保育士 過去問
令和6年(2024年)前期
問89 (保育の心理学 問9)
問題文
次のうち、学童期の発達に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 善悪の判断が、行為の意図を重視する判断から、行為の結果を重視する判断へと移行する。
B ピアグループと呼ばれる小集団を形成する。この集団は、多くの場合、同性、同年齢のメンバーで構成され、強い閉鎖性や排他性をもち、大人からの干渉を極力避けようとする。
C 保存概念を獲得し、外見的特徴や見かけに左右されずに、物事を論理的に考えて理解することができるようになっていく。
D エリクソン(Erikson, E.H.)は、学童期の心理社会的危機を「勤勉性 対 劣等感」としている。
A 善悪の判断が、行為の意図を重視する判断から、行為の結果を重視する判断へと移行する。
B ピアグループと呼ばれる小集団を形成する。この集団は、多くの場合、同性、同年齢のメンバーで構成され、強い閉鎖性や排他性をもち、大人からの干渉を極力避けようとする。
C 保存概念を獲得し、外見的特徴や見かけに左右されずに、物事を論理的に考えて理解することができるようになっていく。
D エリクソン(Erikson, E.H.)は、学童期の心理社会的危機を「勤勉性 対 劣等感」としている。
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問題
保育士試験 令和6年(2024年)前期 問89(保育の心理学 問9) (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、学童期の発達に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 善悪の判断が、行為の意図を重視する判断から、行為の結果を重視する判断へと移行する。
B ピアグループと呼ばれる小集団を形成する。この集団は、多くの場合、同性、同年齢のメンバーで構成され、強い閉鎖性や排他性をもち、大人からの干渉を極力避けようとする。
C 保存概念を獲得し、外見的特徴や見かけに左右されずに、物事を論理的に考えて理解することができるようになっていく。
D エリクソン(Erikson, E.H.)は、学童期の心理社会的危機を「勤勉性 対 劣等感」としている。
A 善悪の判断が、行為の意図を重視する判断から、行為の結果を重視する判断へと移行する。
B ピアグループと呼ばれる小集団を形成する。この集団は、多くの場合、同性、同年齢のメンバーで構成され、強い閉鎖性や排他性をもち、大人からの干渉を極力避けようとする。
C 保存概念を獲得し、外見的特徴や見かけに左右されずに、物事を論理的に考えて理解することができるようになっていく。
D エリクソン(Erikson, E.H.)は、学童期の心理社会的危機を「勤勉性 対 劣等感」としている。
- A:○ B:○ C:○ D:○
- A:○ B:× C:× D:×
- A:× B:○ C:× D:×
- A:× B:× C:○ D:○
- A:× B:× C:○ D:×
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この過去問の解説 (2件)
01
学童期は、論理的思考の発達や協調性の学びが進む重要な時期です。
発達段階ごとの特徴を理解し、試験でしっかり活用できるようにしましょう。
A:「善悪の判断が、行為の意図を重視する判断から、行為の結果を重視する判断へと移行する。」
不適切です。
学童期では、行為の結果から意図を重視する判断へと移行します。
幼児期は「結果だけを見て判断する」ことが多いですが、学童期になると「なぜそうなったのか」という意図を考えるようになります。
たとえば、「コップを壊してしまったけど、助けようとしていた」という状況では、結果だけではなく、その行為の背景を理解して判断します。
この選択肢は逆の説明になっています。
B:「ピアグループと呼ばれる小集団を形成する。この集団は、多くの場合、同性、同年齢のメンバーで構成され、強い閉鎖性や排他性をもち、大人からの干渉を極力避けようとする。」
不適切です。
ピアグループは学童期に形成されることは正しいですが、「強い閉鎖性や排他性を持つ」というのは行き過ぎた表現です。
学童期のピアグループは協調性を学ぶ場でもあり、排他性が極端に強いわけではありません。
また、「大人からの干渉を避ける」というのは思春期(青年期)に強く見られる特徴であり、学童期のピアグループではそこまで強く現れません。
C:「保存概念を獲得し、外見的特徴や見かけに左右されずに、物事を論理的に考えて理解することができるようになっていく。」
適切です。
ピアジェの認知発達理論によれば、学童期(具体的操作期)で保存概念が獲得されます。
水の入った容器の形が変わっても量が変わらないことを理解するなど、論理的に物事を捉える力が発達します。
D:「エリクソン(Erikson, E.H.)は、学童期の心理社会的危機を『勤勉性 対 劣等感』としている。」
適切です。
エリクソンは、学童期の発達課題として「勤勉性 対 劣等感」を挙げました。
この時期は、学校での学習や課題に取り組み、「できる」という感覚を得ることで勤勉性が育まれます。
一方で、失敗や周囲との比較により劣等感を感じることもあります。
正しいです。
年齢別の発達段階表を作り、ピアジェ、エリクソン、コールバーグなどの理論を年齢と関連づけて覚えると理解が深まります。
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02
乳幼児期、学童期、青年期などそれぞれの特徴を理解しておきましょう。
A不適切です。
学童期では、行為の結果を重要視する判断から、行為の意図を重要視する判断に移り変わります。
何故その行為をしたのか、至った結果だけでなく、行為の意図を考えられるようになります。
B不適切です。
「強い閉鎖性や排他性をもち、大人からの干渉を極力避けようとする」部分が不適切です。
強い閉鎖性や排他性は持っていません。
C適切です。
例えば、同じ量の水を別の形の異なる同じ容量の容器に移しても水の量は変わらないなどです。
D適切です。
この時期は、勤勉性「前向きな気持ち」と劣等感「周囲との比較による劣等感」があります。
正しい組み合わせです。
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