保育士 過去問
令和6年(2024年)前期
問88 (保育の心理学 問8)

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問題

保育士試験 令和6年(2024年)前期 問88(保育の心理学 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、幼児の問題解決に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  幼児は、遊びや生活において様々な問題に直面する。例えば、光る泥団子を作る際に、どうやったら壊れない、表面がなめらかな泥団子になるか考え、自分の作りたい泥団子のイメージに近いものを作っている友だちの作り方を見て参考にしたり、自分で材料を工夫したりして、試行錯誤する。
B  問題解決とは、問題状況に直面したとき、「こうしたい」という目標をもち、手段や方法を考えて実行し、目標に達しようとすることである。
C  幼児が問題解決をしようとしているとき、保育士は幼児の気持ちを推測し、常に解決策を提示するとよい。
D  遊びにおける問題解決場面は、幼児の思考力が促される機会となり得る。幼児の思考の特徴として、物事や人に関して、言語的な情報によってのみ思考が進むことがあげられる。
  • A:○  B:○  C:○  D:×
  • A:○  B:○  C:×  D:×
  • A:○  B:×  C:×  D:○
  • A:×  B:○  C:×  D:×
  • A:×  B:×  C:○  D:○

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この過去問の解説 (2件)

01

幼児の問題解決力は、遊びや日常生活の中で自然に育まれる重要な力です。

 

A:「幼児は、遊びや生活において様々な問題に直面する。例えば、光る泥団子を作る際に、どうやったら壊れない、表面がなめらかな泥団子になるか考え、自分の作りたい泥団子のイメージに近いものを作っている友だちの作り方を見て参考にしたり、自分で材料を工夫したりして、試行錯誤する。」

適切です。
幼児は遊びを通して問題解決の力を育みます。試行錯誤しながら、自分で方法を考えたり、友だちのやり方を見て学んだりすることは、観察力や工夫する力を養う機会になります。

 

B:「問題解決とは、問題状況に直面したとき、『こうしたい』という目標をもち、手段や方法を考えて実行し、目標に達しようとすることである。」

適切です。
問題解決の基本的なプロセスを説明しており、これは一般的に受け入れられている考え方です。幼児も遊びや生活の中で、目標を設定し、それを達成するための方法を模索することで問題解決能力を発達させます。

 

C:「幼児が問題解決をしようとしているとき、保育士は幼児の気持ちを推測し、常に解決策を提示するとよい。」

不適切です。
幼児の問題解決を促す際には、保育士がすぐに解決策を与えるのではなく、見守りながら必要なときに援助することが重要です。自分で考える機会を奪わず、幼児が試行錯誤できる環境を整えることが求められます。

 

D:「遊びにおける問題解決場面は、幼児の思考力が促される機会となり得る。幼児の思考の特徴として、物事や人に関して、言語的な情報によってのみ思考が進むことがあげられる。」

不適切です。
幼児の思考は、言語だけでなく、具体的な体験や五感を通じた経験によって進みます。物を触ったり、動かしたりする中で学ぶことが多く、体験的・感覚的な学びが重要です。言語だけに頼るわけではありません。

選択肢2. A:○  B:○  C:×  D:×

正しいです。

まとめ

幼児の問題解決力を育むためには、子どもの主体性を尊重し、考える余地を与えることが重要です。試験でもこの考え方がベースになっているため、「すぐに答えを教える」という記述は注意して見極めましょう。

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02

この問題では、幼児が直面するあらゆる場面についてイメージをしながら解くと良いと思います。

 

A 適切です。

 問題文の通り、幼児は人の行動を見ること、やり方を変えてみることなどによって問題を解決しようとします。

B 適切です。

 幼児は、自身の目標に向かって、時間がかかっても試行錯誤しながら問題を解決しようとします。

C 不適切です。

 「幼児の気持ちを推測」することは間違っていません。しかし、「常に解決策を提示」することは幼児が自分の力で解決しようという意欲をそいでしまったり、考えることをやめてしまったりするため、保育者も一緒に考えるなどの対策にしましょう。

D 不適切です。

 言語的な情報によって「のみ」という部分が間違っています。

 幼児は、言語的な情報だけでなく、周囲の人の行動や視覚的情報などによっても思考が進むと考えられます。

選択肢2. A:○  B:○  C:×  D:×

正しい組み合わせです。

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