齢は「3歳」である。
D 「心中による虐待死」における加害の動機(背景)は、「保護者自身の精神疾患、精神不安」が最も多い。
- A,B
- A,C
- B,C
- B,D
- C,D
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この過去問の解説 (3件)
01
子ども虐待による死亡事例等の検証は、社会保障審議会児童部会に設置されている「児童虐待等要保護事例の検証に関する専門委員会」において毎年行われています。この問題は、その第18次報告を元に作られています。
A→×
第5次報告から第17次報告までの虐待死事例は、「心中以外による虐待死」の総数が698件、「心中による虐待死」の総数が464件です。
よって、「心中以外による虐待死」が「心中による虐待死」よりも多いので、Aは誤りです。
B→○
心中以外の虐待死事例では「実母」が29人(59.2%)と最も多く、次いで「不明」が11人(22.4%)、「実父」が4人(8.2%)です。
よって、Bの「心中以外の虐待死」で最も多いのは「実母」であるは、正しいです。
C→×
死亡時の子どもの年齢構成は「心中以外の虐待死」の約半数が0歳(0日を含む)である。次いで、1〜2歳(18.2%)、3〜5歳(15.9%)と年齢が上がっています。
よって、「心中以外の虐待死」で、最も多い子どもの年齢は0歳であるため、Cは誤りです。
ちなみに、「心中による虐待死」は、6歳以上が半数を占め、次いで3〜5歳(22.8%)、1〜2歳と0歳が大体同じ割合と、年齢が高い程多い傾向にあります。
D→○
「心中による虐待死」における加害の動機(背景)は「保護者自身の精神疾患、精神不安」が86件と最も多く、次いで不明79件、保護者自身の病気(精神疾患を除く)・障害等が68件と続きます。
よって、「心中による虐待死」における加害の動機(背景)は「保護者自身の精神疾患、精神不安」が最も多いのは、正しいです。
ちなみに、「心中以外による虐待死」では「不明」が241件と最も多く、次いで「保護を怠ったことによる死亡」104件、「その他」94件と続いています。
B、D→○
子ども虐待の報告件数は、年々増え続けており、保育士にとっても身近になりつつある問題です。
核家族化、片親家庭の増加、共働き世帯の増加など、虐待の背景には余裕を持った子育てがしにくい現状があります。そのため、保護者の子育てをサポートし、悩みを聞いてあげるのも保育士の大事な業務です。
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02
A:「『心中以外の虐待死』と、『心中による虐待死』を比較すると、『心中による虐待死』の方が多い。」
不適切です。
データによると、心中以外の虐待死の方が多いです。
この選択肢は実際の報告内容と異なります。
B:「『心中以外の虐待死』で、加害者で最も多いのは『実母』である。」
適切です。
心中以外の虐待死の場合、加害者として最も多いのは実母であることが統計から分かっています。これは、多くの場合、子育ての負担を主に担う立場であることが背景にあります。
C:「『心中以外の虐待死』で、最も多い子どもの年齢は『3歳』である。」
不適切です。
心中以外の虐待死で最も多い子どもの年齢は「0歳」です。特に乳児期は育児負担が重く、虐待リスクが高いことが背景にあります。
D:「『心中による虐待死』における加害の動機(背景)は、『保護者自身の精神疾患、精神不安』が最も多い。」
適切です。
心中による虐待死の場合、保護者が精神的に追い詰められているケースが多く、精神疾患や不安が主な背景として挙げられます。
適切です。
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03
A:不適切です。
「心中以外の虐待死」が「心中による虐待死」よりも多いです。よって、不適切となります。
B:適切です。
「子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第18次報告)」(2022(令和4)年9月 厚生労働省)によると、実母は29人、実父は4人であり、最も多いことが分かります。
C:不適切です。
「子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第18次報告)」(2022(令和4)年9月 厚生労働省)によると、「心中以外の虐待死」でもっとも多いのは0歳であることが分かります。
D:適切です。
「子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第18次報告)」(2022(令和4)年9月 厚生労働省)によると、3歳未満では6人中3人、3歳以上では22人中8人が「保護者自身の精神疾患、精神不安」であると回答しています。
適切です。
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