保育士 過去問
令和6年(2024年)前期
問98 (保育の心理学 問18)
問題文
次のうち、DSM-5において「神経発達症群/神経発達障害群」に含まれないものを一つ選びなさい。
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問題
保育士試験 令和6年(2024年)前期 問98(保育の心理学 問18) (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、DSM-5において「神経発達症群/神経発達障害群」に含まれないものを一つ選びなさい。
- 自閉スペクトラム症
- 選択性緘黙
- 知的能力障害
- チック症群
- 限局性学習症
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この過去問の解説 (3件)
01
「神経発達症」と「不安症」の違いを意識して分類を覚えましょう。
神経発達症群に含まれます。
自閉スペクトラム症(ASD)は、社会的コミュニケーションの困難さや限定された行動・興味を特徴とする障害です。
子どもの発達段階で気づかれることが多く、DSM-5で神経発達症群に分類されています。
神経発達症群には含まれません。
選択性緘黙は、特定の状況で話せなくなる不安障害の一種です。
DSM-5では「不安症群/不安障害群」に分類されています。
子どもが学校や人前で話せなくなるケースが該当します。
神経発達症群に含まれます。
知的能力障害(ID)は、知的機能や適応行動に制限がある障害で、発達期に現れます。
知的発達の遅れがあるため、教育や日常生活でサポートが必要になります。
神経発達症群に含まれます。
チック症は、突発的で繰り返される運動や発声が特徴です。
DSM-5では、「運動チック」や「音声チック」などが含まれています。
神経発達症群に含まれます。
限局性学習症は、読み書きや計算などの学習に特化した困難さを指します。
知的能力には問題がないものの、特定の分野で学習が著しく困難となる状態です。
「発達」に関わる問題か、「情緒や不安」が関係する問題かを見極めると正答に繋がりやすくなります。
代表的な障害の特徴を簡単にまとめた表を作成して学習すると、記憶が定着しやすくなります。
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02
この問題では、DSM-5における「神経発達症群/神経発達障害群」をよく理解しておく必要があります。
含まれます。
自閉スペクトラム症は、コミュニケーションをとることに困難さがあったり、ある部分に強いこだわりを示したりするなどの症状が見られます。
含まれません。
選択性寡黙症とは、特定の場面において話せなってしまう症状を指します。
例えば、家庭では普通に会話ができていても、学校の教室では話せなくなってしまうなどです。
含まれます。
知的能力障害は、知的機能が十分に発達してない部分があったり、日常生活に困難さがあったりする障がいです。
含まれます。
チック症群は、本人の意思に関係なく、身体が動いたり声が出たりする症状が見られます。
含まれます。
限局性学習障害は、計算や読字などの限られた分野においての学習が困難である状態を示します。
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03
DSM-5(精神障害の診断と統計マニュアル第5版)における「神経発達症群/神経発達障害群」に含まれているものを確認しておきましょう。
含まれています。
自閉スペクトラム症とは、人との関わりが苦手だったり、会話のやりとりがうまくできなかったりする特性があります。興味や行動がかたよりやすい傾向も見られます。ただし、個人差が大きく症状の表れ方は様々なので「スペクトラム」という言葉が使われています。
含まれていません。
場面緘黙症とも言われます。家庭ではよく話す子が、保育所では全くしゃべらない…など、特定の場所や環境で声が出なくなる症状です。
含まれています。
読み書き計算が苦手、年齢相応の理解が難しい特性があります。知的な発達が遅れていて、日常生活でも支援が必要になる場合が多いです。
含まれています。
極度の緊張や不安から、まばたきを繰り返したり、声を出したりなど、自分の意思とは関係なく、体が動いたり、声が出たりする症状です。
含まれています。
SLDとも言われます。文字が正しく読めなかったり、数の概念が理解できなかったりなど、特定の学習に困難が見られる特性があります。
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