保育士 過去問
令和6年(2024年)前期
問95 (保育の心理学 問15)

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問題

保育士試験 令和6年(2024年)前期 問95(保育の心理学 問15) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、家族や家庭に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  アロマザリングとは、家庭において、母親が一人で子育てを担うことである。
B  ファミリー・アイデンティティの考え方によれば、誰を「家族」と感じるかは個々人が決めることであり、同一家庭においても、ファミリー・アイデンティティはそれぞれ異なることがある。
C  家族の誕生から家族がなくなるまでのプロセスをたどる理論では、個人のライフサイクルに発達段階や発達課題があるように、家族のライフサイクルにも発達段階と発達課題があると考える。
D  ジェノグラムは、当事者と家族と社会資源の関係性を図示するものである。
  • A:○  B:○  C:×  D:×
  • A:○  B:×  C:○  D:○
  • A:○  B:×  C:×  D:○
  • A:×  B:○  C:○  D:×
  • A:×  B:×  C:○  D:×

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この過去問の解説 (2件)

01

ジェノグラムやエコマップを自分で描いてみることで、それぞれの違いがより理解しやすくなります。

 

A:アロマザリングとは、家庭において、母親が一人で子育てを担うことである。

不適切です。
「アロマザリング(Aromathering)」は、「allo-(他)」と「mothering(母親が世話をする)」が結びついた言葉で、母親以外の人が子育てに積極的に関わることを指します。
母親が一人で子育てを担う状況はシングルマザーやワンオペ育児といった言葉が使われます。

 

B:ファミリー・アイデンティティの考え方によれば、誰を「家族」と感じるかは個々人が決めることであり、同一家庭においても、ファミリー・アイデンティティはそれぞれ異なることがある。

適切です。
ファミリー・アイデンティティとは、「自分にとっての家族とは誰か」という主観的な認識を指します。
家族の構成員であっても、家族として感じる範囲や人はそれぞれ異なることがあります。

 

C:家族の誕生から家族がなくなるまでのプロセスをたどる理論では、個人のライフサイクルに発達段階や発達課題があるように、家族のライフサイクルにも発達段階と発達課題があると考える。

適切です。
家族にもライフサイクルがあり、家族の成長段階に応じて役割や課題が変化します。
たとえば、子どもの誕生、進学、独立といった節目ごとに家族全体の課題が生まれます。これは家族発達理論として知られています。

 

D:ジェノグラムは、当事者と家族と社会資源の関係性を図示するものである。

不適切です。
ジェノグラムは、家系図のように家族構成や血縁関係を図式化するものです。
一方、家族と社会資源の関係を図示するものは「エコマップ」と呼ばれます。ジェノグラムと混同しやすいため注意が必要です。

選択肢4. A:×  B:○  C:○  D:×

正しいです。

まとめ

家族に関する理論や用語を正しく理解することは、保育や福祉の現場で多様な家族を支援する力につながります。

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02

言葉の意味や内容を理解しておきましょう。

 

A不適切です。

アロマザリングとは、母親以外が子育てに参加することを指します。

 

B適切です。

例えば、子どもにとって、再婚によって父になった男性を家族だと判断するかは個人が決めることであり、それぞれ認識が異なります。

 

C適切です。

家族にも発達段階と発達課題は存在します。

その課題に向き合ったり解決していきながら家族を構成します。

 

D不適切です。

ジェノグラムは、本人と、その家族の構成を示すものです。

年齢や名前、性別などを記載します。

選択肢4. A:×  B:○  C:○  D:×

正しい組み合わせです。

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