保育士 過去問
令和6年（2024年）前期
問70 (社会福祉 問10)

A：「人権を尊重し擁護することは、相談援助における重要な原理である。」

適切です。
相談援助は、利用者の人権を守り、その尊厳を尊重することが基本です。人権の尊重は相談援助の根幹に位置付けられます。

B：「相談援助は、差別、貧困、抑圧、排除、暴力などのない、自由、平等、共生に基づく社会正義の実現を目指す。」

適切です。
相談援助は、社会正義を基盤とし、差別や抑圧を解消し、すべての人が自由で平等な社会を築くことを目指します。この理念は相談援助の基本原則の一つです。

C：「相談援助は、利用者の多様性を承認し、尊重しなければならない。」

適切です。
利用者の背景や価値観が異なることを認め、多様性を尊重することは相談援助において重要な姿勢です。

D：「相談援助に際しての原則としては、バイステック（Biestek, F.P.）の7つの原則が重要である。」

適切です。
バイステックの7つの原則（個別化、受容、非審判的態度、利用者の自己決定、秘密保持など）は、相談援助の実践で広く採用されている基本的な指針です。

相談援助をする際に心得ておく必要がある内容です。

確認しておきましょう。

A　適切です。

　援助者が人権を無視したり、軽視したりする発言をするなどは言語道断です。

B　適切です。

　誰もが自由に、楽しく、生きることができる不公平さのない社会を目指し、援助を行います。

C　適切です。

　利用は、ひとりひとり個性を持っています。

　十人十色ですから、様々な考え方を持っていることは当たり前です。

　否定したりすることなく援助しましょう。

D　適切です。

　バイステックの7原則とは、

　①個別化②意図的な感情の表出③統制された情緒的関与④受容⑤非審判的態度⑥自己決定⑦秘密保持です。

　この原則を常に頭において相談援助を行います。