保育士 過去問
令和6年(2024年)前期
問82 (保育の心理学 問2)

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問題

保育士試験 令和6年(2024年)前期 問82(保育の心理学 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、音声知覚の発達に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  生後間もない乳児でも、母語とそれ以外の言語を聞き分けられるのは、養育者の話し声から、その言語特有のリズムパターンを学習しているからである。
B  乳児の視覚機能の発達が早いのに比べ、聴覚機能の発達は、生活リズムに適応する過程を経て生後1年までに徐々に発達していく。
C  乳児の音の好み(聴覚的選好)を調べた結果、女性の高い音域の声よりも、男性の低い音域の声によく反応することが分かった。
D  乳児に、同じ刺激を反復提示すると、慣れてきて注意が低下し反応が減少する。
  • A:○  B:○  C:×  D:×
  • A:○  B:×  C:○  D:○
  • A:○  B:×  C:×  D:○
  • A:×  B:○  C:○  D:×
  • A:×  B:×  C:×  D:○

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この過去問の解説 (2件)

01

乳児の音声知覚発達は、乳幼児の成長過程を理解するために重要です。

 

A:「生後間もない乳児でも、母語とそれ以外の言語を聞き分けられるのは、養育者の話し声から、その言語特有のリズムパターンを学習しているからである。」

適切です。
乳児は、生後間もない時期から母語のリズムやイントネーションを聞き分ける能力を持っています。これは、胎児期から母親の声や周囲の音を聴覚的に経験し、言語のリズムパターンを認識しているためです。

 

B:「乳児の視覚機能の発達が早いのに比べ、聴覚機能の発達は、生活リズムに適応する過程を経て生後1年までに徐々に発達していく。」

不適切です。
聴覚機能は、胎児期から発達しており、生後間もなくかなり成熟しています。一方で、視覚機能の発達は徐々に進むため、聴覚の発達が視覚よりも早いです。

 

C:「乳児の音の好み(聴覚的選好)を調べた結果、女性の高い音域の声よりも、男性の低い音域の声によく反応することが分かった。」

不適切です。
乳児は、女性の高い声、特に母親の声により強く反応することが分かっています。これは、女性の声が乳児の注意を引きやすく、コミュニケーションを促進するためです。この記述は事実と異なります。

 

D:「乳児に、同じ刺激を反復提示すると、慣れてきて注意が低下し反応が減少する。」

適切です。
乳児は、同じ刺激に繰り返し接すると、それに慣れて反応が減少する(馴化)という現象を示します。このプロセスは乳児の学習や記憶能力に関連しています。

選択肢3. A:○  B:×  C:×  D:○

正しいです。

まとめ

聴覚と視覚の発達スピードを逆に覚えないように注意しましょう。

 

また「聴覚の発達」「馴化」「乳児の音声認識能力」のポイントをノートにまとめ、試験直前に確認されることをおすすめします。

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02

乳児の音声発達についての問題です。

 

A適切です。

生後間もなくても、母語を認識することができます。

養育者がたくさん話しかけることによってパターンを学習しています。

 

B不適切です。

視覚機能よりも聴覚機能の方が発達が早いです。

乳児は生まれて間もないころはほとんどはっきり見えていませんが、聴覚ははっきりとしています。

 

C不適切です。

母親や祖母など、女性の声によく反応することが分かっています。

 

D適切です。

この現象は、馴化とよばれています。

 

選択肢3. A:○  B:×  C:×  D:○

正しい組み合わせです。

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